87.◆一杯のコーヒーが生活習慣病を防ぐ◆
忙しい仕事の合間のコーヒーブレイクは貴重なリラックスタイムです。
実は、コーヒーには精神的なリラックス効果だけではなく、成人病の原
因となる血栓の予防に大きな働きをしていることがわかってきました。
血管内部にコレステロールなどがたまると、血管の壁が破れて出血を起
こし血栓ができます。この血栓が大きくなって血管をふさいだり、はが
れて血液中を移動したりすると、脳梗塞や心筋梗塞の原因となります。
コーヒーに含まれるキサンチンには、この血栓ができるのを防ぐ働きが
あります。血栓の原因となる血小板の働きをキサンチンが抑制するので
す。さらに、毛細血管を広げて血液の循環を良くする働きもあり、これ
だけでも脳梗塞や心筋梗塞の予防になります。
もちろん、だからと言ってコーヒーを飲み過ぎてはいけません。一日に
5〜6杯程度が目安です。含まれるカフェインには覚醒効果があるので
睡眠前には飲まないことです。どうしても就寝前に飲みたいのなら、ノ
ンカフェインタイプが良いでしょう。
胃弱な方はまれに胃痛を起こすことがあります。砂糖を入れて飲む方は、
糖分を摂りすぎないよう注意して下さい。
また、カフェインにはサプリメントや薬の吸収を妨げる場合があります
ので、コーヒーを飲んでから30分以上経ってから摂るようにして下さ
い。
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