98.◆デルマドローム(ガンのサイン)◆
デルマドロームということばをご存じですか。
簡単に言えば、内臓にガンがある場合、皮膚に何らかの異変が現れるこ
とを言います。胃ガンや肺ガンなどの頻度の高い悪性腫瘍でよく現れま
す。
例えば、イボ、水疱、赤くなる、黒くなる、ウロコ状になるなどの症状
です。単なる皮膚病と勘違いされるケースもあり、ガンの発見が遅れる
こともあります。
このような異変が必ず出るとは限らないのですが、確率はかなり高いそ
うです。急に皮膚に異常が現れたら皮膚科に相談して下さい。皮膚科で
はデルマドロームはよく知られた症状なので、ガンの早期発見につなが
ります。
・胃ガン
脇の下に黒ズミ、ザラザラが現れる。首や股の下に出ることもある。
1〜2カ月で急激に黒くなるとかなりガンのリスクが高いと言われる。
かゆみを伴うイボが多数、体じゅうに短期間でできる場合もある。
・肝臓ガン
手のひらにかなり強い赤みが出る。(手掌紅斑と呼ばれる)
・肺ガン
指先が膨らんでバチ状になる。
・皮膚ガン
足の裏にほくろのようなできものができる。
ただし、ほくろのように半球状ではなく、非対称でギザギザがある。
これはメラノーマと呼ばれる皮膚ガンの一種で、メラノーマの場合
3割が足の裏に現れる。
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