保土ヶ谷SDA教会
(現SDA教団事務所)

プロテスタント系のキリスト教団として、地域に密着した福音活動を行ない、
他方で国内外でグローバルな奉仕活動を行っている、
SDA教団(セプンスデー・アドベンチスト教団)の建物をレーモンドが手がけています。

作品目録の中では「教会」と記されていますが、実際としては事務所として使用されており、
礼拝は別棟(良い建物です)で行われています。
外観からもこれは教会として建てられたものではないと考えます。

さて、この作品の第一の特徴といえば、どういう必要性があっての事か、
建物中央の異様に高い煙突が目を引きます。
資料ではR.C.造とのことですが、一見そのようには見えず、また、ポーチは木造で作られています。
正直、これがレーモンドの作品なのか、少々戸惑いはありましたが、
裏へ廻れば、若干レーモンドらしい特色が出ているのが分かります。
特に、段差のある地形をうまく生かして、地下階に大きな開口部があるサンルーム(?)を配置しています。

ところで、実現こそしませんでしたが、レーモンドの設計による同教団の病院が
ヴェトナムのサイゴンに計画されていた事も付け加えておきます。

Data
所在地:横浜市旭区
構造:R.C.造2階 地下1階
施工者:白石建設
建築年代:昭和42年

正面玄関側


建物裏側の広い開口部(南面)


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