1の島で見つけたもの
―1の島・灯火山―
「ここが1の島だ。」
「ふーん、ここにもいるかも。奥の方に行ってみようぜ。」
「おい、待て。地図を見よう。」
貰った地図を広げ、先にあるものを確認する。
「ここから先には、ほてりの道と言うのがあって
その先に、海を隔てた先に灯火山と言う山がある。
その山が怪しいと思う。」
「そうだな。よし、進んでみよう!」
はぁ。ま、いいけれどさぁ。少し調査が遅れてもいいか。
凛はロケット団の一連が終わったらフォーカスに戻るらしいし。
進んでいくと、海に出た。波乗りしないといけないんだな。
すると凛は自分のラプラスを出した。乗ると…
「何してるの?早く乗りなよ。」
「へ?」
「オレが乗せてあげる。ほら、乗った乗った!」
普通は俺だろう。そういうのは。とにかく乗って、先に進む。
灯火山の由来を調べておこうかな。
"灯火山 活動停止した火山なのだが…夜中に山頂で
炎が燃え盛っているとの報告が後を絶たない。"
炎が燃え盛っている…か。何かあるのかもしれないな。
「凛。ポケモンの中で、ブーバー以外に体に炎を纏うものは?」
「ポニータ・ギャロップ・ファイヤーだな。」
「遠くから見ても分かりやすいのは?」
「ファイヤーだな。」
「…もしかして、新たなファイヤーが生まれたか?」
「どういう事?」
凛に双子島に関して調査したノートを見せる。すると
目を輝かせて凛は食い入るようにその内容を読んだ。
「フリーザーは氷の中より生まれる事が判明」
これには俺も驚いたからな。全く。凛も興味津々だ。
そして岸に到着した。降りて先に進む。
「何?調査、頼まれてたんだよね。」
「あぁ。地形は…そんなに複雑ではないな。
結構、気温は高い方なんだな。えーと…
25度か。過ごしやすいと言えば過ごしやすいっと…」
「山の地下が関係してんじゃね?」
「それも調べるだけ調べておこうか。山は火山だった
為に…出てくるのは炎タイプが多そうだな。えっと…
今の所はこれくらいだな。」
「あ、見てみて。ポニータがいる!」
「おぉ。本当だな。」
「ゲットしちゃえば。」
「そうだな。じゃ…ファイン、サイコキネシス。」
よし、当たった。ボールを投げてゲット完了。
「ゲットの方法、板についたね。完璧じゃん。」
「あぁ…ってお前は何をゲットした。」
「ニャ―ス。何となく…って、ねぇ、あれってギャロップじゃない?」
「あぁ。…なんか、怒ってるぽいな。」
「…頑張れ!国光!」
凛に背中を押された。俺がポニータを
ゲットしたのがいけなかったか?うーん…
とにかく、バトルするしかないな。
カメックスを出して水鉄砲を指示。
効果は抜群なので一緒にゲット。
よし。出てくるのは、ポニータ・ギャロップect…
さて、先に進もうか。…何か回りのトレーナーの視線が痛い。
凛の所為だ。なんですぐ腕に絡みつく(?)んだ?
