ガンスリンガー


ジャンル シミュレーションゲーム
ランダム度
お金 無し
対人交渉
プレイ人数 2〜7
プレイ時間 0.5〜6時間

 ガンスリンガーは今は無きアバロンヒル(だったと思う)の古き良きゲームです。今はもう売ってません。売ってたら買って下さい>俺に。
 あなたは西部のガンマン・開拓者・もしくはネイティブアメリカンです。西部の街や牧場で起きる諍い(当然銃が主体になる)をシミュレートします。ビリー・ザ・キッドやワイアット・アープと言った有名人、もしくは普通の無頼漢や商店主となって、悪者を殺したり悪者になって殺されたり、悪者に殺されたりします。
 たとえば・・

 ある酒場。仕事を終えたカウボーイや農夫が酒を楽しんでいる。隅のテーブルでは何人かの男達がカードに興じていた。一人は伊達な衣装に身を包み、女給を肩にはべらせている。カードの手つきが手慣れており、ガンマンが銃を操るかのごとく鮮やかにシャッフルを繰り返す。対面の男はまだ童顔ながら、見栄かそれともはったりなのか、両腰に1つづつの拳銃を下げている。2丁拳銃だ。
 「コール」
 伊達男のギャンブラーが手のカードを見せる。エースが4枚。
 「フォーカードだ。俺の勝ちだな。」ほくそ笑む。
 「きゃあ、強い」女給がギャンブラーに抱きつくと、思わずよろけるギャンブラーの袖から、カードが一枚、ひらりと舞い落ちる。
 スペードのエースだ....
 「てめえ、イカサマしやがったな!」
 立ち上がるガンマン。ギャンブラーは慌てて腰の銃に手をやる。
 ガウウウゥン!!
 立ち上がる硝煙の中、カードにまみれてギャンブラーが倒れた。眉間に大きな穴があいている。大きな音を立ててひっくり返るテーブル。床に落ちたグラスが割れる音。カードと硝煙がひらひらと落ちていく。
 「けっ、オレ様をなめやがって」
 後ろに女給の悲鳴や人々のざわめきを後にしながらガンマンは酒場を去っていった・・・。

 って感じのシナリオがあったりします。ゲームではどっちが死ぬかはわかんないんですけど(^^;

●ゲームシステム

 1ターンは5セグメントに分かれています。一方プレイヤーには行動カードが渡され、行動カードには何セグメントかかるかが決まっており、上手く5セグメントに収まるように1ターンの行動をプロットします。例えば、

行動 必要セグメント
Drow 抜く / Cock 撃鉄起こす / AIM 狙って撃つ 2
Advance 歩く 2
Shot 撃つ 1

とカードを並べたとすると、そのターンは、
    1セグメント目 何も無し
    2セグメント目 銃を抜き撃鉄を起こす
    3セグメント目 何も無し
    4セグメント目 1ヘックス移動
    5セグメント目 銃を撃つ
 となります。つまり、5セグメント目までの行動を先に決定するため、そこでの読み合いが必要となります。また、ダメージはセグメントの遅延(Delay)になるので、先にダメージを当てた方が有利です。当然ですね(^^; 例えば、Delay4を貰っていれば、そのターンは5セグメント目しか動けません。もう死んだ同然です。

 このゲームプロットの読み合いがあるにもかかわらず、カードでプロットするため、全く面倒がありません。また、上手く作戦を建てた者が強いという、当然のようなことですが大事な要素も含んでおり、とてもお薦めです。また、射撃が命中すれば、かなりの不利をくらい、ほとんど死んでしまうので、割とゲームは早く終わるし、同時にかなりスリリングです。
 非常にお薦めです。機会があれば一度プレイすることをお薦めします。