ULPの訓練にかかる時間と費用は


自家用飛行機は

 自家用飛行機の免許を取得するには日本国内では400万円程度、海外の安いところでも150万円程度の費用が必要と言われています。時間的には海外留学で毎日飛んでも1.5ヶ月〜2ヶ月はかかるそうです。国内で週末だけ通うのなら2年くらいかかってしまうのではないでしょうか。つまり大抵のサラリーマンにとっては経済的にも時間的にもよほどの情熱がなければ自家用飛行機の免許取得は無理だと思います。

費用と時間はどのくらい

 一方、ULPには免許というものはなく、日本航空協会から発行される技量認定証を取得すれば飛ぶことが出来ます。技量認定証の取得にかかる費用はスクールやクラブによってかなり差があるのですが、安くて30万、高くて50万円程度ではないかと思います。時間的には、舵面操縦型のULPの場合ソロロフライトが出来るまで(技量認定証取得まで)15時間以上の訓練時間が義務づけられていますので、個人の習熟速度にもよりますが多くの場合、最短の15時間の飛行時間で技量認定可能と思います。ですから週末に1時間ずつ訓練したとすると、気象条件で飛べない日を考えても6ヶ月程度で資格を得ることが出来ます。

集中訓練は

操縦訓練(旋回降下中)

 じゃあ一日5時間訓練したら、3日で乗れるようになるのかと言われるとそうもいきません。飛行機の操縦訓練というものは肉体的には大したことはありませんが、精神的には非常に疲れるものなのです。特にULPの訓練は水平飛行が少なく離着陸が主なので1時間もすればへとへとになってしまいます。5時間も連続で離着陸訓練をしたりしたらぶっ倒れてしまうでしょう。ULPは所詮は遊びであり生活がかかっているわけではありませんから、苦しい思いをして短期間に訓練をするなんていうのはナンセンスです。ゆっくりと訓練を楽しみましょう。

 またULPでは専業のインストラクターというのは聞いたことがありません。クラブやスクールで指導してくれる方は本業を持っていますから。毎日訓練につきあうことはできないと考えた方が良いでしょう。そういう意味でもやはり6ヶ月程度はかかると思われます。

機体購入とクラブ

 一人で飛べるようになると個人で機体を購入する人は結構います。機体の値段は日本で飛んでいる機体では150〜600万円といったところですから車と同じくらいです。しかし維持費もかかりますし、車と違って生活に役立つものでも無いので、私のようなサラリーマンにはちょっときついですね。一人きりだとメンテナンスも大変ですので手軽に趣味として楽しむならクラブに入った方が楽ですし楽しいと思います。一例ですが私の所属するクラブでは月会費6千円+フライト料100円/分です。私の場合、飛行場までの交通費(高速代とガソリン代)が4千円くらいかかり、20分くらいずつ2回飛ぶのが普通なので、月会費の他に1回につき8000円位かかっています。もちろんどのくらい飛ぶかは人によってかなり差があると思いますのであくまで目安ですが。

 

訂正(1999.3.15)
 以前のこのページでは訓練時間は8〜15時間と書いていましたが、舵面操縦型の場合、技量認定証取得(すなわちソロフライト)までに最低15時間の訓練が義務づけられているそうです。私の勉強不足でしたので訂正させて頂きました。

 

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