30.◆低空飛行症候群◆
不思議な名前の症候群ですが、簡単に言えば、食べたいものを食べ、飲み
たいものを飲んでいても、体内のミネラルが低空飛行するように慢性的に
低い値で推移する状態のことだそうです。
特にカルシウム、マグネシウムについて注目されており、これらが慢性的
に不足することで、心筋梗塞や肩こり、めまい、疲れやすい、筋肉のけい
れん、記憶障害、キレやすいなどの原因になるとされています。欧米では
アルツハイマー病とも関係するという説もあります。
インスタント食品や糖分の多い清涼飲料水などの多食により、マグネシウ
ムが排出されやすくなります。マグネシウムの欠乏は、突然死を招くこと
もあります。また、これらの食品からは十分なカルシウム摂取は期待でき
ません。
カルシウムが不足すると体内で調達されるようにホルモンが働きます。こ
のときマグネシウムが足りないと細胞内にカルシウムが沈着して動脈硬化
の原因になります。
カルシウムとマグネシウムの摂取量は、2対1の時が一番有効に働くとい
われています。ですから摂取量そのものも大切ですが、バランスがとても
重要になってきます。摂取量が低くてもバランスが悪くても、それは低空
飛行症候群ということになります。
インスタント食品、加工食品、清涼飲料水などの多食は低空飛行症候群の
予備軍ですから、食事には十分気をつけたいものです
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