機体
全幅:9.0m
全長:6.2m
全高:2.8m
重量:160kg
私が乗っている機体は米国マックスエアー社のDrifter XP503です。胴体は太いアルミパイプ、主要なフレームはスチール製で、翼はアルミフレームにダクロンという丈夫な布が張られて作られています。それをたくさんのワイヤーで支えています。
操縦席
中央にある計器は一番上が高度計、その下が昇降計、一番下の左がエンジン回転計、右が排気温度計です(この写真ではちょっと見にくいです)。対気速度計はここには写っていませんが前方のカウルの上にあります。計器の左右にあるペダルはラダーと尾輪を動かすためのフットペダルです。計器手前の棒状のものが操縦桿で、前後に倒すとエレベーターが、左右に動かすとエルロンが動きます。操縦桿の先についている白いボタンはミサイルの発射スイッチ....なわけないですね(^_^;) 無線の送信ボタンです
エンジン
エンジンはロータックス503という2サイクル2気筒エンジンで排気量は500cc、48馬力、燃料は普通のガソリンです。ロータックスというのはオーストリアのメーカーなのですが世界の大半のULPがロータックス製のエンジンを積んでいます。
点火系は2系統あり、1気筒に2本ずつ点火プラグがついています。これは点火系トラブルによるエンストの危険を減少させるためです。車と違って飛行機ではエンストは即事故につながりますから、飛行機用エンジンに求められる最も重要なことはエンジントラブルを起こさないことなのです。
プロペラ等
プロペラは木製の固定ピッチです。エンジン軸に直結しているように見えますが実際には間に減速ギヤが入っています。
後席の後ろにあるのが燃料タンクでガソリンに2サイクル用オイルを混合したものが入っています。容量は19リットルです。
主翼がたくさんのワイヤーで支えられているのがわかると思います。この写真では主翼上側のワイヤーしか見えませんが下側にもたくさんのワイヤーが張られています。
座席
座席はタンデム型の複座です。操縦装置(操縦桿、フットペダル、スロットルレバー)は前席、後席両方に同じものがついており、連動して動くようになっています。訓練の時は前席に訓練生が、後席に教官が乗ります。