どうも、手塚です。つーか、俺以外いないじゃん。


―トキワシティ〜トキワの森―


楓さんから旅をして来なさいと言い渡され、出発点で
あるマサラタウンをでて、トキワシティへと行く途中。頭
の上を、何かの群れが飛んでいった。何だろうと思い、
頭上を見上げ、図鑑を開く。こんな所に普通に鳩が
いるわけないからな。姿は鳩に酷似。色は茶色っぽい。

"ポッポ・小鳥ポケモン 戦いを好まない、草むらの
 中に隠れて小さい虫等を捕らえる。"

ふーん、戦いは好まないのか。戦力になるのかどうか
分からないな……一匹だけ、群れから離れてこっちへ
来た?いや、攻撃を仕掛けにきた!?…違うようだ。
攻撃を仕掛けるどころか、俺の肩に乗った。一体何が
したいんだろう?何となく、空のボールを手にとってポッポ
にコツンと当ててみた。ふっとポケモンが吸い込まれ、手
の平の上でカタカタと動いている。ふと、動きが収まった。
ボールの真ん中のボタンを押すと、ポッポが出てきた。
勝手に何処かに飛んで行ったりもしない。…ゲットで
きたのか。あっけないな…しかし…その後が大変だった。
何故かしらないが、一斉にポッポが襲い掛かってきた!

「俺が何をしたというんだ!?」

少し開けた空き地に出た。バトルするしか、方法はなさそうだ。

「いけっ!フシギダネ・ゼニガメ・ヒトカゲ!」

ポッポ対ポッポは決着がつかなそうだから、3体で攻撃。
攻撃していく度にポッポは少しずつ逃げていく。そして
レベルも上がっていく。今の所でレベルは7。回復させ
ないといけないので急いでトキワシティへと向かう。その
途中にコラッタをゲット。一匹をゲットするまでに3体
倒してしまったのは…まぁ、愛嬌という事で。


―トキワシティ

「ポケモンは皆元気になりましたよ!
 またのご利用をお待ちしております!」

ポケモンを回復させ、ポッポとコラッタを預ける。ここに
ジムはっと…あった。行ってみるが、閉まっている。ジム
リーダーが不在しているそうだ。名前だけ確認してこう。
えっと「サカキ」か。いないんじゃ仕方ない。先に進むしか
ないか。ボールを少し買って、薬も買った。ボールは2つ
しか使っていないから、買い足した分で8個。先のトキワ
の森へと向かう前に楓さんに連絡。

「…もしもし、手塚です。楓さんですか?」
"はいはーい。あ、手塚君。今何処なの?"
「今、トキワシティです。トキワの森に向かおうと思ってます。」
"そう。なら…そこにはピカチュウがいるの。これから先、
 ゲットしておいた方が得よ。それじゃ、頑張ってね"

そういわれ、通信は途絶えてしまった。そういや、次の
町は何処なのだろうか…マップで確認する。ニビシティ
か……ちょっと待て、この森は何だ!?道が分からん!
詳しい道が、木で遮られてよく見えない…マップには…

"トキワシティの周りに広がる深くて大きな森。天然
 の迷路になっており迷子になる人も多い"

天然の迷路…もう、どうにでもなれ。ついでに小遣い稼ぎ
だ。そう思って中に入る。…薄暗い所だな…。入った時は
1時くらいだったのに…足元をしっかり見ていないと木の根
に躓いてしまいそうだ。中では虫タイプを使うトレーナーが
多い。ヒトカゲ・フレイが大活躍だ。中では落ちていた道具
も見つけた。きずぐすり・まひなおし・どくけし…中に出て
くるポケモンも全てゲット。全種類な。出てくる分は。
…だー!今何処だ!俺は!わからねぇ!!
とりあえず、歩き回る。その時だ。

「…ピカチャァ!」
「…ピカチュウか?」

少し高い鳴き声に、小さい黄色い体、稲妻がた
の尻尾。間違いなくピカチュウだ。少し目が大きい
な。性別はメスって所か…フシギダネ・フリアで攻撃。
しかしうまく当たらない。つるのむちで食い止めるか。

「フリア!つるのむちをピカチュウに巻きつけるんだ!」

…よし!上手いこといった。ボールを投げる。…まだ
ボールは動いている。…長いな…あ。動きが止まった。
…よし、ゲット!!…カタカタ…カタ…ポンッ!
はぁ!?でてきた!?一体、何で…

「ピカピカ〜wピカチャウ」
「…ゲットしたばかりだよな。何でこんなに懐いてるんだ?」

でてきたピカチュウは俺の肩に乗り、擦り寄ってくる。
…ピカチュウ、触ってみた事なかったけど、案外ふわ
ふわしてるんだな…は、それより出口を探さないと。
…ピカチュウ、出口知らないかな。

「ピカチュウ、出口、知らないか…?
 って、人の言葉が分かるわけないか…」
「ピカァ?ピカッチュ!」

試しに聞いてみたら、俺の肩からぴょんと飛び降り
て、俺を先導するかたちで歩き出した。どうやら、
人の言葉が分かるようだ。そういや、サトシのピカ
チュウも、人の言葉が分かるんだったな。…ってか、
全部のポケモンが理解しないと、攻撃指示しても
言う事聞かないんじゃなかったっけ。ついて行くと、
次第に明るくなっていく。そして…出口に辿り着いた。

「…ついた…出口だ…」
「ピカピカチュウ♪ピカチュウ!」


新しい仲間も増えた。これから先の旅に
向けての不安が少し減った感じがした。
…よくよく考えれば3体をバランスよく育て
るんじゃなくて、ピカチュウが加わった事に
よって4匹に増えてしまった。だが、それも
トレーナーの醍醐味だと思えばやる気が出てくる。
これから先、何が待ち受けているのかわからないが、進むだけだ。


本日ゲットしたポケモン





ラインラインラインラインライン
作者:3話めー。少しずつ分けて書き綴っていくにょ。
ちなみに、最後に書いてあるのは、手塚がレポート書く際に、
付け加える一言(?)日記みたいなのね。