メールマガジン

これでいいの?日本車デザイン

バックナンバー: 第44号

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

       【これでいいの? 日本車デザイン】

  〜品質だけでなくデザインも一流になって欲しい願いを込めて〜

          ★2009.5.25 第44号★  
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

◆◇目次◇◆

 ■新車  ・スバル レガシィ

      ・レクサス IS250Cコンバーチブル

 ■現行車 ・ホンダ フィット・アリア

 ■輸入車も見てみよう ・BMW 新Z4

------------------------------------------------------------------
■新車■

┏━━━━━━━━┓
┃スバル レガシィ┃…なんでこうなるの?
┗━━━━━━━━┛                   

 ◆レガシィがモデルチェンジ。

  ごつごつとしたかたまり感と統一感のなさが第一印象。
  よく言えばワイルド、悪く言えば無骨。
  残念ながら、美しいという面やラインはないように思う。

  前後のブリスターフェンダーは少々くどい。ない方がよい。

 ◆レガシィワゴンは、伝統的にDピラーを黒くしてサイドガラスとリア
  ガラスがつながったような一体感を与えていて、スマートで都会的な
  雰囲気だったが、今回はDピラーがはっきりと分離し普通のワゴンデ
  ザインになってしまった。

  都会の高級ホテルに乗り付けても絵になるスマートさは失われたよう
  だ。

 ◆インテリアは前モデルよりラグジュアリーな感じがして悪くはない。
  インパネのデザインも悪くないが、逆台形のセンタークラスターがや
  や大きすぎることと、アルミ風プラスチック板がどうにも安っぽい。
  
 ◆サイズアップしてよりアメリカを向いたサイズになり、同時にアメリ
  カ人好みのごつさを前面に出してきたように思う。

  前モデルは国内で販売不振だったので、新モデルはもう国内を見限っ
  たのかなあ、と思えてならない。
  
  せっかく『ワゴンといえばレガシィ』のブランドを築いてきたのに、
  惜しすぎる。ちなみにセダンもパッとしません。
  
  ということで… ┌───────────┐
          │フロント……★    │
          │サイド………★    │
          │リア…………★    │
          │インテリア…★★★  │
          └───────────┘

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃レクサス IS250Cコンバーチブル┃…なかなかいい感じ
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛                   

 ◆ISのオープンモデル。
  20秒でハードルーフが開閉できる。

  ISセダンのずんぐりボディがどうにも好きになれなくて、ISコン
  バーチブルにも期待していなかったのだが、なかなかどうしてきれい
  なデザインだ。

 ◆閉じたルーフのなめらかなラインがリアに自然につながっており、し
  かもシャープなフロントマスクと少しも違和感がない。  

  リアコンビランプのデザインもセダンよりずっとセンスが良い。

  オープンにしたときのサイドビューが若干つまらないか。
 
 ◆セダンより全長は50mm長く、全高は14mm低いのでスマートさ
  が強調されている。
   
 ◆2ドアだが大人4人が乗れ、サイズもほど良く、しかも都会的なスマ
  ートさとおしゃれ感があるのでそれなりに売れそうだ。いざという時
  に4人が乗れる実用性は捨てがたい。

  500万円は決して安くはないが、この内容なら納得できる。
  セダンの硬い足まわりが改善されていればよいのだが…。  
 
  ということで… ┌───────────┐
  クローズ時です │フロント……★★★  │
          │サイド………★★★★ │
          │リア…………★★★★ │
          │インテリア…★★★  │
          └───────────┘


