苦労が実を結び、俺は次のステージへ。
―カントー地方・制覇―
全ての島の調査も終わり、俺は何度も
四天王に挑戦した。ポケモンの並びも
全て変わっており、以前より難しくなって
いたがこんなのへでもない。ゲットしてない
ポケモンをゲットするために学習装置を
持たせ、全ての町を巡り直し、島も全て
巡った。ゲットしていないジョウト地方の
ポケモンや、LvUPでしかゲットできない
ポケモンも全て揃えていく。
色んな場所を巡り、ポケモンを交換し、
仲良くなったり、トレーナーファンクラブでは
俺の事を凄いとか言ってくれるトレーナーも。
そして、ハナダの洞窟にも行った。そこでは
Lvも高く強いポケモンがたくさんいた。そいつらも
持っていないのはゲットした。何匹ゲットしただろう。
よく覚えていない、だがたった一週間のうちに
50を超えたのは間違いない。
そんな調子で毎日バトル・ゲットの日々が続いた。
―マサラタウン・オーキド研究所
「オーキド博士・灯さん。全て…カントー地方の
ポケモンを揃えました。151匹。そしてジョウトにも
出てくるポケモンの一部もゲットしました。」
「…ホ…本当にやってのけたのね…」
「たった半年でポケモン151匹を全て揃えるとは…」
「次のステージはジョウト地方ですよね。」
「そうよ。」
「これから行きます。」
「いいえ。駄目よ。休みなさい。一週間か
二週間、あなたはほとんど寝ずに育てて
きたはずよ。このまま行ったらぶっ倒れる。
博士に言って仮眠室を貸してもらってるから、
何匹かのポケモンと一緒にゆっくり休みなさい。
その間に貴方の図鑑がどれだけのものか
拝見させてもらうわ。いいわね?」
「…はい。」
俺はフィオン・ファイン・ピカチュウ・そして卵から
生まれたばかりのトゲピーを連れて仮眠室へ。
それとイーブイの卵を4つ全て持っていく。
新しくまた作った卵でもうイーブイズは
全て揃えていたりするのだが。
もうすぐ全部の卵が孵るような予感がするのだ。
「ピカピカ―。」
「ん…大丈夫だ。」
「フィー。」
「エフィッ!」
「平気だって。ただ疲れただけだから。」
「プリ〜…ふぁ〜…」
皆眠そうだ。卵はタオルでくるんで枕元に
おいて置く。すぐに瞼が重くなってきた。
そのまま意識レベルは低下。眠りに入った。
―12時間後
…何か枕元が騒がしい…ピカチュウ達は寝てるし…
何だ?せっかく気持ちよく寝ていたというのに…
目が覚めて、頭だかをみると…なんか茶色い
ふわふわしたのが4体…
「「「「ブイ〜ブーイ!」」」」
「…イーブイが4体…卵が孵ったのか。」
俺が起きたのに気づいてイーブイ達は
ジーっと俺の方を見ている。
そして…飛び掛ってきた。
「わぁぁぁぁぁっ!」
どんがらがっしゃん!!
ポケモンに傷はない。飛び掛ってきたのに
ビックリしてベッドから落ちたのだった。無論、
俺の上にはイーブイが4体。乗っかっている。
起きたトゲピーも遊んでると思ったのか、
俺の腹の上に飛んできた。…いてぇ。
起きたファイン・フィオンは俺を見て
ビックリしている。ピカチュウは疲れて
いるのかまだぐっすりだ。
「どうしたの!?」
「大丈夫か…イーブイが4体?」
「あたた…あ、さっき孵ったんです。それで飛びつかれて。」
「…やっぱり手塚君はポケモンに懐かれやすいのね。」
「は?」
「トレーナーの中には好かれやすい人と
そうじゃない人がいるの。ポケモンは人の
本質を見抜くから、懐きやすかったり
そうじゃなかったりするの。」
「俺はその…本質が良いから好かれやすいと?」
「そういう事ね。この先、ジョウトでも安心ね。」
「さっきウツギ博士に連絡を入れておいた。
明後日にはジョウトに行くといい。それまで
サトシの家でゆっくりしていなさい。」
そういわれてサトシの家へ。…イーブイ一匹やろうかな…
―「お、手塚!聞いたぜ、図鑑、
全部集めたんだって?カントー地方の。」
「あぁ。」
「博士が言ってたよ。とても質のいい図鑑だって。」
「そうか。明後日にはジョウトに行くよ。」
「そうか。」
「サトシ、イーブイを一匹貰ってくれないか?」
「え?いいの!やりぃ。」
こうして他愛のない話をして、その日は終わった。
―翌々日
「じゃあ、ジョウト地方にいってきます。
残りの図鑑、全て集めてきますんで。」
「きをつけてな。」
「手塚君のポケモンはしばらくの間、研究
させて貰うぞ。こんなに育ちのいいポケモンは
中々お目にかかれんでの。」
俺はセカンドステージへと駒を進めた。
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作者:これから新章が始まります。頑張ろう。うん。
