What's TACCO??


PILOTっていうとやっぱり聞いただけでわかる職業ですが、でも自衛隊で飛行機に乗る仕事って
いうのは他にもたくさんあるんです。例えば機上整備員、レーダーマン、センサーマン、武器員・・・etc.
その中で僕が目指して訓練を続けているTACCOという職業について
ほーんのちょっとだけお話ししましょうね(^ー^)。



戦術航空士(タクティカル・コーディネーター=TACCO)

海上自衛隊の主力航空機に、P−3C”オライオン”という哨戒機があります^^。
そして、主に対潜水艦戦を行うこのP−3Cの配置には、戦術航空士
と呼ばれる特別な職域があるのです。この「タクティカル・コーディネーター」
略して”TACCO(タコー)”と呼ばれる職種は、特に戦術情報の収集・運用などを行い、
戦闘や任務の際に”機”を指揮する立場にもある要職であります。
海上自衛隊においてはTACCOが機長になることもあります。そのために専門的かつ広範囲な
知識が必要とされ、航空機の操縦に関しても201ATSにて固定翼基礎課程(T−5)前期までの
教育を受けることになります。そしてその後パイロット学生と道を別れ、一足先に次の課程へと
進んでゆくのです。
ちなみに、現在の教育方針により、TACCO要員は全員ソロ・フライト(単独飛行)の経験があり、
クリアー出来なければTACCOへの道も閉ざされてしまいます^^;

現在の海自では、PILOTとTACCOが機長になれます。
近年、不審船事件等でP−3Cがクローズアップされてきましたが、
あまり一般の人にはなじみのない海自航空部隊、現在の海上自衛隊では
どんなことを行っていると思いますか?
日本近海の警戒、遭難者の捜索、災害派遣等々・・・。
海上航空、その任務はたいへんに幅が広いものとなってます。
そんな中でも特に力を入れているのがASW、すなわち
対潜水艦戦(Anti Submarine Warfare)です。
静かに深海から忍び寄る脅威、その潜水艦という敵から日本を守るために日夜
訓練、警戒しているのが我が海自航空なのです。
もちろんそれだけではなく、日本近海をパトロールし、シーレーンの防衛にも寄与しています。

さて近年、とても複雑になった戦闘や任務において、その遂行を図るためには
パイロットだけでは全てに対処しきれない状況にあります。
そのために、作戦の統括・攻撃を行う特別な職種が必要になってきました。
それがTACCOなのです^^。
民間には存在しないこの職種、ほとんど馴染みがないと思いますが、
ちょっとした感じだけでも伝わっていただけたなら、うれしく思います(^ー^)


というわけで、TACCOについてのちょっとした紹介でした。
(ほんとにちょっとですいません!)

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