ロケット団の陰謀
―4の島・いでたきの洞窟―
シーギャロップに乗って4の島へと到着。未だに
ファイヤーを見た時の不安が残っている。なんで
だろう…くそ…そういえば、ここには育て屋があって
2匹預けられるんだっけな。卵、作らないと。
「なぁ、凛。ファインとフィオン、どっち預けよう。」
「多分、フィオンの方がいい。ファインはロケット団
から逃げ出したのだろう?復讐だ、復讐。今まで
残酷な事をさせてきた復讐に元主人を見つけてぶっ飛ばせ。」
「それもそうだな。ちょっと待っててくれ。」
育て屋にポケモンを預けて凛と洞窟へ向かう。ファイン
を出して、警戒しつつ進んでいく。中は寒いな…他の
島とは少し違うようだ。氷タイプが生息していそうだな。
寒い…中は氷が張っている。滑る滑る。先に進んで
いくと…あれは?誰か女性が何者かと対峙している。
誰だ?
「あんた達!ここのポケモンに手を出したら
承知しないわ!と言うより、捕獲した
ポケモンを何処へやったの!!教えなさい!!!」
あ、カンナだ。セキエイにいるはずじゃ…
ロケット団もいる!そうか!
「待て!お前達は何をしている!」
「カンナ、一体何が?」
ロケット団がここのポケモンを乱獲していると言うのは
本当の話だった。ファインが嘘をつくはずもないしな。
しかし、ファインが別段威嚇はしない。どうやら自分が
逃げ出した主人はこの中にいないようだ。
「そのエーフィは…隊長の?」
「こいつを知っているようだな。」
「なんでお前が!」
「こいつは今もう俺のポケモンだ。」
「で、ロケット団はここで氷タイプの
乱獲と…全部聞いたよ、この子からね。
サーナイトも関わってるそうだな。」
「…煩い!倒す!!」
こうなったらと、カンナと手を組みロケット団をぶっ飛ばした。
そしてそのポケモン達は何処にいるか問いただしたら…
5の島にいると言う。カンナはこの島から離れられないらしい。
だから俺と凛だけで5の島に行く事となった。
その前にカンナの家へと寄らせてもらった。ぬいぐるみが
たくさんある。帰ってくるたびに増えるそうだ。
「ここは私の出身地。だから…この島で
こんな事が起こっているとは思わなかった。
あいつらを絶対に許さない!…四天王には
そういう情報もほとんど入らない。だから…
…こう言うのも何だけど頼みがあるの。
あいつらを…」
「カンナ、頼まれなくても倒す。
オレはあいつらを倒さなきゃ
気がすまない。許さない…!」
「凛は、ホウエンに出てくるサーナイトが
ロケット団の手に渡って悪事に利用
されているのが許せないんです。」
「そうなの…」
「カンナ、任せておけ!悪の根源はぶっ飛ばしてやるからな!!」
「…うん。頼むね。凛。」
どうやら、フォーカスの繋がりでカンナと凛は仲がいいらしい。
そして凛は意気揚揚と進む為に道具を買い揃えに行った。
俺は育て屋に行ったのだが…
「おぉ、兄ちゃん。あんたのポケモンは凄いなぁ!
たった少しの時間で、卵が5つも出来てしまったんじゃ。
全部、いるかい?」
「も、もちろんです!(これでイーブイズが揃えられる…)」
凄いやつだな、俺のゲットしたメタモンは。
って事はもうフィオンをもらっても良いんだな。
リュックに…って、一気に持ってけないから1個だけ持っていこう。
うん、そうしよう。生まれたばかりのイーブイは
小さくてふわふわしていて可愛いんだろうなぁ…
きゅぅと抱きしめたら擦り寄ってくるのかなぁ…あぁ、早く生まれないかな。
「あ、もう卵できたのね。」
「あ、あぁ。一気に5つも出来てビックリしたよ。」
「生まれるの、楽しみでしょ?」
「まぁな。可愛いと思うから。」
「ふーん。ま、ポケモンにのめり込んで
くれてよかったよ。全く興味ないのに
続けてるんならやめさせる気だったしね。」
「こんなに楽しい事をやめる気はない。」
「そう。よかった。じゃ、いこうか。」
「あぁ。」
俺達はロケット団を制圧すべく次の島へ向かった。
凛の気合が凄い…いる俺まで気負いしてしまう…
あいつはとことんやるからな…
ファインを辛い目に合わせた奴を倒してやる。
そして、確実に俺の仲間だと…自覚させるんだ。
――――――――――――――
作者:さぁさぁ、先に進め!
