椎名林檎 実演ツアー「雙六エクスタシー」 2003 年9月9日 函館市民会館

はい、今回は各種ライブレポUPが滞りまくっている管理人ぽつこに代わり、実妹・ うやこが書かせていただきます(笑)何卒稚拙なレポではありますが、皆様暖かく見 守って下さいませ。
…しかし、自分のHPのレポを妹に託す姉って一体…?管理人としてどうなんでしょ う(笑)皆様の意見や如何に?
椎名林檎のライブは、姉妹共に今回が初。元々あまりライブを演る御方ではないの で、あたしはデビュー当時からのファンなのだけど行くチャンスがなくて…だから すっごく楽しみだった。

今回は前夜までに函館入り致しました。夜勤明けの姉の運転で、それなりに飛ばして (笑)若干法定速度超過は見られたものの、無事函館に到着。
その車中で判明した、あたしにとっては驚くべき事実が!何と、ライブに行くと云う のに、管理人ぽつこは「林檎の3枚目のアルバム、アンタに借りたけどMDに録らな かったんだよねー。だからあんまり聴いてないんだよねー」と、のたまった…!!!
そう、あたしはチケットの予約が出来た時点できちんと姉にCDを貸しておいたので す。で、当然チェック済み&ダビング済みだと思い、あえてあたしの方も用意せずに 車に乗り込んでから、そんな事実が発覚…!!
いえ、姉には過去数々のライブチケットを予約して頂き、下手したらそのチケ代まで 貸して頂いたり、その返済を待って頂いたりと、大変御世話に成って居ります。この 貧しい妹には、とても優しい姉なのです。時々鬼と化すけれど…(笑)
でも!!あたしは過去誘われたライブに臨むにあたり、そのアーティストの曲を チェックしないなんて事はして居りません。そんなわけで、ちょっぴりがっかり。そ りゃ姉にとって林檎はスピッツやまさよしやシカオには値しないだろうけどさぁー。

ま、そんなわけで迎えた当日。あたしら姉妹は開場2時間前に到着。かなり早く行っ たつもりが、もうすでに多少列が出来ていて。恐らく林檎公式HP等でグッズの完売 続出情報を知っているファンだと思われ、実際16時からグッズの先行販売が始まっ て。
各会場売り切れグッズのツアーパンフ、扇子(1500円の)、ご当地Tシャツ(各会場で 色が違う限定T)の3点の内、唯一扇子だけはゲット出来ず。でもパンフとか無事買 えたのでひと安心した姉妹は、開場までの時間潰しに近所のモスバーガーへ。
腹ごしらえも終わり、いざ会場入りしたところ、座席は前から14列目、ど真ん中!肉 眼では若干遠いものの、林檎が真正面!という位置。チケットを取った自分に改めて 「よくやった!」と自負(笑)
開演までの時間は、ひたすら人間観察。(だってステージは緞帳が降りてたんだも ん。珍しく…)未だに「本能」PVの白衣コスチュームも2人くらいいて、現役看護 師の姉に「ナースキャップのかぶり方がなってない」との指摘があったり(笑)
男性ファンも結構多くて。一番目についたのは浴衣姿の女性ファン。ここ最近の林檎 嬢が和服が多いのを知ってのことか…とりあえずそんなのを見ていた姉妹の出で立ち は、姉はRSRで買った侍T、あたしは当日現地で買ったご当地Tでした。
Tシャツは男性用、女性用で分かれていて。Jr.Lサイズなんてものはなく、とりあえ ず姉もあたしも女性用を買ったのだけど、あたしが着てみたら結構ぴったりめで。ホ ントに女性用、ってカンジ。これはちょっと太ったら着れないぞと焦った(笑)

