VF1000Rの謎

ここではVFに関する秘密?の情報を公開。奥が深かかったりするんです。

 


VF1000Rってどんなバイク?

多くの人にとってはその存在自体が謎であろう。VF1000Rとはどんなバイクか?

一言で言えばホンダのフラッグシップマシンと呼べる最後のバイクといえるのではなかろうか。まあこれはフラッグシップという言い方がその後廃れてしまったとも言えるのだけれども。

カウルはシートカウルを除きFRP製、ホンダ市販車初のフローティングディスクブレーキをフロントに採用。同じくカムギアトレーンや、リアベンチレーテッドディスクローター&フローティングマウント専用リアキャリパー、クイックリリース機構付きフロントフォーク等々、高級かつレーシーな装備が満載。最高速も250km/hOVERを叩き出し最速を誇った。CBR1100XXやGL1500のような速さや豪華さを単品で持っているのとは訳が違うのだ。

発売当時(1984年)の新車輸入価格が150万円というのもそれを物語っている。でも人気が無いせいか私が手に入れた1990年代中盤における価格は安く40万円台前半がゴロゴロしており、安い・速い・マニアックかつレーシーいうバイクだった。そんな不人気バイクも昨今の旧車高騰の例外とはならず、それなりの車両が100万円はする時代。時の流れというか時代の変化を感じますな。

さて資料的な情報はここらへんで止めて、じゃあ実際乗るとどんな感じなの?というとまずは重い!(乾燥重量で240kg)タンクが長くてハンドルが遠い!ある程度ガタイが良くないと乗るのはちょっとキツイかも。エンジンフィールはフラットトルクの一言で一人で流していると速い気が全然しない。でも遅い訳じゃぁない。この前なんか発進加速でCBR1100XXをちぎったこともあるんだぜぇ!(相手のやる気がどうだったか聞いてはいけない!)

でもブレーキは誉められたもんじゃないんでトばす時は注意しようね。特に雨の日は効きが半分位になっちゃうので十分気を付けよう。

同じバイクがない

過去にVF1000Rのミーティングに参加した時のこと。自分のと同じ仕様ないかなぁと探してみたが10数台程も集まっているのに、全く一致したものがいなかった。色が違ったり前期・後期といった型違い(実は1型、2型、3型がある)、はたまたリフレクターの有無、サイドカバーが違う等々。どうしてこんなことが起きるのか?

その理由は

1、毎年マイナーチェンジしている

2、各地域向けの仕様が数多くある

からなのだ。年式=1984、1985、1986の3で仕様がだいたい11(年毎に違う。初年度1984は確認できたもので13ある)で掛け算すると33。10台ちょっとじゃ同じのがいる訳ないです。

激しい変更

パーツリストを眺めていると思わず声が出てしまう。「初期型とそれ以降って別のバイクじゃねえか!」

ヘッド、ピストン、カム、クランク、フレーム、ラジエーター、キャリパー、オイルクーラーの有無、マフラーetc。

エンジン別物、フレーム別物で同じように見える外装パーツも流用は不可。ホンダさんも豪快なことをしてくれるものだ。

でも考え方を変えればそこまで変更しなければならなかった理由があったという訳で、そう考えると初期型は全然ダメってことになるよね。ちなみに私のVFは初期型フレームの後期型(2型)エンジンというハイブリット(にこいちともいう)マシンだ!

前に乗っていた初期型と比べるとカムギアの唸りが確実に大きく、またよりマイルドに回る気がするがこの点に関しては2年半もブランクがあるし、前のエンジンは程度のいいものではなかった(6万キロオーバー&異音がしていた)のでちょっと自信ないです。

最近、後ろバンクのヘッドカバーとシリンダーヘッドの境目よりオイルが漏れているのを発見。

初代VFでタペット調整を経験していたのでガスケット交換なんて、なんて鼻で笑って交換作業を試みると、なんどフレームにヘッドカバーが当たって1cmほどしか上にずらすことが出来ない。

1型フレームと1型エンジンの初代でも当たりはしたけれど、かする程度。ちょっとプラハンなんかで叩けば、簡単に外すことが出来た。しかし今回は当たる部分も違ければ(エンジン後部、前後にフレームが走っている部分->シートレール付け根部分、またがってみて左側)、当たる程度も違う。当時は謎だったが、いろいろ観察してみると2型で変更されたシリンダーヘッドは1型から大型化しており、フレームもそれを避けるために形状変更がされていたのだ !

ともかく今の状態だとタペット調整なんかをするだけでもエンジンを下ろす必要がある。あんなクソ重そうなエンジン(約100kgらしい)下ろすなんて考えただけで筋肉痛になりそう。

 

各地特別仕様

最近某所より入手した情報によると、有名?なHFR(ホンダ・フランス・レーシングの略。たしか500台限定)仕様の他にイギリスのディーラーによる特別車があるそうだ。どちらもホンダ本体は関係しておらず、ディーラーによりチューニングが加えられ馬力が上がっているとのこと。現時点での分かっていることは、HFR仕様は吸排気系のチューンが施され130ps程出ているそうな。某イギリスディーラー仕様については分かり次第UPする予定。



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