32.◆あがりやすい◆
緊張のあまりあがってしまって大失敗!なんて経験は誰でも一度はあるで
しょう。あがりにくくすることはできるのでしょうか。
日本人は欧米人に比べて遺伝的にあがりやすいのですが、セロトニンとい
うホルモンの分泌が少ないとあがりやすいということがわかっています。
セロトニンの分泌はL遺伝子とS遺伝子の2つの遺伝子に係わっていて、
2つの遺伝子の組合せ、SS、LS、LLの存在によりあがりにくさが決
定されます。
LLが多いほどあがりにくいのですが、アメリカ人は32.3%の人が持って
いるのに対して、日本人はわずか3.2%です。
あがらないためには場数を踏んで慣れるのが一番なのですが、入社試験の
面接など何度もできませんから、場数がない場合は困ります。呼吸法、体
を温める、体やアゴの力をほぐすなどでリラックスする方法がありますが、
セロトニンを増やすことを考えてみましょう。
セロトニンを増やすには、原料となるトリプトファン(アミノ酸のひとつ)
を食事で摂ればよいのです。
トリプトファンは、豚肉、鶏肉、卵、牛乳などに含まれますが、効率よく
摂るためにはプロテインサプリメントがよいでしょう。本番の2時間位前
に摂ると、ちょうど本番時にセロトニンが分泌されてあがりにくくなるは
ずです。
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