2010年8月19日(木) ロックのほそ道 1日目 |
去年まで「ロックロックこんにちは!in仙台」というタイトルでやってたイベントだったんだけど、10回目だった去年を区切りに、
今年から「ロックのほそ道」とタイトル変更。ワシ的には「大阪とは違う楽しさを見せたいよね」という気持ちが感じられる。 そんなワシは去年(野外で普段と違うスタイル)と今年しか参加してないので、そんな偉そうなこと言う立場じゃないんですがね。 ここ10年くらいの間に、日本各地でフェスが乱立状態になっている中で、どう個性を出して誰を呼んで、集客に繋がるような 良い内容にしていくかが存続のカギになっているんだと思う。どのフェスにおいてもすごい趣向を凝らしてるだろうね。 普段の遠征にしてはあり得ないほどゆったりめの時間のフライトで仙台へ向かう。すっごい楽でした。 ひとりバスに乗って仙台城跡や市内を観光し、牛タンを食べてからZepp入り。ホント駅からすぐで好立地やねー。存続を願う! ていうか、牛タン屋前に集合するワシらって(笑) 始め「4人です」と言って友人が1人で並んでたという。足りなさ過ぎる。 今日は2つ目のブロックあたりでステージ全体が見やすい位置へ。1日目だし、じっくり見たい気分だったし、体力温存で。 音的にも左右のスピーカーからの音が交差する中央あたりが良いし、スピーカーの前ってホント一時的に難聴になるし、 ワシの苦手な種類の人たちともみくちゃになるのもイヤだし(しかし2日目はそこに行ってしまった・笑) どの位置がベストかなんて、その時の状況によって全然違うんだけどね。 結果的にこの日は全体がよく見えたけど、目の前のカップルの女性が常に「ワタシかわいいの。アナタが好きなの」と 言わんばかりの上目遣いで彼氏を見つめていて、それがキツかったー。見たくないのに前見てると視界に入るんだもん(泣) 自分がそういうタイプじゃないから不快なんだろうけど、まあかわいい自分や彼氏よりライブに集中しましょうや。 ああ、あと、このエリアは冷房がキツかった! 冷風が直撃するので待ち時間に身体が冷え冷え。 スタッフに懇願している人もいたけど、前は前で暑いんだろうし、うまく空調されるといいのだけど・・・。 この2日間に登場するスピッツ以外のアーティストはほとんど知識ゼロ状態で参加したの。 ハンパにチェックするよりまず感じようと(笑) 先入観なく出会うのって面白かったよー。 うまく交互に激しめのとまったりめのとが登場していて、おかげでバテバテにならずに済んだ(笑) ステージ前にはスクリーンがあり、切絵調のアニメーションが流れてる。松尾芭蕉をデフォルメしたようなキャラクターが 東北6県を旅してた。地味に名所や名物が登場している、ユルい感じの物語。あちこちで「なんでハワイ?」とか会話も弾む。 名前はなんや? 「MICHIROCK'N」と書いてあったので「みちろっくん」ていうのか!? 正確なことは不明・・・。 で、いよいよ開演! となった時、芭蕉的キャラがとうとうZeppに到着する映像が!!! 拍手喝采!!! 大歓声!!! 彼がずーっと奥に入っていくと、そこはスピッツの楽屋! メンバー4人が登場。軽くご挨拶と次の出演者を紹介。ユル〜いオープニング。 でも、そのあとはライブ直後で汗だくの出演者達が次々とコント並みのパフォーマンスと次の出演者紹介をしてた。 楽屋メシの紹介、わんこそば(裸にエプロンで提供されとった)、流しそうめん、スイカの早食い、モノマネ、絵、などなど。 それ見てスピッツも「俺たちもなんかやれば良かった!」と言っといて、翌日もフツーなオープニングだった。 そういうの、有言不実行っていうんですよー。来年は期待してますよー。