3.◆寒いとなぜカゼをひく?◆
冬なるとにカゼが流行しますがなぜでしょうか。
カゼのウイルスは一年中まわりに存在していますが、ウイルスが細胞に入
ると細胞でインターフェロンという糖タンパクが作られ、これがアラーム
となってウイルスの増殖を抑える物質を体が作り出します。つまり、イン
ターフェロンを欠かさないようにすればカゼは防げるわけです。
ところが、寒くなると血管が縮み、血液中の免疫細胞が減少します。さら
に、インターフェロンは温度が高い方が作られやすいため、冷たい空気を
吸ったりして体温が下がると生産性が落ちてきます。このため、寒くなる
とカゼをひきやすくなるのです。
不必要に冷たい外気を長時間吸い込んだり、露出部分を多くしたりしない
ようにして体温の低下を防ぐことが大切です。また、インターフェロンを
作るためにはタンパク質とビタミンCが必要ですから、普段から十分に摂
っておくことです。カゼの時、あたたかくして寝るのはインターフェロン
の産生を助ける意味もあるわけです。
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