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これでいいの?日本車デザイン

バックナンバー: 第33号

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       【これでいいの? 日本車デザイン】

  〜品質だけでなくデザインも一流になって欲しい願いを込めて〜

          ★2007.12.28 第33号★  
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◆◇目次◇◆

 ■新車  ・日産 GT−R

      ・ホンダ インスパイア

      ・レクサス IS-F

 ■現行車 ・今回はお休み

 ■輸入車も見てみよう ・ボルボ 新V70

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■新車■

┏━━━━━━━┓
┃日産 GT−R┃…ど迫力!
┗━━━━━━━┛                   

 ◆ゴーンさんの英断でGT−Rが復活。
  今度のGT−Rはかなり攻撃的なデザインだ。
  
  丸目のリアランプは伝統であり、DNAは一応引き継がれている。

  ライバルとしたポルシェのシンプルで官能的な面構成とは違い、デコ
  ボコとしたバラバラ感があるが、この車の性格を考えればこれはこれ
  で面白い。

 ◆しかし、大きな台形のフロントグリルはアウディの2番煎じという感
  じがする。

  アウディのグリル形状は逆台形、GT−Rは台形なので違うと言えば
  違うのだが、大きくバンパーまで張り出す手法はそっくりだ。

 ◆惜しむらくは、これだけのど迫力ボディに比べてフロントライトのデ
  ザインが情けない。精悍さ、迫力というものが伝わってこない。これ
  はもったいない。 
  
 ◆ともあれ、GT−Rは台数を売るクルマというより、日産はこんなす
  ごい車を作っているんだという象徴的な存在のクルマなので、この意
  味では今度のGT−Rは取り敢えず成功していると思う。

 ◆GT−Rの性能を発揮できる環境は日本ではサーキット場しかないが、
  それでも街なかや高速道路で後ろに付いて欲しくないですねえ。
   

  ということで… ┌───────────┐
          │フロント……★★   │
          │サイド………★★★  │
          │リア…………★★★★ │
          │インテリア…★★★  │
          └───────────┘


┏━━━━━━━━━━┓
┃ホンダ インスパイア┃…上級車らしくなったが…
┗━━━━━━━━━━┛                   

 ◆前モデルのインスパイアはアメリカではアコードとして売られている。
  というか、アメリカ向けアコードを日本でインスパイアとして売った、
  というのが実体。

  今回のモデルチェンジを機に日本でもアコードとして売る予定だった
  らしいが、結局インスパイアになった(そうすると日本でのアコード
  はどうなるのだろう?)。

  アメリカではアコードは年間40万台も売れている!

 ◆六角形のフロントグリルは少々いかつい。もう少しソフトで上品にで
  きなかったのだろうか。

 ◆3ボックスセダンとしてのデザインバランスは良いが、レジェンドに
  次ぐ全長なので、やはりアメリカ市場を向いたサイズになっている。
  日本では持て余すかも知れない。 

 ◆インパネはスマートで高級感があり、豪奢なたたずまいだ。
  ドライバー席に座っていると豊かな気持ちになりそう。ナビも見やす
  い位置にある。

 ◆ただでさえセダンの売れ行きに苦戦している日本で、このサイズで台
  数を売るのはやはり難しいと思う。どうしてもインスパイアでないと
  ダメ、という理由付けも弱いし…。

  ということで… ┌───────────┐
          │フロント……★★   │
          │サイド………★★★  │
          │リア…………★★★  │
          │インテリア…★★★★ │
          └───────────┘


┏━━━━━━━━━┓
┃レクサス IS−F┃…時代に逆行?
┗━━━━━━━━━┛                   

 ◆一見するとISとどう違うの?と思ってしまうが、V8、5リットル
  エンジンを積むため、ノーズが約8cm延び、ボンネットも大きく盛
  り上がっている。

 ◆ベースのISが無機質なデザインなので、IS−Fも無機質さは変わ
  らない。ボンネットの盛り上がりは少々異様な感じがする。 

 ◆インパネもISと共通。可もなく不可もないデザイン。
  シートは、サーキット対応のハイサポート型で後席は左右独立型なの
  で、スポーツ性をはっきり打ち出している。

 ◆ただ、このご時世に、5リットルのエンジンが必要なのだろうか。
  また、なぜこれほどまでにスポーツ性を打ち出す必要があるのか、理
  解しがたい部分もある。
 
  車両価格は高いし、燃費も悪い。
  財布に余裕のある方向けかな(ひがみです)。

  ということで… ┌───────────┐
          │フロント……★★   │
          │サイド………★★   │
          │リア…………★★★  │
          │インテリア…★★★  │
          └───────────┘
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■輸入車も見てみよう■

┏━━━━━━━━┓
┃ボルボ 新V70┃…やっぱり定番
┗━━━━━━━━┛

 ◆ボルボのフロントデザインは一貫して同じ。誰が見てもボルボと
  わかるアイデンティティを確立している。

  しかし、裏を返せば、気に入られなければどのクラスのボルボも
  売れないというリスクもある。ただ、嫌みのないデザインなので、
  大嫌いという人にはまだお目にかかったことがない。

 ◆新V70は、顔はしっかりとボルボ顔だし、四角いワゴンスタイ
  ルもそのままだが、細部のデザインはかなり進化している。 

 ◆ラジエターグリルはV50より大きくなって、はっきりとした顔
  立ちだ。

  リアデザインは少々煩雑になった。バンパーとリアゲートの下端
  の面構成が複雑すぎるのだろうか。もう少しすっきりさせても良
  かった。

 ◆インパネはどちらかというとシンプル。センタークラスターは最
  近のボルボ共通の板状のもの。個人的には、重厚さが損なわれる
  ので、このクラスの上級車にはあまり使って欲しくない。

 ◆ワゴンの「定番」、ボルボはやはり魅力的です。幅が1.9m近い
  ので、街なかの取り回しには少々気を遣います。


  ということで… ┌───────────┐
          │フロント……★★★★ │
          │サイド………★★★★ │
          │リア…………★★★  │
          │インテリア…★★★  │
          └───────────┘
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■編集後記

 燃費計の数値に一喜一憂するこの頃ですが、車以外の乗り物の燃費をご存
 じですか。1リットル当たりの移動距離を比べみると、

   F15ジェット戦闘機は52m、ジャンボジェット機は61m、戦艦大和は
   たったの2m、スペースシャトルを打ち上げるブースターロケットに
   至ってはなんと7.5cm。

 これらと車を比べるのは無茶な話ですが、このような数値を見ると車の燃
 費というのは結構頑張っているような気がします。

 ということで、今年最後の発行は年末ぎりぎりになってしまいました。
 来年も続けていられるでしょうか…。皆さま、良いお年を!

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※すべての自動車メーカーに敬意と感謝を込めて。
※マガジンID:0000149747:2007.12.28 第33号
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