最新プレイング:97/05/24
ジャンル |
マルチゲーム |
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ランダム度 |
なし |
お金 |
あり |
対人交渉 |
低? |
プレイ人数 |
忘れた |
プレイ時間 |
2〜4時間 |
1830は、最も古い機関車からディーゼル機関車までの移り変わりの間に鉄道会社を経営し、株の売買と配当を使って、最も多くの資産を手にしたプレイヤーの勝利するゲームです。なお、ダイスやチットは使用しないので、ランダム性はありません。
舞台はアメリカ。時代はゲームタイトルどおり1830(なのかなあ?実は記憶が定かでない(^^;)で始まります。マップは東海岸沿いで、ボルチモア、ニューヨーク、五大湖のうちの東2つ。シカゴは見えません。
このマップを大きなヘクスで分けて、このヘクスに線路と駅を持つタイルを置きます。駅には得点があり、そこを通過するように走る列車は、儲かる路線になるわけです。
儲かる路線をもつ会社の株主への配当は多く、また新列車の導入も容易と、「まぁ、資本主義って感じ(^^;」な、龍駆にはワリと苦手メなゲームでもあります。
株は、会社の運営権に関わりがあり、大きな資産となり、売買でゲームの流れが決定されがちです。鉄道会社は全部で8つあり、初めは誰も持っていません。10%刻み(1枚だけ20%アリ)で買うことが出来、60%以上の株が買われると、会社が運営され、列車が走り始めます。株の価値は、売買と会社の運営(1フェイズごとに会社の利益を「配当」か「留保」するか)で変動します。
株の売買は、1人1回1枚ずつです。従って、順番は大事です。売るのは一度にいくつでも売れます。また、株売買は、全員がパスするまで続きます。従って、お金が無いか、持ち株上限を越えてしまったプレイヤーは、大変ヒマになります。
鉄道会社は、株の筆頭株主が運営を行います。運営とは、主に以下の4点を決定することにあります。
a)線路タイルを置く
タイルの置き方は、いかに大きな駅(儲かる駅)を自社列車が通るようにするかをきめる事になり、重要です。また、対抗するプレイヤーの運営する会社のじゃまをするように置く事もあります。
b)列車の走る路線を決定する(1フェイズの儲けを計算する)
これは、自社列車の運行ルールのため、簡単にベストのルートを発見できるでしょう。初心者が筆頭でも、株を持ちあってるプレイヤーが自分の利益のためにアドバイスしてくれたりします。
c)1フェイズの儲けを「配当」するか「留保」するか決定します。
列車で儲けたお金を、株主に配る(配当)か、会社に回して資金にする(留保)か決定します。なお、「配当」すると会社の評価が上がる意味なのか株値も上がり、「留保」すると株価が下がります。
d)新列車の購入を決定します。
新しい列車は会社の資金で購入します。新型の列車は駅をいくつも通ることが出来、稼ぎも大きくなります。初めは2個の駅しか通れなかった列車も、最後の方では6個通れるようになります。
また、ある程度新型列車が登場すると、古い列車は強制的に破棄されます。従って誰かが新列車を買っていくと、他の会社も列車を新しくせざるをえません。これが時間の流れを表しているのです。なお、会社に列車が無くなった場合、必ず列車を買わねばなりません。もし、新しい列車を買う資金が会社に無い場合、筆頭株主がお金を払わねばなりません。たとえ株を売ってでも、です。払えなければ「破産」し、ゲームオーバーとなります。
簡単ですが、1830とは株買って列車走らすゲームです。初めてやる人は、上手い人を見習いマネする(安全策)か、自分の思うままに列車を走らせ開発気分を味わう(冒険策)かして、キャリアを積みゲームになじむ方が良いでしょう。史実に習ってる(と聞いた)だけあって、ある程度のセオリーがあり、なかなか勝つのは難しいです。
しかし、懐の深いこのゲームにはまる人を僕は何人も見ています。面白いです。