ジム戦、何か面倒臭くなってきた―…
―ハナダシティ〜ハナダの岬―
今日はハナダジムに挑戦する。アー…何か面倒臭く
なってきた。だけど、どうにもなんないからな…うし、
ピカチュウもフリアもコンディションはばっちりだ。中に
入る。…見た感じ、水族館だな。おぉ…綺麗な
ポケモンだ。美しい。ピンクの長い胴体に美しい色
とりどりの尾。見たことあるかも。確か…
「確か、こいつは…」(手塚)
「その子の名は"ミロカロス"。湖の底に住むといわれているわ。」
「…君は?」(手塚)
俺に声をかけたのはオレンジの髪をした少女。…水着姿じゃないか。
「私の名はカスミ。宜しくね。見た感じ、トレーナーね。」
「あぁ。俺はフォーカスの国光だ。…ジムリーダーは何処だ?」(手塚)
「フフ…すぐ前にいるのに、気付かないの?」(カスミ)
「は?」(手塚)
「フォーカスから来たなら、凛ちゃんの知り合いでしょ?
彼女の書いたガイドブック、よく読んだ?」(カスミ)
急いで目を通す。
"カスミ・自称おてんば人魚。水タイプ使用"
本当だ…この人、ジムリーダーじゃん。
「クスクス分かったかしら?私がジムリーダーよ。」(カスミ)
「なら、早速、試合を申し込みたい。」(手塚)
「そう。いいわ。バトルフィールドへ。」(カスミ)
カスミに連れて行ってもらって、バトルフィールドへ
向かう。バトルフィールドはプールの上に大きな
浮島と呼ばれるマットが浮かんでいる。この上に
ポケモンを乗せてバトルするらしい。地の利は
あっちにあるな…水中に引きずり込まれたら、
フシギダネはひとたまりもないな。ピカチュウは
泳げるみたいだな。まずは…フリアで行くか。
地の利がこっちにないのは本当は辛いんだけどな…
「使用ポケモンは2体!あなたは交代OKよ。私は…ヒトデマン!」(カスミ)
「俺は…フリア!お前だ!」(手塚)
「フシギダネ!?地の利を考えてるの?」(カスミ)
「考えてこうしたんだ。…どうにかなるさ。」(手塚)
バトル開始。さっき、地の利を考えてといったが…
実際、考えてなんかいない。フリアならやれると思った
からだ。ま、何とかなるさ。でも、落ちたら溺れそう
だな…気をつけて戦わせないと。
「ヒトデマン!体当たり!」(カスミ)
「フリア!つるのむちだ!縛り上げろ!」(手塚)
ヒトデマンが向かって来る…って、回りながらだと!?
体当たりなのだろうか…これ。いまいちよく分からん
なぁ…あぁ!回りながら来るから当たらないし触れて
ない!どうしたもんか…うーん…あ、思いついた。
つるのむち以外の物で、くるんじゃえばいいんだ。
大丈夫、できるできる。
「フリア!はっぱカッター!奴の体を埋め尽くせ!」(手塚)
フリアのはっぱカッターはヒトデマンの体を覆って
いった。身動き取れなくなった所につるのむちを
巻きつけ浮島に叩きつけた。ヒトデマンの赤い
水晶みたいなのが点滅した。
「ヒトデマン、戦闘不能!フシギダネの勝ち!」
「…呆れた。一体なんて戦い方してんのよ…」(カスミ)
「知らん。」(手塚)
「…今度はこの子よ!スターミー!!」(カスミ)
「なら、俺は交代だ!行け、ピカチュウ!」(手塚)
スターミーって、ヒトデマンがでかくなっただけって
感じだな。色も変わってるし。何か増えてるし。
さて、どうして倒そうか。一筋縄ではいかないだろう
し。うーん。難しいな…どうしよう。
「来ないなら、こっちから行くわ!スターミー!みずでっぽう!」(カスミ)
「ピカチュウ!避けろ!」(手塚)
ピカチュウが避けたのはいいが、この先、どう
やって攻撃を仕掛けるか問題だな…一気に
ケリをつけるか…よし、そうしよう!