進んでいくと、格闘兄弟と名乗る二人に勝負を仕掛けられた。
凛とは初めてのダブルバトルだな。一体どんな風に…
「オレは、サーナイトで行くぜ。」
「俺はファインだ。」
やっぱ、エスパータイプは格闘には良く効くな。
凛は俺の指示にあわせてくれるからやりやすかった。
さらに進んでいくと、何かの入り口を発見。
入ってみよう。中は何故か蒸し暑い。
なんなんだろう?中の人に話を聞く。
「あぁ、ここは温泉だよ。ポケモン回復もできるよ。」
「ふーん。凛、ポケモン貸してくれ。入ってくる。」
「オレも入る!」
「一緒に入れる訳ないだろう。俺が先に入ってくるという意味だ。」
「…分かった。待ってるからな。」
中はやっぱり暑い。温泉と言うだけあるな。
進んでいくと、お爺さんに声をかけられ、
手渡されたものは秘伝マシン・岩砕き。
温泉、ここを作る時に使用されたがもう
使わないからと俺にくれたのだ。おぉ、ラッキー。
脱衣所も設けられているのか。中には結構人がいる。
男湯と女湯、別れているらしい。入ってみる。
あ…結構熱いな。地熱の関係で場所ごとに
温度が違うのだろうか?そうだな。後で書き込まないと。
「おい、兄ちゃん、ポケモントレーナーかい?」
「え、はぁ。ポケモントレーナーですが…」
「図鑑集めてるんだろう?大変だなぁ!」
「まぁ…」
「そういや、前まではこの山に、ファイヤーがいたんだぜ。」
「でも、綺麗な女の子が捕まえちまったんだ。しかもファイヤーは
抵抗もせずすんなりと捕まったらしいんだ。」
「抵抗もせずに?」
「あぁ。何かに従うようにな。その子は独特の威圧感があった。」
「紺の髪、してました?」
「あぁ。そうだな。」
凛か。やっぱりそうだな、ここが七島とは知らずに来たのか。
そして、しばらく話をして情報収集後、上がって入れ違いに
凛が女湯へ向かった。そして、しばらくして凛は戻ってきた。
すっきりした顔をしている。
「お前、ここが七島の一つとは知らなかったんだろう?」
「うーん、そうみたいです。」
「さて、先に進もうか。」
凛を連れて先に進んでいくと…また海に出た。
凛に乗せてもらい、灯火山へと向かう。結構でかいな。
普通に登りたい。娯楽として。あぁ、楽しそうだ。
そうだ。偵察にでも行かせるかな。
いや、やっぱ駄目だ。もし、ファインの元主人と
出会ったりなんかしたら大事だ。行こう。
階段があるんだな。登っていく、結構長いもんだな。
そして、最初の階段を上りきったら声がした。
「パスワードってなんだっけ?」
「馬鹿だなぁ、「カブトはとぶか?」だぜ?」
ロケット団のようだな。何か宝でもあるというのか?洞窟があるが…
「なぁにやってんだよ、下っ端どもが。」
「な、何モン…お前は!?」
「フォーカスの凛。あんたらには面識あったね。で、何してんのさ。」
「な、何もしてねぇよ!」
そうか、凛もロケット団征伐をしていたから…
しかし、いきなり飛び出して「何してんだ?」はないだろう…
凛ほどの相手となれば、相手はポケモンで攻撃を仕掛けてくる事はない…
逆に一人で出て行ったのは危険じゃないか…仕方ないと思いつつ、
「俺の大事な人に手を出さないで頂きたいのだが…」
少々呆れつつ出て行くと…あ、面識あるじゃん。
しかもコテンパンにした覚えあり。
一気に倒す。中にはやっぱり何かあるそうだ。入っていく。
…暑い暑い暑い暑い。何でこんなに暑いんだ。
ポケモン屋敷の時より暑い…くそう。暑すぎる。
進んでいくと、マグマックに遭遇。こいつがたくさんいそうだな…
図鑑にはないのでゲットしておく。簡単簡単。
更に奥に進んでいく。そして地下には…
「わぁ…綺麗…」
「これは…ルビー…」
そこにあったのは眩いほどに輝くルビー。しかも大きく美しい。
凛はそれを無意識のうちに手にとっていた。そして色んな角度から眺めている。
…なんだ?これは…点字か?
「あ、これって点字ね。」
「何て書いてあるんだ?」
「ちょい待ち。…えっとね…
"物事には意味がある。存在には意味がある。
生きる事には意味がある。夢を見て力を使え。"
だってさ。」
「何だか諭すような内容だな。」
「本当だな。で、これどうする?」
「そういや、ニシキさんのポケモン転送装置に、これをはめたら
ぴったりはまる大きさの窪みがあったような…関係ありかも。」
「じゃ、ポケモンセンター、行ってみますか。」
俺は凛と外に出て、ある事を思い出した。まだ上の調査に行っていない。
「凛!先に行っててくれ!俺は山の上を調べてくる!」
「きぃつけてやー。」
凛を先に行かせて登っていく。そして
俺はまた、神秘的な現場に遭遇した。
本日ゲットしたポケモン


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作者:島シリーズ突入。