あんたたち全員で裸にエプロンだ(一部貧弱そう・笑) トップバッターのTHE BAWDIESはすっごい勢いで歌い、しゃべる(笑) ホント息つく間あるの?ってくらい。 若さゆえなんだろうか・・・すごいパワー。盛り上げ上手(たまにひいたけど・笑)。ファンも多かったです。 John.B & The Donuts! はご存知ウルフルズのベーシストでタムラと仲良しのジョン・B・チョッパー氏のバンド。 何故か「某バンド」と伏せて「センターで歌ってみようかなぁ、と思って・・・」と結成のいきさつを話す。 突然「今近くにいるんだけど、行ってもいい?」とタムラ宅に押しかけ(10分待って!と言われたらしいが) デモテープを持って行ったというのが縁で「コバンザメのようにイベントについてまわっております・・・」と。 歌はもっとインパクト欲しいとこだけど、とにかくジョン・Bのしゃべりがかわいくて、ほのぼのしたよ。 1曲目から間違ったとか、俺たちがTHE BAWDIESのあとでいいんだろうか、とかボヤいてたり。 冷房寒かったのでここで身体が一段と冷えてしまったんだけど、楽しい時間でした。と、とにかく温度調整を・・・! 次は秦 基博さん。あら、こんなに大きかったっけ? ここの事務所の人たち、どんどん大きくなるなぁ(笑) そんなこと全く気にならなくなるほどの通る声がステキ! 鳥肌モノ! 冷房で鳥肌更にアップ!(泣笑) こういう「歌い手」な人って貴重だよね。見た目や音で勝負する人たちとは全然違う価値があると思う。 お次はandymori。気になりつつも全くチェックしていなかったわけですが、こちらも良かった! スピッツファンで、イベントに参加できて嬉しいって。あと、ベース飲み会に誘っていただいた話とか。 まあタムラのベースにはすごい惹かれるけど、飲み会にはさほど惹かれなかったらしいけど・・・? しかも翌日、結構遠いとこでライブするらしく、その日のうちに仙台を発ったらしい。若いなぁー。 で、スピッツ。既にセットリスト見てたけど相変わらず記憶できていないので、楽しめたよ(笑) 夏らしい選曲、新旧のファンが楽しめる選曲、ユルイMC。 タムラの暴れっぷりやテツヤのソロや崎ちゃんのニコニコやクージーのハモリなど、あちこち見ました。 ふとマサムネの髪型と服装がチェリー当時っぽい(顔は老けたが、お互いに・笑)とか思ったり。 そしてセッションも良かった。マサムネが「あーゆーれでぃ?」ってステージ袖に向かって言って 「は!? 『Are you LADY ?』ですと? その発音じゃ『Ready』に聞こえないぜー」と突っ込みを入れてたら 秦くんが登場。秦くん、女子だったのか(違) 「カラオケ行くんですか?」とマサムネが楽屋でしそうな話題をふる。で、「酔った時におぶってもらいたい」と発言。 自分で言っといて「また色々言われちゃう」と自己突っ込みするマサムネ。ていうか改めておっさんたち小さいよ!(笑) 「楓」を秦くんが1番を歌って、2番はマサムネが歌う。サビは交互に、上に下にハモる。ステキじゃった〜。 秦くんの声がすごく通るもんで、マサムネも「負けないぜ!」と思ったのか、普段よりちょっと力入った感じだったけど、 最後の方ではマサムネがメロディーの上にハモってきて、それが「うおおお!」と感激した! で、秦くんが帰ったあと、やっぱり「俺たち小さいおっさん」て話題に。テツヤは「俺は遠近法で小さく・・・(笑)」と。 ホントステージ以外(比較対象がある状況)で見るとね、そんな風にね、思うけどね、小さいところも含めて好きなのよね、ね(笑) 途中ちょっとマサムネと秦くんが向かい合ったりしてたんだが「テレビで秦くんとSuperflyがやってたみたいに見つめ合ったり できなくて」と。彼らが音楽番組で「楓」やってたんだよね。あれも迫力あってすごい良かったんだよー。 