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【これでいいの？ 日本車デザイン】
〜品質だけでなくデザインも一流になって欲しい願いを込めて〜
★2006.10.31 第２４号★
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◆◇目次◇◆
■新車 ・ホンダ ＣＲ−Ｘ
・三菱 パジェロ
・トヨタ カローラ
・ダイハツ ムーブ
・レクサス ＬＳ４６０
■現行車 ・お休み
■輸入車も見てみよう ・アウディ Ｑ７
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■新車■
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┃ホンダ ＣＲ−Ｘ┃…かなり個性的
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◆初代のシンプルな美しさは２代目で崩れ人気が落ちたが、３代目は
ガラッとデザインが変わり、全体的にすごく立派になった。
◆フロントの造形は今までにないデザインで立体的だ。
しかしＣＲ−Ｖのイメージはしっかり残している。
多少ゴチャゴチャ感はあるが、個性的でいいと思う。飽きが来るの
が早いかも知れない。
◆サイドガラスエリアのデザインは、カチっとしたデザインの多い
ＳＵＶとしては異例。
初代ストリームやベンツのライン処理に似ていて、ガラス上端のラ
インが後方にかけてカーブを描いて下がっている。
このデザインは好き嫌いがはっきりしそうだ。もう少し全長があれ
ばきれいなラインになっただろうが、ＣＲ−Ｖの全長なら少し無理
がある。生理的にはちょっといやなラインだ。
◆リアデザインはまずまず。外付けのスペアタイアを廃止したのでス
ッキリしているが、ワイルド感はなくなった。
◆インパネはすごくあっさりして物足りないくらい。
ベージュ系のレザーシートがオプションながら用意されたのは拍手
です！ブルーやグリーン系のカラーがなく、カラーリングは貧弱。
価格が非常にアップしたのだから、もっとカラーを揃えて欲しいも
のだ。
ということで… ┌───────────┐
│フロント……★★★★ │
│サイド………★★ │
│リア…………★★★★ │
│インテリア…★★★★ │
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┏━━━━━━━┓
┃三菱 パジェロ┃…昔戻り？
┗━━━━━━━┛
◆一見すると前々モデルに戻ったようなデザイン。
前モデルの極端に強調した前後フェンダーは多少おとなしくなった。
あれはやり過ぎ。パジェロ本来のカチッとした四角いデザインにな
って好感が持てる。
◆なので、全然目新しさはない。街で見かけても前々モデルと思って
しまうかもしれない。
この方針が吉と出るかどうか。
◆インパネはセンタークラスターが膨らんだようなデザインで、外観
のカチッとしたイメージと合っていない。パジェロはやっぱりワイ
ルド感を売りにすべきだ。
ということで… ┌───────────┐
│フロント……★★★ │
│サイド………★★★ │
│リア…………★★★ │
│インテリア…★★ │
└───────────┘
┏━━━━━━━━┓
┃トヨタ カローラ┃…没個性だが…
┗━━━━━━━━┛
◆歴代カローラのモデルチェンジの中では変化の乏しい今回のモデル
チェンジ。マイナーチェンジといってもいいくらい。でも全体的に
洗練されてスマートになった。
◆フロントグリル上端中央のできもののような造形はなくなり、スッ
キリとあか抜けした。しかし逆に無個性になったとも言える。
◆ボディ後半のぼてっとした不快な重苦しさが改善され、サイドビュ
ーはやっと見るに耐えるようになった。タイヤがもう少し大きい方
がバランスがよい。日本車は全般にボディに比べてタイヤ径が小さ
い。
◆インパネは前モデルのイメージを引き継いでとてもきれいにまとま
っている。写真で見る限りだがプラスチッキーな感じがする。
◆全高10ｍｍ減が効いたのかどうかわからないが、前モデルのずんぐ
りしたデザインから脱却できたのはよかった。惜しむらくは全体的
にこれといった特徴がなく、これがカローラだというインパクトに
は欠けること。
とはいっても、大衆車としてはかなりのハイレベルで完成している
のは、さすが世界一売れている車の貫禄。
ということで… ┌───────────┐
│フロント……★★★ │
│サイド………★★★ │
│リア…………★★★ │
│インテリア…★★★ │
└───────────┘
