キャンプ座間米軍総司令部

日本にあるレーモンドの作品中、最も近づきにくい建物です。(笑)
広大な敷地に建つ、この大規模な建物は、アメリカ軍部の所管であり、敷地内へは当然立入禁止、
姿を見るには隣接する公園の丘に登らなくてはなりませんし、
また、登ったからといって建物の全容がわかるわけでもありません。

三沢浩氏の著書「アントニンレーモンドの建築」によると、
この建物は米軍が駐留をやめた時、直ちに他の目的に転用できるよう、
病院、あるいは大学のキャンパスなどの規格にも合うよう設計されているとのことです。

いずれにしても、当分の間彼らはここにとどまっているでしょうし、
この建物も当初目的のみの使い道で一生を終えそうです。

Data
所在地:神奈川県座間市
構造:R.C.造2階
施工者:竹中工務店
建築年代:昭和27〜28年

当初はコンクリート打放し。現在は茶色とベージュの2トーンにペイントされています。


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