何で、こいつがここにいるんだろう…?


―旅立ち―


マサラタウンにある、一際大きな建物。ここがオーキド
研究所か…庭には白衣を着たシゲルがいた。ちょうど
水タイプに属するポケモンにホースで水をかけていた
所だった。俺の姿を見ると気付いたようで水を止めて
こちらへ走ってくる。

「やぁ!手塚じゃないか。…そっか、今度旅に出る
 のは君か。ライバル君はきているよ。背が小さくて
 生意気で、帽子被ってるよ。サトシみたいにね。
 僕が博士の所に案内するよ。」(シゲル)

そういってシゲルはポケモンに手を上げて挨拶を
して俺を中まで案内してくれる。…帽子?まさか
…急いでついていく。帽子をかぶってて背が小さい。
何となーく覚えがあるんだけど…中に入ったら…

「あ、部長…」
「何でお前がここにいるんだ」
「楓さんに連れてこられたんです。部長のライバルに
 なれって。つーことで、部長。まずバトルしましょうよ。」(越前)
「…はぁ、いいだろう。相手をする。」(手塚)

そこにいたのは越前で。どうやらゲームをやり慣れて
いるからと楓さんが選んだそうだ。すぐにバトルが開始
される。もう、どうでもいいや。とりあえず、バトルで
勝てばいいんだな。越前は確かにゼニガメを繰り出し
てきた。えっと、ヒトカゲを出すんだったな。…よし。

「ゼニガメ!体当たり!」(越前)
「ヒトカゲ!引っかく!」(手塚)

「…あ、博士。手塚君が来ましたよ。」(シゲル)
「そうか、そうか。すぐにバトルか。若いとはいい
 のう!どれだけ強いか、見ものじゃ。」(オーキド)

攻撃技が二つしか無いって辛いものだな…しかし、
凛からの餞別でもらったきずぐすりで回復。そして…

「ゼニガメ戦闘不能!ヒトカゲの勝ち!」(シゲル)
「素晴らしい!初めてだというのに、ここまでポケモン
 を扱いきることが出来るとは!君達には天性の才能
 があるようだ!いやはや、初めまして。わしがオーキド
 じゃ。…おぉ、君が国光君か。灯から聞いておるよ。
 鍛え方次第で、無限の可能性があるとな。」
「はぁ…そうですか…」(手塚)

とりあえず、簡単な説明を受けたあと、図鑑と
空のボール・タウンマップをもらった。すると越前
はゼニガメをボールに戻し、

「先に行きますよ、部長。俺、テニスで勝て
 なかったから、絶対これで勝ってやる。」(越前)

そういって、とっとと研究所を出て行ってしまった。
俺も行こうと思ったら、シゲルにサトシが来るまで
待っていろといわれた。少ししたら…言った通り
にサトシが来た。手に何か袋をもっている。

「よぉ、手塚。やっぱ嘘じゃなかったんだ。灯さんが
 嘘つくはずないしな。頼まれてたんだ。ポケギアを
 届けるってのと、あと旅に必要なその他諸々。」(サトシ)
「その他諸々って何だ。」(手塚)
「だから色々。一人旅って大変らしいぜ。俺は
 カスミ達と一緒だったから知らないけど…それに必要なものさ。」(サトシ)
「何でゴム手袋なんだ?」(手塚)
「電気ポケモンは、風邪を引くと帯電するんだよ。
 たまに、ボールを通り越す事もある。だから持って
 った方が身のためだ。じゃないと手塚が大変な事
 になるからな。後、きずぐすりとか食料とか。普通
 に町で食事とってもいいけど、野宿の際に食べら
 れるのとか入れてあるから。」(サトシ)
「何から何まですまない。…それじゃ、俺は行かせて
 もらいます。…そういえば、さっきヒトカゲの体が
 光ったのは何故ですか?オーキド博士。」(手塚)
「それはレベルアップじゃ。バトルをすると経験値と
 言うのが貯まる。ある程度貯まったら、レベルが
 上がるんじゃ。一定のレベルになると進化する者
 もおる。頑張りなさい。」(オーキド)
「…はい。分かりました。では、失礼します。」(手塚)



今から始まる旅で、どんな出会い・どんな試練が
待っているのだろう。凛には何も聞かされていない。
多少不安を残しながら、半分やけくそ気味なのだが…
こうなったら極めてやる。
図鑑も全部集めてやる。
俺の旅は始まったばかり。

本日ゲットしたポケモン:なし。




ラインラインラインラインライン
作者:あたたっ!ビリリダマを投げるな!えー、ライバルはリョーマです。
跡部もいいかなぁ…って思ったけど、そんなキャラじゃないから。リョーマ。
手塚:本気で連載するのか!?
作者:あったぼうよ。面白いもん。ここまで読んで、おかしいかもって思ったら、
この先は読まない方がいいですよー。ではっ!(作者逃げる)
手塚:…気にならなかったら、読んでくれ。