50.◆ペットボトル症候群◆
ペットボトル症候群とは、ペットボトルの清涼飲料水を飲み続けるう
ちに、糖分の代謝を促すインスリンの供給が間に合わなくなり、高血
糖状態になることで、だるい・のどが渇く・多尿・昏睡状態・体重減
少などの症状が現れることです。
つまり糖分を含むジュースなどが問題となるわけです。糖分の多い缶
コーヒーなども同じです。糖分を含まない日本茶類や無糖のコーヒー
などは大丈夫です。この症候群はのどが渇くので、また清涼飲料水を
飲むという悪循環に陥りやすくなります。
自動販売機やコンビニで手軽に清涼飲料水を入手できるため、子供で
も発症の危険性は十分あります。
ただ、発症する人は血縁者に糖尿病のある場合が多く、糖尿病の遺伝
素因を持っていると考えられます。異常に気づいたら早めに医師の診
断を受けることをおすすめします。
じつは糖分を取りすぎるともう一つ恐いことがあります。高血糖状態
のためインスリンが一時的に大量に分泌され、その結果、血糖値がガ
クンと下がる低血糖状態になることがあります。
低血糖になると脳のエネルギー源が不足し、不眠、イライラ、暴力的、
被害妄想などの症状が現れます。清涼飲料水をがぶ飲みし、菓子類を
いつも食べている若い人が、低血糖状態になってキレやすく犯罪に走
ってしまうことは十分考えられます。これは本人にとってとても不幸
なことです。
糖分を取りすぎたらどうなるか、という正しい知識の啓蒙が急務であ
るように思えてなりません。
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