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【これでいいの? 日本車デザイン】
〜品質だけでなくデザインも一流になって欲しい願いを込めて〜
★2008.12.6 第40号★
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◆◇目次◇◆
■新車 ・日産 キューブ
・日産 フェアレディZ
・スバル インプレッサセダン
■現行車 ・(お休み)
■輸入車も見てみよう ・VW パサートCC
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■新車■
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┃日産 キューブ┃…モデルチェンジは難しい
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◆キューブがモデルチェンジ。でも…。
◆今度のキューブの顔ははっきり言って???
初代やマイチェン後も、キューブの独特のマスクは強い個性を与えて
いたのに、今度の顔はいただけない。
◆このモデルから世界へ輸出するらしい。初めて見る人たちには違和感
がないかも知れないが、見慣れた私たちにはフラストレーションが残
る。
ある日本人のアメリカの友人が日本へ来たとき、初めてキューブを見
て、『日本にはなんて面白い車があるんだ』と感激したらしい。その
人は今度のキューブを見て同じ事を言うだろうか。
◆全体にサイズアップして大きくなり、窓枠の丸みも強くなって存在感
はより増したように思うが、この顔では悲しい。
◆壁のようだったインパネは今度も直立していることには変わりないが、
くねくねと波打ったデザインはちょっとやりすぎだ。
◆リアビューはフロントほど変わっていないが、左右のリアランプがつ
ながって一直線のデザインになった。厚みのないリアランプなので、
一直線の方が印象は強い。
もったいないモデルチェンジのように思うが、車そのものはユニーク
で存在感十分なので、世界では受け入れられるかも知れない。
ということで… ┌───────────┐
│フロント……★ │
│サイド………★★★ │
│リア…………★★★ │
│インテリア…★★ │
└───────────┘
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┃日産 フェアレディZ┃…ダウンサイジング
┗━━━━━━━━━━┛
◆フェアレディZがモデルチェンジ。
たぶんシルエットだけ見たら新旧ほとんど変わらないと感じるが、
実はけっこう大きく変化している。
◆ぼやっとした雰囲気だったフロントライトは不思議な形になった。
少しやり過ぎの感じがしないでもないが、スポーツカーだから許せる
か?この形が好き嫌いを決めるポイントになるかもしれない。
リアコンビライトもフロントライトのデザインを踏まえているが、
前モデルのデザインの方がスマートだと思う。
◆何の変哲もない長方形だったフロントグリルには、エアロパーツのよ
うな飾り(?)が付いた。下から生えているキバのようにも見えるの
だが、その割にはフロント全体に精悍さを感じないのはなぜだろう。
◆前モデルのデザイン上、最もだめだったルーフラインはかなり自然に
なったが、もう一歩滑らかさが欲しい。
◆驚いたのは、横幅は増えているのに全長は65mm、ホイルベースは
100mmも短くなったこと。大型化している欧州車とは逆路線だが、
運動性能の向上には大きく貢献する。
新旧を並べない限り、短くなったことはほとんどわからない。
◆インパネは前モデルよりもさらに立体的になったが、雑然としてやや
落ち着かない。
◆主要マーケットであるアメリカが冷え込んでいる時のモデルチェンジ
はいかにもタイミングが悪いが、フェアレディZは残って欲しい車の
1台です。
ということで…┌───────────┐
│フロント……★★★ │
│サイド………★★★★ │
│リア…………★★★ │
│インテリア…★★ │
└───────────┘
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┃スバル インプレッサセダン┃…どっちつかず
┗━━━━━━━━━━━━━┛
◆ハッチバックのインプレッサに新しく3ボックスのセダンが追加され
た。
とはいっても、実はアメリカ市場にはすでに昨年リリース済みだった
ので、本家の方が後塵を拝した恰好だ。
◆トランク部分が追加になったといってもわずか165mm伸びただけなの
で、劇的にトランクルームが広くなった訳ではない。
そのため、3ボックスセダンとしてはデザインも内容も中途半端さが
ある。また、フィットとフィットアリアの時もそうだったが、はじめ
にハッチバックを出し、その後に3ボックスセダンを追加すると、ど
うしても3ボックスセダンは取って付けたような印象になってしまう。
◆フロントはハッチバックと同じデザインだが、リアビューからはイン
プレッサを感じることはできず平凡。インプレッサならではの個性付
けが欲しかった。
ハッチバックで十分だと思うし、敢えて3ボックスを選ぶかどうか…。
ということで…┌───────────┐
│フロント……★★★ │
│サイド………★★ │
│リア…………★★ │
│インテリア…★★★ │
└───────────┘
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■現行車■ (お休み)
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■輸入車も見てみよう■
┏━━━━━━━━━┓
┃VW パサートCC┃…デザイン力にため息
┗━━━━━━━━━┛
◆ここ数年で飛躍的にデザイン力がアップしたVWからパサートCCが
デビューしたが、そのデザイン力を見せつけられた思い。
◆考え方はベンツCLSと同じで、4ドアながら非常に美しいクーぺス
タイルを持っている。全体のシルエットはCLSによく似ているが、
CCの方がクーペ度がより強い。
ルーフからリアウインドウ、トランクリッドにつながる面は、滑らか
で官能的なとても美しい曲面だ。
◆フロントグリルは、パサートセダンより目つきが鋭くグリルも横長で
迫力がある。リアビューも非常に魅力的だ。
◆インパネやシート、内装は外観ほどインパクトはなく、オーソドック
スなもの。もう少し冒険して欲しかった。
リアシートは2人掛け。クーペスタイルなのでセダンよりは居住性は
落ちるが、実質問題はないそうだ。リアシートは分割可倒式で実用性
もOK。
◆セダンよりサイズが大きく、横幅が1855mmなので日本では取り回し
がいいとは言えないが、このスタイリングで500万円からとはお買
い得だと思う。もちろん安くはないのだが…。一味違う4ドアセダン
が欲しい方には一考の価値有り。
それにしても、生産台数世界一とはいえトヨタのデザイン力とは天と
地ほどの差があるVWのデザイン力の秘密は何だろうか。
ということで… ┌───────────┐
│フロント……★★★★ │
│サイド………★★★★★│
│リア…………★★★★ │
│インテリア…★★★ │
└───────────┘
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■編集後記
アメリカがクシャミをすれば日本が風邪をひくとよく言われますが、
あれだけ好調だった日本の自動車業界がアメリカ発の金融不安であっ
と言う間に苦境に立っています。
ビッグ3が破綻の危機とか、ホンダがF1撤退とか、想像もしなかっ
たことが次々と起こり、アメリカも日本も風邪どころか重症の病気に
なりそうな有様です。
せっかくガソリン価格が下がってきたのに車が売れなければ何にもな
りませんが、今回の金融危機は、化石燃料を使わない車に切り替えろ
という天の警告かも知れませんね。
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※すべての自動車メーカーに敬意と感謝を込めて。
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