「電光石火!」(手塚)
かなり速いスピードで、スターミーに突っ込んでいった
ピカチュウ。…よし、ヒットだ!すると、スターミーは
水中に身を潜めてしまった。これじゃいつ来るかわから
ない……そういや、水は電気をよく通すんだっけな。
水の電気分解があるくらいだから。なら…これなら
効くかも知れない。うん、やってみよう。
「ピカチュウ―。尻尾を水ん中にたらせー。」(手塚)
「ピッカ!」
「10万ボルト―。」(手塚)
「嘘ぉ!?」
ビリリッ!!!っと大きな音がして、フィールド
内の水に全て電気が通った。うん、これでよし。
中のスターミーには、ひとたまりもないだろう。
スターミーが勢いよく飛び上がってきた。
「スターミー、戦闘不能!ピカチュウの勝ち!よって勝者、フォーカスの国光!!」
「そ、そんなぁ…盲点だったわ…潜らせなきゃよかった…
ほら、バッジよ。受け取って。あと、わざマシンあげるわ。
…そうだ、サトシ、元気にしてた?あいつの事だから、
また旅してると思ってるんだけど。」(カスミ)
「いや、マサラタウンで静かに暮らしてる。…凛の知り合いか?」(手塚)
「えぇ。君こそ知り合いなの?」(カスミ)
「知り合いっつーか、なんつーか…あ、俺は先に行くんで、それでは。」(手塚)
外に出ようとしたら、出していたフリアの体が淡く光り
だした。刹那、フリアの種が開きだした。その種の中
からは赤い花びらが見えた。ただ、まだつぼみのまま
なだけだ。眼つきも少々鋭くなった。進化した!
フシギソウになったのか!よっしゃ、また図鑑が増えた。
回復させ、オーキド博士にこれまでの事を報告。この
先に、岬があるのか。そこに行ってみよう。ポケモン
回復させて橋を渡ろうとしたら…
「あ、部長。」
「越前か。どうだ。進み具合は。」
「そこのジムバッチはゲットしましたよ。部長は?」
「二つともゲットした。どうだ?腕試しという訳ではないが…バトルしないか?」
橋の所で、越前に遭遇。どうやら、もう岬の方には
行ってきたようだ。さっき進化したフリアの強さを確か
めたいのでバトルを仕掛けてみた。ピカチュウも、
活躍しそうだしな。越前は、ゲームもしていた為か、
かなり育てるのは慣れているようだ。しかし…負け
られない。セオリー通りにいけば、勝つ確率は高い。
バトルの結果は勝ち。ポケモンを交換したら、越前
に文句をいわれた。
「なんで、最初の三体を持ってるの!」
と。理由を説明したら、なんか不貞腐れている。
不貞腐れても、困るのだが。すると、越前はさっさ
と行ってしまった。その先の橋に進むと、5人の
トレーナーにバトルを挑まれた。ここは「ゴールデンブリッジ」
と呼ばれているそうだ。勝ち抜いたら、最後に謎の
トレーナーから「きんのたま」というアイテムをもらった。
売ったら結構な金額になるらしい。が、そのトレーナー
は、おかしな事を言い出した。どうやら、ロケット団の
下っ端のようだ。結局、バトルになってしまった。あーあ
なんで、ジム戦終わったのに、バトルしなきゃなんねぇんだ。
そしてそのバトルも、簡単に終わらせた。他にもトレーナー
はいたが、かわしていく。途中で、ナゾノクサ・マダツボミ
ケーシィをゲット。その先の岬には一軒の小屋があった。
中に入ると、一匹のポケモンがいた。しかし…
「おーい!たすけてくれんか!」
「…ポポポポ、ポケモンがしゃべったぁ!?」
「そうや、うちポケモン。よろしゅう…
やのうて!わいはマサキ!れっきとした人間や!」
「…へ?に、人間…?」
話によるとマシンの実験中に失敗し、ポケモンと
融合してしまったらしい。見た目はピッピだな。
とりあえず助けてやることに。どうやら越前はここ
にいたようだが、気づかずにさっさといってしまった
のだそうだ。そして無事、マサキさんは元通りに。
お礼にと、サントアンヌ号という豪華客船の
チケットをいただいた。招待されているそうだが、
行く気がないらしい。そして、挨拶をして、俺は
外へ出て、次の町へと向かった。
これから進む町では、どんなポケモン・トレーナーが待っているのだろう。
面白そうだ。これからも、極めてやる。よし。がんばろう。
本日ゲットしたポケモン
作者:ふにゃぁ…やっと、ハナダの岬話が終わった…
これからは、もっと大変になるかなぁ…