ソース・オブ・ザ・ナイル　

最新プレイング：97/05/24

未知の大陸、アフリカ。そこは文明が未だその英知の灯火をもたらしていない、暗黒大陸であった。様々な理由から、この暗黒大陸を訪ねる者は多く、この＜未知の世界＞に魅入られた者も、また、多かった。

　ソース・オブ・ザ・ナイル（邦題は「アフリカ探検」だったかな？）は、まだ欧米にその内情が詳しく伝えられなかった頃のアフリカを探検して、自分が得た情報をヨーロッパで発表し、名誉を勝ち取るゲームです。マップはアフリカ中央部より南、大体アフリカ大陸のくびれた部分から下が対象となっています。
　プレイヤーは冒険者となって、白地図のアフリカ内陸部に分け入り、地形を調べ、原住民と接触し、アフリカ固有の何かを得て、ヨーロッパに帰り、探検の次第を発表するとポイントを得、新たなパトロンから出費して貰って、アフリカに舞い戻ります。ヨーロッパで発表し、得たポイントはプレイヤーの勝利ポイントとなり、一定の勝利ポイントを得たプレイヤーの勝ちになります。

■プレイ情景

Ａ：イベント、ぺらっ（と、カードをめくる）、関係なし。じゃ、ここに進みます。（と何も書き込まれてない隣接ヘクスを指す。）ぺらっ、右隣と同じか「草原」。右隣はジャングルだから、ジャングルね。かきかき、ジャングルのマークをヘクスに書いて、ぺらっ、原住民、なし。じゃ、狩猟をして（ゴロゴロ、とサイを振る）、むむ、足りない分は持ってきた食料で補う、と。

Ｂ：イベント、ぺらっ、関係なし。じゃ、ココ〜。ぺらっ、山。ぺらっ、高さ....15,230f！！今までの中じゃ一番高いぞ！！（発見した山のうち、１〜４番目に高い山はポイントになる）。ぺらっ、原住民、あり。ゴロゴロ、おお、話し合いが出来る。じゃ、贈り物を送る（ゴロゴロ）と、友好的でした。じゃ、贈り物と食料を交換するか。

C:イベント、ぺらっ、「草原ならば、けものの大群が探検隊を襲う」？？俺、草原にいるぞ。がーん。〜（判定中。このイベントは強力で、たいていキャラを残して全滅になる）〜兵隊１人しかのこんなかったぞ、おい（；＿；　ま、２人なら、狩猟だけで食っていけるからな（；＿；

　と言う感じでゲームは進行し、キャラの通った後には、判明した地形と、原住民の部落が（あれば）置かれていきます。これらの判明した地形はポイントになりますが、地形とキャラの職業によって異なります。また、キャラによってはイベントで有利な修正を得ることもあります。たとえば、病気のイベントでは、医者のキャラは回復の判定が有利です。

　このゲームはマルチゲームですが、同じヘックスを進まない限り、キャラクター間に接触はありません。また、キャラクター間で争うこともほとんどありません。いち早く点を稼いだプレイヤーの勝ちなので、他のプレイヤーの行動を監視する必要はありますが、露骨な妨害は難しいでしょうし、キャラクター間戦闘は出来ません。ほとんどソロプレイの様ですが、このゲームの面白さの前には、それほど問題にはなりません。

　さて、上の「プレイ情景」出来が付いたかも知れませんが、このゲーム、かなりランダム要素が高いです。しかしそれが、＜未知の世界・アフリカ＞を作ることになるのです。

Ｃ：うう、スタートから３ヘクスしか進んでない（；＿；でも、もう銃も兵隊もいないし・・・ヨーロッパに帰る（；＿；

Ｂ：ほほう、それだけの発見で帰るのかね。それでは何ターン後にアフリカに来れるかわからんな。（ポイントは次に作る探検隊の軍資金に直結しています）俺の番ね、おお、今度は滝だ（山と同様、高ければポイントです）。ぺら、原住民発見、態度は（ごろごろ）・・・攻撃・・してくる(；＿；なに、迎え撃つぞ（ゴロゴロ）。え？負けた？なにぃ？ちぇっ、脱出判定じゃ（ごろごろ）・・・・・死んだ。

Ａ：あ〜あ、食べられちゃった（をいをい）。今までＢが見つけた地形は全部消すね。

B:俺の15.230fの山が〜〜〜〜！！

　キャラがヨーロッパに帰って発表（初めてここでプレイヤーのポイントになります）するまでは、キャラの進んだ道は「仮のアフリカ」でしかありません。キャラが死んでしまっては、雄大な山脈も、不思議な動物も、族長の娘とのロマンスも、そしてナイルの水源の発見も、全て水泡と化すのです。