47.◆ヨーグルト◆
牛乳に乳酸菌を入れて発酵させればヨーグルトができますが、発祥は何と
6千年前のエジプトといわれています。でも、冷えていないとおいしくな
いと思うのですが、6千年前はどうしていたんでしょうね。
ところで、腸の中は酸性になっているのが普通です。なぜかといえば、口
から肛門までは長いチューブが体の中を通っているようなもので、体の外
とつながっていると考えられます。
そのため、空気や食物に直接触れるので雑菌にさらされます。この雑菌を
殺すために酸性でなければならないのです。ですから、アルカリ性になる
と病原菌が増えてきます。同時に免疫力も低下し老化も進んでしまいます。
腸内には100種類100兆個の菌がいるといわれており、大きく善玉菌と悪玉
菌に分けられます。善玉菌の代表格はビフィズス菌、悪玉菌の代表格は大
腸菌です。
だ液や胃酸で死ななかった雑菌は、腸内でビフィズス菌が作る酸によって
死んでしまいます。ですから、ビフィズス菌が減少するということは免疫
力が低下することになります。現代人はこのビフィズス菌が減少してきて
いることがわかっています。
ビフィズス菌を増やすためにはエサが必要です。このエサは乳糖といって
ヨーグルトに豊富に含まれています。オリゴ糖などもエサになります。ま
た、ヨーグルトには乳酸菌も豊富です。乳酸菌は食物繊維と同じ役目をし、
悪玉菌を吸着して外へ出してくれます。
ニキビや吹き出物が増えた、便秘がち、週3日以上肉を食べる、すぐカゼ
をひく、オナラが臭い、ストレスが多いなどに心当たりのある方は、腸内
がアルカリ性に傾いている可能性があります。
腸内を酸性に保つためのヨーグルトはおいしく手軽ですから、毎日食べま
しょう。プレーンタイプのヨーグルトにオリゴ糖を入れ、フルーツを加え
れば、子供も大人もビフィズス菌も大喜びのヨーグルトになりますよ。
ただし、ヨーグルトに含まれる菌はそのままでは胃液で死んでしまい、腸
まで届きません。腸まで届く強い菌か保護処理をしたヨーグルトを選ぶよ
うにして下さい。
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