100.◆BMIと体脂肪率の関係◆
BMI(ボディー・マス・インデックス)は、約170年前に考案され、20年ほど
前から広く使われるようになった肥満の指標です。体重と身長を使って次の
ような簡単な計算で肥満かどうかを知ることができます(成人用)。
BMI=体重÷(身長×身長) (体重=kg、身長=m)
計算結果が25以上は肥満、22は標準体重、18.5未満は低体重とされています
(日本肥満学会による)。
一方、体脂肪率でも肥満かどうかを知ることができます。
・男性 15〜18%が理想、20%以上は肥満
・女性 20〜25%が理想、30%以上は肥満
BMIはダメだが体脂肪率はOKなので肥満ではない、ということではなく、
どちらかでもアウトなら要注意です。見た目はそんなに太っていないのに…
と思う方もいるかも知れませんが、いわゆる隠れ肥満で、現状のまま何も手
を打たないでいると確実に危険水域に達します(さらに血液検査の結果を加
味するとより精度が増します)。
BMIと体脂肪率には相関関係があり、糖尿病発症のリスクを知ることがで
きます。

この表の数値は統計的なものですので、すべてがこれに当てはまる訳ではあ
りませんが、目安にはなります。
中性脂肪と血糖値が高いと動脈硬化の危険度は4倍になるといわれています。
ですから、何としても肥満は避けなければなりません。太るのは簡単に言え
ば食べる量に比べて消費量が少ないということですが、食べ過ぎだけではな
く体力低下や肝臓機能の低下に伴い代謝が落ちる、という要素もあります。
中性脂肪を燃焼させためには、筋肉を増やすことで基礎代謝をアップさせ、
さらにタンパク質やビタミンB群、ミネラル(特にクロム)、食物繊維など
の栄養を意識して摂ることをおすすめします。
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