1939年に牛乳から発見された糖たんぱくの一種のこと。
フランス語のラクト(牛乳)とフェリン(鉄)の造語。ほ乳類の乳に
多く含まれますが、涙やだ液、血液中にも存在します。
ラクトフェリンは体内の余分な鉄イオンと結びつき、強い抗菌作用を
現します。多くの病原菌は勢力を拡大するために鉄を必要としますが、
ラクトフェリンが鉄と結びつくことでこれを阻止します。
出産後の3日間の母乳にはラクトフェリンが多く含まれ、免疫ミルク
と呼ばれるくらいに赤ちゃんを病原菌から守る重要な働きをしていま
す。
大人にとってもラクトフェリンは、免疫力を高めるという非常に重要
な働きをするため、近年注目されています。
ラクトフェリンは、牛乳やチーズなどの乳製品に含まれていますが、
量は十分ではありません。ラクトフェリンを含むサプリメントや機能
性食品を利用すると良いでしょう。
|