68.◆ドライマウス◆
だ液量が減少し、いつも口の中がネバネバしたり、食べ物が飲み込みにく
かったりする症状が増えているそうです。これはドライマウスと呼ばれ、
放っておくと大きな病気につながります。
ペットボトルの水やキャンディー、ガムを手放せない人はドライマウスの
可能性が高いようです。
通常のだ液量の1/2〜1/3しかないため、食事の際も水を飲まないと飲み込
めない人や、クッキーやビスケットなどの乾いた食品を食べられない人は、
間違いなくドライマウスです。
口の中の乾きが進むと、舌表面のひび割れや痛み、重くなると発話障害も
起こります。
また、だ液には消化作用のほか、だ液中の抗ウイルス抗体IgAに細菌やウイ
ルスの殺菌効果があり、ドライマウスになると虫歯や歯周病、口臭、風邪
をひきやすいといった免疫力低下にもつながります。
ドライマウスの原因は何でしょうか。
口呼吸、糖尿病や腎疾患、腫瘍、炎症、老化などによるだ液腺の異常によ
ってドライマウスになる場合がありますが、このような病気でもないのに
ドライマウスになるのは現代の食生活や環境が大きく関係しています。
ファストフードなどのやわらいか食べ物しか食べなくなって咀嚼(そしゃ
く)回数が減った、ストレスのため自律神経と副交感神経の切替がうまく
できない、といったことが指摘されています。
もう一つ、薬好きの人は要注意です。降圧剤、鎮痛剤、睡眠薬などがドラ
イマウスの原因になることがわかっています。
ドライマウスは体の異常サインですから、放っておいてはいけません。意
識して租借回数を増やす、やわらかいものばかり食べない、喫煙を止める、
薬の摂りすぎを止める、軽い運動をするなどの対応をして、なお改善でき
ないようなら医師の指示を仰ぐべきですね。
なお、ドライアイの人はドライマウスになりやすいとされています。
あなたは大丈夫ですか。
(参考)ドライマウス研究会のホームページ
→ http://www.drymouth-society.com/
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