ウルトラライトプレーンの魅力


ハングやパラと比べてどうですか

 空を手軽に飛びたいならハンググライダーやパラグライダーという選択肢もありますが、ULPがそれらと決定的に違うのは動力があると言うことです。ハングにしてもパラにしても基本的には滑空ですから、サーマルがなければ高度を上げられませんし自分の望む自由な経路を飛ぶことは出来ません。いわば風まかせの状態です。動力のあるULPは好きなときに離陸し、上昇気流をあてにせず自分の力で自由に飛ぶことが出来るのです。ハングやパラのように気流のために不本意なフライトに終わることはありません(もっともハングやパラをやっている方はそこが逆におもしろいのだと言われるかも知れません)ULPでは不本意な飛行に終わった時は100%自分の操縦技術の未熟さが原因です。

モーターのついたハングやパラも有りますが

 実を言うとハングやパラにもエンジンをつけたPHG、PPGというのがあり、これなら自力で上昇することが可能です。じゃあそれでも良いじゃないかと言われるとその通りです(^^;)でも私はやはりULPを選んでしまいます。私の場合、飛行機という空を飛ぶマシンを操縦しているという感覚が楽しいのだと思います。

上昇中のDrifter

飛行機の操縦は楽しいですか

 ULPを紹介する記事では「大空を散歩する気分」という表現をよく見ます。確かにその通りなのですが、私自身はこの表現はどちらかというとハングやパラにふさわしいと思っています。私にとってULPの魅力は空を飛ぶということにもありますが、飛行機を操縦することのおもしろさ(難しさ)にこそあると思っています。自分のイメージ通りの操縦が出来たときの爽快感、まったく思い通りに行かないときの悔しさ、飛行機の操縦は基本的には簡単ですが奥が深いです。禅問答ではありませんが簡単なようでもあり、難しいようでもあります。

操縦そのものがおもしろいのです

 ULPが好きな人は車の運転が好きな人と共通したものがあるように思います。目的があるわけじゃないけど何となくドライブする人って車の運転そのものが好きな人ですよね。ただ運転しているだけで楽しいっていう感覚だとおもいます。同様に、空を飛んでいると地上からは見られない景色が見られますしそれなりに景観を楽しむこともできますが、私にとって一番おもしろいのは、いかに飛行機を自分のイメージ通りに飛ばすことが出来るかというところなんです。風を計算して第4旋回後にきれいに滑走路中心線にぴったり合わせることが出来ているかとか、ねらったポイントで上手く接地できるかとか、そういう操縦技術自体がおもしろくてたまらないのであって、景色が良いとか風を切って飛ぶのが心地よいなんてのは副次的な産物に過ぎないと思っています。本当に空からの景色を楽しむのであれば、航空法にとらわれず好きなところで飛べるハングやパラの方がずっと適していると思います。ハングやパラに比べるとULPの世界では女性の比率が低いのはその辺に理由があるのでしょうか。

 

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