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┃ダイハツ ムーブ┃…どれも似たような…
┗━━━━━━━━┛
◆軽自動車は百花繚乱で、はっきり言ってどれがどれだかわかりにく
い。２ボックスの箱形で、ボディ４隅いっぱいにタイヤが配置され
れば、似てくるのも仕方がない。
◆新ムーブもあまり目新しさはないが、デザインの仕上がりはいい。
フロントはどことなくベンツＡクラスに似ている。キャビンをいっ
ぱいいっぱいに取ったので室内は広そうだ。
◆インパネは筆者の大嫌いなセンターメーター。視線移動の少ない軽
でセンターメーターを採用する理由が全くわからない。
◆ｉ(アイ)とまではいかなくても、新ムーブにはインパクトのあるス
タイルを期待していたが、やはり冒険は難しいのかな？
ということで… ┌───────────┐
│フロント……★★★★ │
│サイド………★★★ │
│リア…………★★★ │
│インテリア…★★ │
└───────────┘
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┃レクサス ＬＳ４６０┃…セルシオと決別
┗━━━━━━━━━━┛
◆21号で発売前のＬＳを取り上げましたが、いよいよ発売になりまし
たのでもう一度インプレッションを。
◆フロントデザインはやはりよく言えばシンプル、悪く言えばつまら
なく、没個性でプレミアムカーとしてはもの足りない。ラジエター
グリルのメッキ枠が少々強調され過ぎか。
◆リアデザインはいい。特にリアフェンダーからバンパーやリアコン
ビランプにかけての滑らかな面と境界線の曲線がきれいだ。
◆第一印象はボンネットが分厚い、と思ったが、見慣れてくると重厚
感を与える要素になっているなと感じる。
◆サイドビューは伸びやかで高級車らしいが、かなりショートデッキ
なので大型の３ボックス車特有のゆったりした挙動があまり感じら
れない。外観に窮屈感を覚えるのはこのせいだろうか。
◆インパネは意外と平凡。プレミアムカーとしてはもっと重厚さが欲
しい。しかしインテリアの品の良さ、質感はやっぱり超一級レベル。
◆ベンツやＢＭＷは工芸品という感じも受けるが、ＬＳ４６０はまだ
工業品から脱皮できていない無機質さがある。しかし、何だかんだ
いっても、ＬＳ４６０は前モデルのセルシオとは全く次元の違う車。
自宅のガレージにあるときっと誇らしいに違いない。
ということで… ┌───────────┐
│フロント……★★★ │
│サイド………★★★★★│
│リア…………★★★★★│
│インテリア…★★★★ │
└───────────┘
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■輸入車も見てみよう■
┌───────┐
│アウディ Ｑ７│…でかい！
└───────┘
◆アウディ初めての７人乗りＳＵＶ。全長５ｍ超、幅は２ｍ近いという
ビッグサイズ。トヨタのランクルやレンジローバーよりも大きい！
◆フロントは例によってアウディの顔なので、それほど新鮮味はない。
ルーフラインがリアにかけてやや下がり気味なので、巨大さがうまく
隠されている。
◆インパネは使い易そうだがどことなく古めかしい。意図したのかな。
◆日本ではまったく持て余す大きさ。軽井沢や那須に住む人が日常の
移動用に使うのなら良いが、都会では見栄以外に持つ意味がない。
ということで ┌───────────┐
│フロント……★★ │
│サイド………★★★ ｜
│リア…………★★★ │
│インテリア…★★ │
└───────────┘
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■編集後記
新車ラッシュで自動車ファンとしては嬉しい状況。
日本車デザインもかなり良くはなってきました。でも、たまにおおっ！
と思うデザインに出くわしても、実は海外に作ったデザインスタジオの
海外スタッフによるものだったりしてちょっと気分は複雑です。
最近気になるのは、性能はともかく中国車のデザインが非常に良いこと。
スキがない。これは驚きです。日本車は油断していられませんよ。
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※すべての自動車メーカーに敬意と感謝を込めて。
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※発行者：クルマジロ mjc@iris.dti.ne.jp
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