ＵＬとは、アメリカの火災保険会社の協会である全国火災保険業者会議により、1894年に設立した非営利団体（Underwriters Laboratories Inc.）の略称です。

火災・感電・その他の事故から人命・財産を保護することが目的であり、そのために機器・器具・材料の安全性を確保するため、製造者の依頼により、材料・部品などの試験を行っています。

試験の結果、規格に合致したものについては、ラベルその他の表示の権利を与え、またリストに掲載して一般に知らせています。

また製品についてはフォローアップサービスで安全性の維持をはかっています。

（参考）
ＵＬには大きく分けて以下の2種の認定があります。

ＵＲマーク：

部品認定(Recognition)

ＵＬマーク：

完成品認定(Listing)

機械に組み込むことを目的とし、単体の一般市販品としない。

単体で市販できる一般向け製品。

【ＣＳＡ】とは

ＣＳＡとは、規格開発・製品認証・品質及び環境マネジメントシステムの登録等の多岐分野にわたり、指導的な機関として1919年に設立したカナダを代表する非営利団体（Canadian Standards Association）の略称です。

政府機関ではありませんが、カナダでは火災・感電に関する安全性について、ＣＳＡまたは州の検査当局の安全に関する承認を受けることを義務付けている為、カナダ国内で規制対象機器をＣＳＡまたは州の検査当局の承認を受けずに販売・使用等した場合は、違法として処罰されます。

現在、8,000人以上の会員によって構成され、カナダ・アメリカおよび世界各国に事業所やネットワークを持つ世界規模で権威のある団体です。

〔目的〕
電気用品の製造・販売等を規制することにより、粗悪な電気用品による火災・感電・傷害・電波障害の発生を防止する。

〔規制内容〕
製造（輸入）事業者登録及び技術基準適合義務がある。
技術基準適合を確認するため、工場検査や市場品買上検査がある。
製品については、政府認証と任意認証があり、任意認証には自己認証と第三者認証がある。