で、やっぱ「ビギナー」すごくいいなぁ。シングル待ち遠しい・・・ていうかアルバムが楽しみだなぁ。 あとは自称「95担」てことで、「トンガリ」が嬉しすぎる! そして「あれから15年か・・・」と一瞬振り返ったり。 今も続いているけど、「ハチミツ」はあの看護師という選択をしてしまったあとの鬱々とした日々を思い出すアルバムです。 このあとの「けもの道」で本編終了! 個人的には「8823」と「俺すべ」に頼らないセットリストに賛成! (それが悪いんじゃないんだけど、他にも盛り上げ曲が色々あるんだし、パターンをガンガン変えていったらいいと思うので) ライブのあとに友人が言ってたんだが、タムラの舌がエロかったそうで! 友人にやってもらってヒィヒィ笑う。つか賛否両論(笑) タムラファン以外には全く受け入れられないというか、何故そんな舌遣いなのかと。ワシは中立的? 面白ければ良いタイプ。 (などと冷静装ってるけど、近くでナマで見たら腰くだけるに決まってる) あとは「○○しよう」ってとこだけ友人側見て口ずさんでたって! ヒィ誘われた!?などと妄想トーク炸裂でした。 MCでは「俺たちはなんとなく『ほそ道』って略してたけど、スタッフは『道ロック』て略して欲しいらしいね」と言ってた。 『みちのく』とサウンドが似てるから? 理由はまあ知らんけど、ワシらも『ほそ道』って言い始めちゃったし、どうなるか。 マサムネが「国鉄が民営化した当初、『E電』て呼ばせようとして駅にも書いてあったんだけど定着しなくて『JR』って みんな呼ぶようになったんだよね〜」と言ってたが、当時生きてたけど田舎もんだから? 全然そんなこと知らなかったわ。 アンコールの出だしはメタル。ワシは全然知らん曲なんだけど、マサムネのシャウトが新鮮で「ああいう声出るんだ!」と。 まあ、ああやって歌い続けたらすぐノド不調になりそうだけどね・・・あの歌い方、レアですよ。 「Tシャツのデザインができてグッズ発表になったあと、『スピッツ今年はメタルやるらしい』とネット上でウワサになっちゃって、 これはやらなくちゃいけないのかなぁ、という感じになって。俺たちメタル出身ていうか、メタルからバンド始めたんだよね」 という話に。ホームセンターで買った鎖ジャラジャラさせてたとか、坊主頭でライブ見に行った静岡組とか、色んなネタがあるけど 今日は「結成当時は崎ちゃんが1番どっぷりメタルだったので、ビジュアルもちょっと怖くて俺ら『崎山さん』って呼んでた」と発言。 崎ちゃんは笑いながら手で「呼んでない呼んでない」ってやってた。かわええなぁ〜。そんなメンバー全員メタルTシャツね。 アルバムとシングルが出る話も。マサムネの「ジュニーナ(10月27日発売だから)って覚えてください」に微妙な空気が走る(笑) 翌日でも同じこと言って同じ空気に包まれたけど、もうファンもメンバーをある意味弄んでるというか、わざとシーンとしちゃったり なんかして、ステージと客席が上手にコミュニケーションとってるような気がするんですけど。長年愛されてるゆえ、ですな。 「マーメイド」はたぶんライブで聴くの初めてだったかも。「お魚〜」って歌う42歳のおっさん、かわいいです。 ライブ後はホテルに戻って着替えてからゴハン食べに行く。アーケードを延々と歩いたが、これまた楽しく。 いつまでみんなでこんな生活できるのかわからないけど、年に数回の貴重な心からアホになれる時間です。ありがたいね。 |
セットリスト |
1.夏の魔物
2.チェリー 3.放浪カモメはどこまでも 4.ビギナー 5.つぐみ 6.楓(with 秦 基博) 7.渚 8.トンガリ’95 9.けもの道 |
アンコール |
10.I'm on Fire(44MAGNUM)の一部
11.マーメイド 12.青い車 |
戻る |