でもって、いよいよ、開演。それまで流れていたのは能楽?か何かの和風なBGM で。それが止まってライトが消され、聴き覚えのある迫力のイントロと共に、緞帳が ゆっくりと上がり…林檎嬢率いる、今回のツアーバンド「東京事変」のメンバーが、 「罪と罰」と共に登場!!大興奮!!
林檎嬢は水色っぽい縦縞の浴衣に金色の帯、黒の下駄。他の男性メンバー(亀田氏含 む)もグレーっぽい浴衣で、和装に徹した装い。そして赤と黒のライトの中唄う、初 の生林檎嬢に大感動!!鳥肌立ちましたわ…口笛吹く時なんかも、浴衣の袖で口元を 隠して…美しい&艶やか。
2曲程演奏した後で、初の林檎嬢のMC。「皆さん、こんにちは…」ととても控え 目。それよりも観客の方が叫んでいて、それに押されてかあまり喋らずに、「…で は、次の曲に参りたいと思います…」と。とってもおしとやかな林檎嬢。
会場のノリは、林檎独特のモノなのか、ほとんど演奏中はみんな棒立ちで。時々林檎 嬢がつつつ、とステージを右や左に移動すると多少手を挙げる程度で、ホントにおと なしくて。おとなしい曲ならわかるけど、ロックな曲の時まで、棒立ち。こういうノ リなのか?と戸惑いながらもあたしは一人狂っていましたが(笑)
演奏曲も、最新アルバム曲中心ながらも、古いナンバーも演ってくれて。出産後初の ライブだし、そういう流れでベストだったのでは?とあたしは思っていました。
今回のツアー会場は港町をテーマに選んだと言うことで、途中美空ひばりの「港町十 三番地」も。さすがにひばり世代ではないあたしは姉に「何て曲?」と聞いたら「多 分、『港町十三番地』」。サビそのまんまでした(笑)
どの曲も良くて、途中林檎嬢はギターを持ったり番傘を持ったり、扇子を出したりと これまた艶やか。その時のMCでは、「今回は選曲に大変悩みました…7〜8年前に 作った曲を、どう今に持ってくるか…」等と語り、そして「ギブス」!これにはまた 鳥肌!!もう、涙出そうでしたわ。感動して…
途中、またまた観客の声に押されながらも林檎嬢による「東京事変」メンバー紹介。 ベースの亀田氏は、実演ツアーにあたって髪を剃ってモヒカン風になっておりました (笑)
ラストは生ピアノから始まった、「茎」。(日本語バージョンの方)これもピアノと林 檎嬢の唄声にうっとり。そして最後はバンドサウンドで終了。そして林檎嬢は、華麗 に浴衣の袖をはためかせ、バレエポーズで去ってゆきました。
ややしばらくして、アンコールで再び登場。服装は林檎嬢は60年代チックな黒と白 の、胸元が大きく開いたキャミパンツスーツ。他メンバーはツアーT+ジーンズ。
その1曲目の「mr.wonderful」は調べたけれど誰の曲かわからず。でも多分カヴァー だと思われます。
アンコールラストは3枚目アルバムの曲、「おだいじに」。ピアノでしっとりと、そ して最後はバンドで盛り上がり、終了。しばらく余韻にうっとりのあたしでした…

どうしても椎名林檎と云うと、「本能」「罪と罰」「ギブス」の頃のイメージが先行 してしまい、世間でもずいぶん騒がれて。その世間と本当の自分とのギャップに悩ん だりもしたらしい、林檎嬢。
でも今は、プライベイトでは1児のママであり、普通の24歳(今年25歳になりますが) の女の子でもあり…CDではかなりの凝った作りになっていても、こうしてライブを 見るとその曲を良くバンドにアレンジしていて、本当に素晴らしかったです。
絶対に、また次のツアーも行くぞ!!という意気込みの中、帰路についたのでありま した。


曲目リスト

01.罪と罰
02.真夜中は純潔
03.ドツペルゲンガー
04.おこのみで
05.意識
06.すべりだい
07.黒いオルフェ
08.依存症
09.丸の内サディスティック
10.警告
11.とりこし苦労
12.港町十三番地
13.ポルターガイスト
14.ギブス
15.歌舞伎町の女王
16.本能
17.迷彩
18.茎
アンコール
01.mr.wonderful
02.正しい街
03.おだいじに



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