三人目はゴーストタイプ


―四天王・ゴースト使いのキクコ―


次の試合相手はゴーストタイプの使い手だ。一体
どんな奴なのだろう?意外に婆だったりして。中に
入ると、相手が現れた。…うわぁ、予想通りだよ。

「何もんか名乗りな!」
「フォーカスの国光だ!」
「灯のとこの坊主かい?しかし
 あいつには息子はいなかったはず…」
「俺は一族の女性と付き合っているんだ。」
「おや。そういう事かい。蘭まで彼氏がいたから…凛かい?」
「まぁ…そんなところだ。」
「どうやら、ポケモン図鑑集めてるようだね!
 そんなんじゃ駄目だ!ポケモンっていうのは
 戦わせて強くする事に醍醐味がある!
 国光!あんたにも教えてやるよ!
 いきな!ゴースト!」
「行け、カメックス!」

スタリアの噛み付くなら、一発で効くはずだ!ゴースト
タイプも、悪タイプには弱いからな!さぁ、どうくる?
何してくる?どんな攻撃だろうが、倒してやる!

「呪いだよ!」
「かみ付け!」

呪い?それって、自分の体力を
半分削って相手に呪いをかける…
体力を減らすのか!だがこいつは俺のメンバー内でも
1位を誇る体力の持ち主。そう簡単に負けやしない。
よし。ゴーストといえど、悪タイプの攻撃は当たる!
ゴーストは痛がっている。

「たたみかけろ!水鉄砲!」

間合いを取らせず、至近距離で水鉄砲を仕掛ける。
水の勢いが良かったのだろうか、ゴーストは壁に叩きつけられた。
そしてそのまま戦闘不能になってしまった。

「呪いかけてるのに、よくそんなに動けるもんだ。」
「四天王に挑戦する自信がある。
 それだけ強く育ててきたという事ですよ…」
「はっ!いっちょ前にそんな事言いやがって!いきな、ゴルバット!」

ゴルバットか。特に苦手なタイプではないから大丈夫だろうな。

「エアカッター!」
「冷凍ビームだ!」

ゴルバットの放った空気の刃物は、
迎え撃った冷凍ビームにより凍った。
空気中の水分が凍ったためだ。
そして、冷凍ビームはそのままゴルバットに直撃した。
あー、片方の羽が凍り付いてる。これじゃ、空を飛べないな。

「今だ!水鉄砲!」

ゴルバットが飛べなくなったのをいい事に、
攻撃を仕掛ける。そしてゴルバットは、
ゴーストと同じ末路をたどった。
次にでてきたのはアーボック。
毒攻撃が厄介だな…交代するか。

「カメックス、もどれ!行け、ファイン!」

ゴーストタイプにはエスパータイプも良く効く。
ファインで一気にけりをつけてやる!

「噛み付く!」
「交わしてサイコキネシス!」

ファインは最初の試合でたまった疲れを全く見せて
いない。いや、もしかしたら疲れていないのかもしれ
ない。ファインの強さは半端じゃない。さっき、スタリア
が1位だといったが、ファインがそうなのかもしれない、
今度、博士に見てもらおう。軽やかにアーボックから
逃げたファインは後ろに回ってサイコキネシスを放った。
完全に不意をつかれたアーボックは混乱した。

「サイコウェーブ!」

最後の攻撃を仕掛ける。アーボックは戦闘不能に。
次はゲンガ―。こいつは通信交換で進化だったな。
ゲンガー。こいつはどう倒してやろうか。
エスパー技ばかりでは物足りない。
悪技を使ってもいいが、それ以外にも使える技がある。
さて、どんな攻撃を仕掛けてやろうかな。

「シャドーボール!」
「かわせ!サイコキネシス!」

うーん、他に技、ないかなぁ…芸がない。
十八番のアイアンテールと行くか?
うーん。どうするかなぁ。まぁ、確実に倒すか。
心配するまでもなく、ファインは攻撃をヒットさせた。

「アイアンテール!」

鋼の強度を持つ尻尾がゲンガーの脳天を直撃。
見ていて思うのだが、必ず急所を狙っている。
しかも、寸分違わぬ正確さで当てている。
何か秘密があるのか?隠された秘密。ありそうだな。
大体、あんな所に捨てられていたのもおかしいし。
まぁ、いいか。あいつはもう俺の仲間だからな。
ゲンガーは戦闘不能に。そして、最後のもゲンガー。
先ほどよりは早く、確実に倒せた。そうじゃないと
チャンピオンにはなれないからな。

「…悔しいけど、あんたの勝ちだ!
 図鑑集めてるくせにお前は、何て
 強いんだ。図鑑集めと同時に
 ポケモンを鍛えていたとでも言うのかい?」
「その通りですよ。自分のポケモン同士を戦わせ、
 弱点を補い強くしていった。それだけです。」

そういい残し、俺は次の部屋に向かった。


さ、四天王最後はワタル。ドラゴン使いだ。
清流。お前なら勝てる。同じタイプだから
ダメージも大きいかもしれないが大丈夫だ。
お前なら勝てる。強いからな。
さぁ、進もう!


――――――――――――――――――――
作者:や…やっとキクコ終了…
手塚:さぁ、勢いに乗って書け。書け。
作者:がんばですー。