------------------------------------------------------------------
■現行車■ 

┏━━━━━━━━━━━━┓
┃ホンダ フィット・アリア┃…どうしても取って付けたような…
┗━━━━━━━━━━━━┛

 ◆フィットのトランク部分を大きくして3ボックススタイルにしたのが
  アリア。

  2ボックスとしてデザインされたフィットのトランクを張り出させた
  ので、どうしても無理がある。バランスが変なのだ。

 ◆フロントライトはつり目からおとなしい水平基調のものに変わってい
  るので、フロントビューは落ち着いた雰囲気だ。

  リアビューも無理なくセンスのいいまとまり加減。

 ◆インパネデザインはフィットそのものなのだが、センターコンソール
  やドアアームレストに木目調パネルが用意されていて、上級車の雰囲
  気がする。通常のフィットにもあればいいのに。

 ◆残念ながら日本ではアリアはパッとしないが、生産国がタイというこ
  ともあって、東南アジアではかなり人気があるそうだ。ちなみに東南
  アジアではシティと言う名前。

  アリアは旧フィットがベースだが、いずれ新フィットベースになるの
  だろうか。
    
  ということで…┌───────────┐
         │フロント……★★★  │
         │サイド………★★   │
         │リア…………★★★  │ 
         │インテリア…★★★  │
         └───────────┘

------------------------------------------------------------------
■輸入車も見てみよう■

┏━━━━━━━┓
┃BMW 新Z4┃…やっぱり見事です
┗━━━━━━━┛

 ◆前モデルもそうだったが、新Z4も複雑な面構成をしている。
  
  しかしそれらがバラバラではなく、しっかりと融合しているのは本当
  にお見事。ただ、この複雑な面構成を嫌いな人もいることはいる。

  BMWは、最終デザイン車を2年間デザインルームに置き、毎日みん
  なで眺めている、と聞いたことがある。時間を掛ければよいというも
  のでもないが、少なくともBMWの製品にはその時間が反映されてい
  ると思う。

 ◆フロントマスクは、例によってBMWの顔であるキドニーグリルだが、
  より低くワイドで精悍だ。

  典型的なワンパターンの顔なのに、モデルによってこうもはっきりと
  個性付けができるものかと感心してしまう。

 ◆官能的な外観に比べて、インパネは水平基調でややもの足りない。
  アルミパネルは冷たい感じ。プレミアム感はかろうじてあるかな。  

 ◆ハードトップを閉じた状態ではキャビンが窮屈に見えるが、2シータ
  ーだからこれは仕方がない。閉じていても官能的な雰囲気は少しも壊
  れていない。

  リタイアしてゆとりとお金があれば、乗ってみたいですね〜。

  ということで… ┌───────────┐
          │フロント……★★★★ │
          │サイド………★★★★ │
          │リア…………★★★★ │
          │インテリア…★★★  │
          └───────────┘

------------------------------------------------------------------
●お友達へも本メルマガをどうぞご紹介ください。
 車に関するメルマガ、サイトとの相互紹介も大歓迎です(^o^)/。
 (車に関するもの以外はご遠慮下さい)
==================================================================
■編集後記

  筆者は地図派で、出かける前には地図でルートを確認し、頭にたたき
  込んで出かけます。地図を見るのが元々好きなので、ナビには目もく
  れませんでした。

  しかし先日、ぶつけられて修理に出している間、ナビ付きの代車に乗
  る機会があってナビの便利さを初めて知りました。

  地図を見る楽しさを捨てる気はありませんが、ナビだけでなく音楽や
  動画も再生でき、ワンセグも見ることができる最近のポータブルナビ
  にものすごく興味を持つようになりました。

  近いうちに、愛車のダッシュボードにポータブルナビが乗っているか
  もしれません(^^)。

-------------------------------------------------------------------
※すべての自動車メーカーに敬意と感謝を込めて。
※マガジンID:0000149747:2009.5.25 第44号
※発行者:クルマジロ  mjc@iris.dti.ne.jp
※無断転載、複写はお断りします。
-------------------------------------------------------------------
このメールマガジンは『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ を利用して
発行しています。配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000149747.htm
発行者Webサイト: http://www.iris.dti.ne.jp/~mjc/cardesign-mg.html
===================================================================

トップへ戻る