この世界は不思議すぎる。
―タマムシシティ〜サイクリングロードへ―
今はタマムシデパート。珍しい道具がそろっているな。目移り
してしまう。でも、高かったりするから購入する気は起きない。
だが「進化の石」は欲しい。どうしても欲しい。これを使えば、
ピカチュウはライチュウに、ガーディ・ロコンは進化するんだ。が
ピカチュウは進化させたくない。また何処かでゲットしよう。
ピカチュウを。そいつをライチュウにすればいい。ガーディは、
もう少しLVを上げてから。ロコンはもう進化させようか。
イーブイを何かに進化させるのはメタモンをゲットしてからに
する。とりあえず、一つだけ炎の石を買った。そしてパソコン
からロコンを引き出す。そして、外に出て、ボールから出して
石を軽く触れさせた。すると…体が光り、濃い赤っぽい色は
美しい金色へと変わり、6つの巻かれた尻尾はしなやかな
9本の尻尾へと変化した。その姿は美しく、神々しく見えた。
気品のある顔だ。名を、クラリスと名づけなおし、感動する
のもそこそこにして預ける。そういえば、この先、サイクリング
ロードがあるんだっけ。ガーディをかごに入れ、ピカチュウを
肩に乗せて颯爽と走り抜ける…なんて素晴らしいんだ。
よ―し、サイクリングロード行き、決定。そうと決まれば、
少しだけ、ボール類を調達しなければ。何か出てきたら儲け
ものだし、この先にある街にはジムもあるし。ラッキーラッキー。
ボール調達も済ませ、ポケモン状態も確認し、いざ、サイクリングロードへ!
―サイクリングロード手前
…なんだ、こいつ。なんでこんな道路のまん真中で寝て
んだよ!しかもでけぇし。起こしてやると思ってガスガスと
蹴ってみる。起きない。今度はちょっと、上に飛び乗って
みた。起きない。いったいこいつは何なんだ!
"カビゴン 居眠りポケモン 一日、食べ物を400s食べないと気
がすまない。食べ終わると眠ってしまう。ぐうたらで食べては寝る。
だからどんどん太り、怠ける"
なるほどな、道理で起きないわけだ。さて、どう起こそうか。
ポケモンの笛でも使ってみるか。どんなポケモンでも起きる
からな。笛を吹く。しばらく吹いていたら、カビゴンが起きた。
これで先に進めるな。…?うわぁ!?襲い掛かってきた!
ガイドブック、ガイドブック!
「カビゴンを起こすと、寝ぼけて襲い掛かってくっから、きぃつけや―。」
…なんで関西弁なんだ!いや、違うぞ俺!ツッコミどころ
が違う!よく読んでおくべきだった…!くそ、バトルして、ゲットしてやる!
「行け!カメックス!奴を食い止めろ!」
カメックスをボールからだし、奴を押さえ込もうとする。
が…流石に重いのか、カメックスは苦戦している。
援護を出すか。カメックスは火に強いから…
「リザードン!カビゴンの上空から、火炎放射!」
カメックスはとっさに頭を引っ込めてガード。上から、
リザードンの火炎放射が決まった。リザードンの
火炎放射は効いたようで、ふらふらしている。そこへ、
スーパーボールを投げる。しばらく中で暴れていたが…
収まった。よし。ゲットした。てこずらせやがって…手持ち
が一杯なので、勝手にボールは転送された。進もうとすると…凛が現れた。
「国光!これ、色んな道具!助手の代わりに届けに来た!」
「ありがとう。」
「お守り小判・もう一つ学習装置・かわらずの石・ダウジングマシン。
それぞれ、ついてる手紙で、効能を見てね。」
「あぁ。ありがとう。おかげで、図鑑も絶好調だ。」
「良かった。じゃ!オレは行くな!」
そういって凛は慌しく消えてしまった。
俺はもう一回ポケモンを回復させて、サイクリングロードへと入った。
さ、頑張って進まないと。いろいろ教えてくれている凛の為にも、俺の決意の為にも。
油断せずに行こう。
本日ゲットしたポケモン


作者:サイクリングロードでストレス解消☆
手塚:おー
作者:あれ?少し乗り気?
手塚:お前の所為で性格が砕けてきたんだ。
作者:あらまっじー?