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【これでいいの? 日本車デザイン】
〜品質だけでなくデザインも一流になって欲しい願いを込めて〜
★2007.10.4 第31号★
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◆◇目次◇◆
■新車 ・三菱 ギャラン・フォルティス
・トヨタ ランドクルーザー
・日産 X−トレイル
■現行車 ・ホンダ モビリオ
■輸入車も見てみよう ・ボルボ C30
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■新車■
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┃三菱 ギャラン・フォルティス┃…セダン市場は苦戦中だが…
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◆久しぶりのギャランの新車。
空気を切り裂くような鋭いイメージのフロントデザインは、ギャラン
のデザインDNAが引き継がれている。
逆スラントノーズはあまり他のメーカーでは見られないデザインだが、
スマートな反面、飽きるのも早い。
◆リアビューはどことなくアルファロメオを連想させる。
◆惜しむらくはボディ後半が厚く、かつショートデッキなので後半部分
は若干ボテッとした印象だ。
◆インパネの品質感はあるがデザインは平凡。フロントデザインがこれ
だけ尖鋭的なのだから、もう少し工夫が欲しかった。
たぶん座ってて楽しくない。ステアリングも野暮ったいデザインだ。
◆セダン苦戦の国内市場で、売れていたとは言い難いギャランのネーミ
ングを引き継いで果たして勝算はあるのだろうか。三菱には頑張って
欲しいが…。
ということで… ┌───────────┐
│フロント……★★★★ │
│サイド………★★ │
│リア…………★★★ │
│インテリア…★★★ │
└───────────┘
┏━━━━━━━━━━━━┓
┃トヨタ ランドクルーザー┃…押し出し感は抜群
┗━━━━━━━━━━━━┛
◆世界中で人気のトヨタランクル。
これといった特徴的なデザインではないのだが、性能と信頼性と内装
の豪華さで人気車となった。そのランクルがフルモデルチェンジ。
◆それにしてもど派手な顔つきになった。押し出し感は抜群だが関西弁
で言うなら少々「えげつない」。
この顔つきでは日本で乗るにはちょっと気恥ずかしい。もっとも海外
で断然売れているので、日本人の好みは優先されないだろう。日本向
けに違う顔を用意してくれればよいのだが。
◆現行車のリアコンビランプは、その大きさや形状がボディデザインと
うまくマッチしていなくて浮いた感じがしていた。
今度のリアコンビランプはしっくり感は良いが、リアビューはフロン
トの迫力に比べると拍子抜けするほどもの足りなくてつまらない。
リアデザインは明らかに失敗だ。
◆インパネはセダンのような品質感と豪華さ。これはしっかり受け継が
れている。悪路でガンガン使う場合でも、やはり居住性がいいに決ま
っている。とはいっても3列目はやはり緊急用。
◆そばで見ると小山のような車体。日本の狭い街なかで乗る車ではない
し、ましてやちょいと近所のスーパーへという乗り方をしたらクルマ
が泣く。海外での活躍を見守りましょう。
ということで… ┌───────────┐
│フロント……★★ │
│サイド………★★★ │
│リア…………★★★★ │
│インテリア…★★★★ │
└───────────┘
┏━━━━━━━━━┓
┃日産 X−トレイル┃…どこが変わった?
