さぁ、越前。決着をつけよう。


―チャンピオン・VSリョーマ！―


「随分、待ちくたびれましたよ。何処で何をしていたんすか？」
「お前に負けないように修行していただけだ。」
「さっき凄い音がしたけど、あれって部長のしわざっすか？」
「…まぁな。」
「さて、おしゃべりもこれ位にして…始めましょうか？部長。最後の戦いを…」
「そうだな。お前の言うとおりだ。…本気で行くぞ！」
「いけ！ピジョット！」
「ファイン！お前だ。いいな？」
「エフィ！」

最初はファイン。飛行タイプに効くのって、なんだったっけ。
そう思ったから。特に苦手なセオリーはないし。

「つつく！」
「避けてサイコキネシス！」

ピジョットのスピードは速い。
しかし…俺のファインの方が上回っている。
つつく攻撃は全く当たらず、ファインは
ピジョットの後ろに、確実に回りこんだ。
越前は驚いている。サイコキネシスが当たった！

「何で部長がそのエーフィを持ってるんですか！？」
「知っているのか？ファインの事を？」
「俺はそいつに1回負けたんすよ、変な組織の奴らにね。
　でも、今は部長の所にいるんだ。ならいいや。部長！
　その話はこのバトルが終わってから！」
「あぁ！ファイン！サイコウェーブ！！」

隙を見て攻撃指示。よし。ピジョット終了。

「…部長って、抜かりないんですね。」
「まぁな。そうじゃないと勝てないし。」
「フーディン！行け！」

ほう。相手はエスパータイプか。特に危険はないな。
越前は知っているのだろうか。こいつが悪技を覚えるのも。

「サイコキネシス！」
「シャドーボール！」
「嘘！？」

やっぱり知らなかったみたいだな。サイコキネシスを
軽くかわしてファインはシャドーボールを放った。
えーっと、セオリーで行けば、相手はエスパータイプで
技の効果はっと…おぉ、4倍じゃないか。

「アーもう！なんかむかつく！
　そいつ前と変わんなくって強いし！！」
「さぁ、次のポケモンは何だ？」
「ウインディだ！」

ほう。どうしよう。変えておくか。

「下がれ、ファイン。いけっ！カメックス！」
「大文字！」
「ハイドロカノン！」

いきなり出すのもなんだが度肝を抜いてやろう。
あのすごい勢いの強力な攻撃で。
大文字を打ち破り、ハイドロカノンはウインディにヒット。

「…部長。ほとんど一発じゃないっすか！！！」
「いやぁ、四天王挑戦前に、修行をしてきたから…」
「修行？」
「戦っていないトレーナーと片っ端に試合しただけ。」
「…部長、絶対負けないっすからね！サイドン！」

セオリーとしては有利だな。

「噛み付く！」
「地震！！」

噛み付こうとカメックスが動き出した
とたん、揺れがカメックスを襲った。
あ、体勢崩して転びやがった。
しかも、甲羅が下向いてて起き上がれてないじゃないか…
あーあ。戻すしかないな。

「もどれ！行け！フシギバナ！」
「どっちにしろ、セオリーはそっちが有利なんすね…」
「そうじゃないとな。」
「つのドリル！」
「つるのむちで食い止めろ！」

角を回転させ向かってくるが、フシギバナの敵じゃぁない。
何本ものむちが角を押さえ込んだ。それはもう凄い勢いで。
そのまま持ち上げたフシギバナ。むちを強化しておいて正解だった。
しかし、重さが半端なかったのだろうか。下に叩きつける形になった。

「サイドン！？」
「あっちゃ。いくらなんでも重かったか…」
「部長のフシギバナ、どんな力してるんすか！？」
「別に。普通だと思うがな。はっぱカッター！」
「不意打ちは卑怯っす！体当たり！」

サイドンは向かってくる。はっぱカッターを受けつつも向かってくる。
なんてタフな奴なんだ。しかし、俺のフシギバナだって負けてない。
大柄な体をしていても素早さはいい。体当たりに向かってきたサイドンを
軽くいなして後ろからはっぱカッターを当てた。

「ハードプラント！」

無数の音がサイドンを直撃。越前は唖然としている。

「ななななななな何すか！？その技！」
「あ？1の島で教えてもらったんだ。多分、もう教えてもらえんだろうな。」
「…ナッシー！」
「引き続いていくか？フッシー。」
「フシ。」

やる気満満だな。

「サイコキネシス！」
「ソーラービーム！」

サイコキネシスを受けつつも、
光を吸収していくフシギバナ。
おぉ、かなりきてるな。そろそろ行くか。

「今だ！！！」

花の中心から光が放たれた。
一直線にナッシーへ向かっていく。
やったか！？そう思ったときだった。
いきなり軌道がそれてフシギバナに直撃したのだ！

「フシギバナ！？」
「へっへーんだ。部長。「ミラーコート」ですよ。」
「…やるな。お前。リザードン！」
「ギガドレイン！」
「無駄だ！ブラストバーン！！」

灼熱の炎がナッシーに襲い掛かった。
一瞬で戦闘不能に陥ってしまうほど。
越前は愕然とした顔をしている。
しかしすぐに最後のポケモンを繰り出してきた。
カメックス。セオリーとしてはこちらが不利。
だが、変える気など毛頭ない。こいつで勝ってやる。

「水鉄砲！」
「メタルクロー！」

水鉄砲を悠々とかわしていくリザードン。
こういう時に翼があるのは便利だな。後ろに
回った所で鋼の爪がカメックスを攻撃する。
メタルクローは何かと重宝できるな。うんうん。
それに何より、響きが好きだ！かっこいい。
お、結構ダメージきてるみたいだな。カメックス。

「オーバーヒート！」

一気にカタをつけるために、後ろから灼熱の炎を食らわせる。
完全に避けられないカメックスに攻撃は直撃した。
そして…

「…部長の勝ちっすよ！！」
「…そうか。勝ったのか…」

イマイチ実感が湧かない。だけど、だけど。
越前に勝った。その証に、オーキド博士がこちらに着た。

「よくやった！国光君！さぁ、名を登録しよう！」
「え？あ、はい…」

オーキド博士に連れられて、殿堂入りの部屋へと向かう。
中には機会がたくさんあって中心にはポケモン回復機のような物が。
そこにボールをすべて置いた。そして…

"新チャンピオン　フォーカス出身・国光
　ファイン・フィオン・清流・カメックス・リザードン
　フシギバナ。殿堂入り完了。新チャンピオン
　として認定する。"

「これで…」
「さぁ、1回越前君も連れてフォーカスに行きなさい。」
「はい。」



俺は越前を乗せ、一路フォーカスへ向かった




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作者：おめっと！手塚！
手塚：あぁ。ありがとう。
作者：衝撃の新事実発覚！次回を待て！