102.◆関節痛にグルコサミン?◆
関節痛にはグルコサミンだと最近よく耳にします。グルコサミンのサプリメ
ントも大はやり。でも、ちょっと待って下さい。グルコサミンだけでは不十
分なのです。
そもそも関節が痛むおもな原因は軟骨のすり減りです。すり減ったため骨が
直接触れ合い、神経が刺激されるため痛みが出るのです。もともと軟骨は分
解と合成を繰り返し、いつも新しい状態を保っています。
しかし、年を取ると合成力が落ちてくるのでどんどんすり減っていき、骨ど
うしがぶつかって炎症を起こして痛みが出るのです。さらにこの炎症が軟骨
を破壊するため、まずは炎症を止めなければなりません。
グルコサミンは軟骨の材料となるので、すり減った軟骨の再生には必要です
が炎症には効果がありません。炎症を鎮めるためには、ビタミンC、ガンマ
リノレン酸、しそ油、ショウガエキス、ルテイン、パントテン酸、セレニウ
ム、キャッツクロー(アカネ科の植物)などの摂取が有効です。
グルコサミンのほかに、コンドロイチンやヒアルロン酸、コラーゲンなども
よく耳にする成分ですが、これらはどんな働きをするのでしょうか。
・グルコサミン 軟骨の原材料となる
・コンドロイチン 軟骨に潤いと弾力性を与えてクッションの役目をする
・コラーゲン 特にU型コラーゲンが成分どうしをつなぎ止め丈夫にする
・ヒアルロン酸 間接液の成分、潤滑油の役目をする
このように、軟骨すなわち関節にとってはすべてが必要な成分です。
これらの成分を取っているのに関節痛が改善しない方は、まずは炎症を鎮め
ることをお考え下さい。炎症を抑えられないといくら有効成分を取っても無
駄になってしまいます。
加齢とともにどうしてもこれらの成分は減少しますので、意識して摂取する
ようにしましょう。
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