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◆絵に描いたようなもろキープコンセプトのモデルチェンジ。
日本と欧州で非常に売れているので、冒険はできなかったのだろう。
だったら無理してモデルチェンジする必要はないと思うのだが。
◆外観で目立った変更はフロントライトとDピラーの形状。
フロントライトは前モデルの四角い形の方がこの車に合っている。
モデルチェンジ後は台形で大きくなったので、変なカワイさが出てし
まった。
Dピラーは根元がまっすぐボディに降りていたのが、ピラー途中から
斜めに前寄りにつながるようになった。こういう小手先の変更はやら
ない方がましだと思うが、キープコンセプトで目新しさを出すために
こういう小技に頼らざるを得ないのかもしれない。
結果的にDピラーの面積が増えたので重たい印象を受ける。
前モデルの方が軽快感があった。
◆インパネはセンターメーターが廃止になった大変更。
センターメーターの見づらさがきっと不評だったのだろう。
筆者は今だにセンターメーターの優位性がわかりません。
メーター類は非常に見やすくなった。
◆全体的に質素だけれど、遊びにガンガン使う車なので細かいところも
タフに作ってあり、価格も安いのでまた売れ筋常連になるに違いない。
ということで… ┌───────────┐
│フロント……★★ │
│サイド………★★★ │
│リア…………★★★ │
│インテリア…★★★★ │
└───────────┘
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■現行車■
┏━━━━━━━━┓
┃ホンダ モビリオ┃…マーケットが狭い
┗━━━━━━━━┛
◆ヨーロッパの路面電車トラムをモチーフにしたユニークなデザイン。
2台並んで走っていると、本当にトラムが走っているように見える。
こんなにグラスエリアの大きな車はなかったと思うが、実は窓の下端
は黒色処理されていて、実際の窓はそんなに大きくない。
◆初代モデルはフロントライトとボディデザインがよくマッチしていて
ユニークさとカワイサがあったが、マイナーチェンジでフロントデザ
インが変わり、つまらなくなった。
◆リアドアのガラスが開かないのはやはりマイナスだと思うが、デザイ
ン面と安全面から痛し痒しだったのだろう。
◆街なかでは今でもかなり目立つ存在。もう少し売れてもいいと思うが、
独身者や熟年者はまず買わないだろうから、マーケットが限定されて
少々気の毒だ。
ということで ┌───────────┐
│フロント……★★ │
│サイド………★★★★ │
│リア…………★★★★ │
│インテリア…★★★ │
└───────────┘
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■輸入車も見てみよう■
┏━━━━━━━┓
┃ボルボ C30┃…この勇気に拍手
┗━━━━━━━┛
◆こんな車をボルボが作れたのかとびっくりさせられる意欲作。
◆残念?ながら顔つきはボルボそのまんまなので、顔だけ見ると目
新しさはない。
しかしリアビューは腰を抜かす奇抜さ。しかもカッコイイ。
リアビューがすごいだけに、他のボルボ車のマスクをそのままく
っつけたようなフロントデザインは惜しい。
ラジエターグリルとライトの厚みをもっと薄くするだけでも、随
分と印象が変わると思うが。
◆センタークラスターは、他のボルボ車でも採用されている薄い板
状のもので、これは好き嫌いが出そうだ。
クラスターパネルの裏側が素通しなので、C30のような2ドア
の2ボックスカーの窮屈感を視覚的に緩和するのに貢献するだろ
う。それ以外はあまりメリットを感じない(多少は軽くなるかも)。
◆ファミリーではなく、若い2人やリタイヤした熟年の夫婦にスマ
ートに乗って欲しい車だ。
それにしてもボルボ、やるなあ。
ということで… ┌───────────┐
│フロント……★★★ │
│サイド………★★★★★│
│リア…………★★★★★│
│インテリア…★★★ │
└───────────┘
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■編集後記
ダイハツのコペンがヨーロッパにも輸出されていると知って驚きました
が、あの自動車先進国のドイツにはファンクラブもあると知ってさらに
びっくり。
セカンドカーとして買ったある主婦は、アウトバーンを飛ばして700
kmも離れた知人宅へ出かけるのことで、どこにもないスタイルと快適
さと性能の良さが気に入っているそうです。
コペンは、ダイハツ=商用車というドイツでのイメージをがらっと変え
たと言われています。シンボリックな車はメーカーのイメージを変える
大きな力を持っているよい例です。
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※すべての自動車メーカーに敬意と感謝を込めて。
※マガジンID:0000149747:2007.10.4 第31号
※発行者:クルマジロ mjc@iris.dti.ne.jp
※無断転載、複写はお断りします。
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