69.◆食べる順番は老化に関係◆
食事をするときにあなたは何から食べ始めますか。
実は何から食べ始めるかで、細胞の老化度が大きく異なるという指摘が
あります。食べ方によって老化が加速されるのですから、これは聞き逃
せない情報です。
空腹時に白米やパン、めん類、パスタなどの炭水化物を最初から多く食
べると、すぐにグルコースという糖に分解されます。
このために一気に血糖値が上昇します。糖が許容量を超えた場合、糖は
タンパク質と結合して糖化タンパクという物質を作り出します。
この過程で活性酸素が発生し細胞がダメージを受ける、という訳です。
では何から食べ始めればよいかということですが、血糖値をゆるやかに
上昇させる食物繊維やタンパク質から食べ始めるのがよいとされていま
す。
フランス料理などでは、オードブルやサラダなどをまず最初に食べます。
パンやメイン料理はその後ですから、順番としては非常に理にかなって
います。ただ、高カロリーのメイン料理にたっぷりの甘いデザートは総
カロリーの点で問題ですが…。
和食で最初に白米を口にする人がいますが、味噌汁や野菜などのおかず
を最初に口にする方が血糖値を上げないで済みます。
どんぶり飯やケーキなども一気に食べるのは細胞老化につながります。
めん類やパスタなどはほとんど炭水化物ですから、最初に炭水化物を避
けるのは難しいですが、できるだけゆっくり食べるか、付け合わせの野
菜などを最初に食べるようにします。
ところで、血糖値の上昇はインスリンの分泌を促しますが、これが多す
ぎるとやはり細胞障害を起こします。また過食、肥満はインスリンが過
剰になって、体のメカニズム上、さらに多くのインスリンを必要とする
という皮肉な結果になります。
少しの工夫で老化を遅らせることができるのなら、早速今日から実行し
てみましょう。
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