53.◆中高年の運動は注意◆
中高年の方が急にテニスなどの激しい運動を始めると、脊椎(せきつい)が
それに耐えるために太くなってきます。そうなると脊髄(せきずい)の中の
神経の束を圧迫するようになります。
このため、足の裏やふくらはぎの痛み、頻尿などの症状が現れますが、恐
いのはサーブの瞬間などに神経にガッと力がかかって神経が切断されてし
まうことです。
これは急に体勢を変えたときも同じで、例えば転倒したときや急に振り向
いたときなどにも起こり得ます。テニスを始めた方が違うスポーツのゴル
フでクラブを振るなどというのは大変危険なわけです。
神経が切断されると、不幸なことに半身不随となって一生車椅子のお世話
にならなければなりません。
中高年といっても運動は必要ですし、テニスを禁じているわけではありま
せん。若いときとは違うということを自覚して、筋力を十分につけてから
始めるべきで、そのために、無理がかからずに筋力が付く水泳などで十分
準備をすべきとされています。
また、普段から姿勢が悪いと神経が圧迫された状態になっていますから、
良い姿勢をとることも大切です。
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