進んで育てて最強のトレーナーに。





イワヤマトンネルを無事に抜け、今日はポケモン
センターで休む。ピカチュウは今日、かなり活躍して
くれた。いつもなら、リザード以外を出し、他のベッド
に寝かせているのだが、今日は特別にピカチュウを
同じベッドで寝かせてやろうと思った。リザードを出さ
ないのは、尻尾の炎が燃えているから。ベッドに燃え
移ったらやばいし。今は夕食の時間。

「お前達は本当によく食べるな。」
「ピカ!」
「ザード!」
「フシ、ソウソウ!」
「カメ―!」

少々苦笑しながらも、ポケモン達を眺める。
何だか、とても安らかな気分になるな。
食べ終わったフリアが、抱き上げてくれと催促を始める。

「どうした?」
「ソウソウ!」

どうやら、ただ甘えたいだけらしい。性格は寂しがり屋
のようだ。フレイは冷静で、スタリアは陽気。ピカチュウ
は素直な性格のようだ。しかし、フリアが催促を始め
たら、他の皆も催促を始めるからちょっと困る。食堂を
後にして、ロビーへと行く。ここではポケモン交流ができ
るからだ。皆は、ポケモンの自慢をよくしている。可愛い
でしょ?とか、賢そうだろ。とか。皆、親ばかだ。しかし
俺もそうなのが事実。自分のポケモンほど可愛い奴ら
はいない。早いところ部屋に戻る。明日出るのを早く
するからだ。そういえば、凛がバックに何か道具を入れて
くれていたんだっけ。

「…学習装置?…なるほど。」

戦わせてないポケモンにも経験値が行くのか。
これなら、進化しやすいポケモン、すぐ進化して
図鑑も増えるな。凛は本当に気が利く事をして
くれる。今度、何か御礼をしないと。



―翌朝6:30 今日は出発。今は朝食。相変わらず
皆は食欲がある。そして、食事を済ませて、ポケモンを
引き出す。虫タイプは進化しやすいから、トランセル
コクーンを引き出しておく。そして、先に進む。ポケモン
センターのジョーイさんに挨拶をして。進むと、トレーナー
に勝負を仕掛けられる。試合を終わらせたら、確かに
トランセルの体が光った。そして…一気に進化した。
そのまま、コクーンに持たせなおしても同じ事だった。
近い所でよかった。ポケモンを預けなおし、また先に
進む。少し進んだ所で、赤…というか、オレンジ色の
犬を発見。あれは、ガ―ディ。炎タイプか。…フレイしか
炎タイプはいないもんなぁ…戦力にしたい。よし、ゲット
するか。そう思ったら、俺に気づいたようだ。逃げるか…
と思ったが、期待を裏切り、俺の方に駆けてきた。しかも
攻撃を仕掛けてくるどころか、擦り寄ってきた。フリア
同様、寂しがり屋のようだ。しゃがんで、頭を撫でてやる
ととても嬉しそうだ。

「お前、群れは作っていないのか?」
「ワウ!」
「お前は一匹なのか?」
「クーン…」
「…俺の手持ちに入るか?」
「ワン!ワン!」

そう問い掛けたら、嬉しそうにほえた。サトシも確か、
こんな感じでゲットしたポケモンが多いって言ってたな。
だが、ボールに入れようとしたら嫌がった。…ピカチュウ
と同じかよ…まぁ、いいとしよう。仲間が増えたのは良い
事だ。しかし、五匹を一辺に育てるのは骨だな…
ガーディはしばらく連れて歩くだけにしよう。そして、区切り
がついたらガーディを育てよう。そうして、先に進むことに。
ガーディは忠誠心が強いから番犬代わりになる。少し
疲れたようなそぶりを見せれば心配して擦り寄ってくる。
可愛いものだ。少し進んだ先には地下通路。ここから
行くのか。中に降りて、一気に駆け抜ける。ガーディは
結構、スタミナがあるようだな。地下通路を抜け、外
に出る。近くには草むら。すると、ガーディが何かを威嚇
し始めた。ロコンだ。珍しいものだな。図鑑完成のため
にも、ゲットしなくては。ピカチュウで攻撃を仕掛ける。
あ、火炎放射、つかえんじゃん。戦力、戦力。さ、
そろそろかな。ボールを投げる。…よし。ゲット完了。
さ、タマムシシティに入ろう。


新たな仲間・ガーディはこれから頼りになりそうだ。
ワウ!
…ピィカ。ピカチャ。
そう妬くな、ピカチュウ。これから先も、皆が健やかに育ってくれることを願って。


本日ゲットしたポケモン




作者:手塚ってば、ポケモンに好かれすぎやな。
手塚:…あぁ。あ、おい。ガーディ。少し待ってろ。
作者:手塚、あんたはかなり有能なトレーナーみたいですね。
   ポケモンがそんなに懐くのは稀だぞ。
手塚:それはどうでもいい。…ガーディ。少しだけ、待っててくれ。
作者:さぁ、次はジム戦済ませてロケット団、制圧です☆