3の島で新たな仲間とであった。
―3の島〜トキワシティ―
3の島に着いた。ここにその少女がいるのか。
…あれは?暴走族じゃないか!街の人は
困っているようだ。助けに行かないと。
「わざわざ、こんなへんぴな島に来てやったんだ!感謝しろ!」
「誰が感謝するものか!その所為でこの島は汚れだした!」
「んだとぉ?」
「お前達。何をしている。」(手塚)
「あぁ!?てめぇにゃ関係ねぇ!」
やっぱ、族っていつの時代もこんな口調なんだな。
「島の人は迷惑している。いい加減、出て行ったらどうだ?」
「うるせぇ!じゃ、お前が俺達皆に勝ったら出てってやるぜ!」
「いいだろう。ちょうど、試したい技があったんでね…」
不敵な笑みを浮かべると、族はブルッと身震いした。
まぁ、俺が不敵な笑みをすると、怖がる奴が多いから
な。まずは…フレイで行くか。
「ブラストバーン!!!」
フレイの放った炎。それは以前にも見た事が
あった。凛のリザードンが使っていた技と、
同じものか!その炎は一瞬でドガースを
戦闘不能にした。今度はフリアだ。
「ハードプラント!!!」
ハードプラント。なんと恐ろしい技だ。地面から無数
の木の根が出てきてベトベトンを攻撃。また、一撃
で戦闘不能になってしまった。最後はスタリア。
「ハイドロカノン!!!」
スタリアの甲羅からでている、バズーカ砲から、
物凄い勢いで水の球が出てきた。それが何発
も続き、族のボスのポケモンは戦闘不能に。
俺のポケモンの強さを見て、族は皆逃げていった。
「有難う!君のポケモン、傷ついて
しまったね。はい、回復の薬。お礼だよ。」
「有難う。あの…マオという子は?」
「木の実の森にいるよ。確かね。」
行き先を教えてもらい、その森へといってみる事に。
フィオンが先立って歩く。ピカチュウは俺の頭に乗っか
っている。木の実の森というだけあるから木の実が
たくさん落ちてるんだな。進んでいくと、猫を見つけた。
猫といっても普通の猫じゃない。あれは…ペルシアン
だな。ニャ―スの進化系。ゲットしよ。隠れてフィオン
にサイコキネシスを指示。よし、ヒット。さぁ、先に進もう。いこいこ。
―木の実の森
薄暗い所だなぁ。足元見てないと木の実を潰して
しまう。ん?何かいるな。あれは…エーフィ?野生
のエーフィ…な訳ないな。アクセサリをしている。傷
ついてしまっている。可哀想に。しゃがんで手を差し伸べる。
「大丈夫か?」
「フィッ!フィー!」
「お前の敵じゃないよ。」
そういったら噛まれた。いてぇ。
痛みを堪えつつ、話し掛ける。
「大丈夫だ。お前を如何こうするつもりは無い。
よければ、仲間にならないか?同族はフィオンがいるし、
皆気のいい奴らだ。それに、俺はお前を捨てるなどしない。
皆大事な仲間だから。な?」
そういったら、ゆっくりと口を離した。誠意が通じた
のだろうか。俺をじっと見つめている。頭を撫でよう
としたら、噛まれた所が痛む。痛みに顔を歪めたら
ぺろぺろと傷口をなめだした。木の実をバックから取り出して…
「ほら、食べな。腹すいてるだろ?」
差し出した木の実を夢中で食べるエーフィ。
可哀想に、多分、何日も食べてないんだろう。
がりがりにやせている。フィオンが擦り寄ると、
エーフィは嫌がる様子もなく、されるがまま。
♂のようだな。俺のはメスだ。可愛いな。そう
だ。あだ名をつけてやろう。何がいいかな。ファインがいいな。
「ファイン。」
「エフィ?」
「お前の名前だよ。ファイン。」
「フィッ!エーフィッ!」
木の実も食べ終わったようだが、まだ腹が空いて
いるようだ。ポケモンフーズをやると、訝しげにそれ
を見ている。フィオンが一つ、食べるとつられて
食べだした。よほど美味しかったのか、凄い勢いだ。
フィオンと顔を見合わせ、くすりと笑う。あ。先に
進まないといけないんだった。食べ終わったのを
確認して、いったんシャオを送る。ファインとフィオン
を出したまま、進んでいくと…あ、見つけた見つけた。あの子だな。
「どうしたんだ?」
「そ、そこにポケモンが…」
出てきたのはスリーパーだ。そうか、睨まれて動け
なかったのか。よし、ファインを試す、いい機会だ。
かみつくを指示したらすぐに言う事を聞いてくれた。
一時的かもしれないけど、嬉しかった。そして、
ついでにゲットした。マオを連れて2の島へ帰る。
ちゃんと、ファインを回復させて。泥だらけだったの
で、洗ってやるが、あまり慣れてないのか暴れる。
あっという間に近くにいたフィオン・ピカチュウも
洗っている俺も泡だらけになった。
「こら!ファイン、じっとしないか!」
「エーフィッ!!」
「あぁっ!!待ちなさい、ファイン!」
泡々するのが嫌なのか、たらいに座っていたファイン
は逃げ出そうとする。だけど上手く押し止めて、シャオ
に水鉄砲の威力を抑えたのをかけてファインの泡を
落としてやると…柔らかな毛並み、フィオンよりも濃い
紫、額の大きな宝石は輝きが一際美しい。気品漂う
佇まいはとても愛らしく、かっこいい。そして、その人に
隕石を渡したら月の石をくれた。そして俺は、マサキ
さんと一緒にクチバシティへと戻った。そして、トキワ
シティへと向かったのだ。
新たな仲間は辛い過去を持っている。
だけど、俺達と旅する事で傷が癒えるのなら、ずっと一緒に旅しよう。
な。ファイン。名前のように、明るくなってくれよ。
本日ゲットしたポケモン
(ファイン)


作者:新たな仲間、エーフィのファインです。
今回、人間になってもらいました。
ファイン:…どうも///
作者:ファイン。手塚と旅するけど、怖くない?
ファイン:うん。やさしそうだし…僕、仲良くやってけそうで、楽しみだな。