さぁ、次はクチバシティだ。
―ハナダシティ~クチバシティ・サントアンヌ号へ―
最後にハナダシティで、ポケモンを回復させたのは
5:30だった。まぁ、いいだろうと思い、先に進んだの
だが…見事な夜だ。星が美しい。…どうしよう。
このまま、ハナダに戻るの面倒だし。地下道路で
野宿するかな。そうしよう。サトシが寝袋を貸して
くれてるし。しかし…しばらく星を眺めているのも
いいな…ナユグの星もすばらしいが…この世界の
星はまた違う感じだ…ずっと見てても、多分飽きないだろうな…
「ピカピカァ!」
「…ん?どうした?ピカチュウ。」
「…ピカ、ピカチュ。」
「寒くなってきたな。そろそろ地下通路に入るか。」
美しい星に別れを告げ、地下通路内に入る。
階段の下辺りにいようかな…などと考えてたら、
ある物を見つけた。それは…
「傷薬?」
紛れもないアイテムだった。よくよく見れば、毒消し
や麻痺直しもある。そうか。暗いから落とした事に
気づかない。よし、ラッキーだ。拾っておこう。ほー…
モンスターボールまで落ちてるのか。運がいいな。
…なんか眠くなってきた…いいや。とりあえず寝よう。
階段の下に置いた寝袋に入り、本日はここで睡眠
をとる事に。今までは、勉強した後に寝ていたから
大体5…6時間しか寝ていなかったが、こっちにきて
からは睡眠時間が増えたな。そうじゃないと体力が
持たない。歩き続けるからな。そういえば、この世界
は自転車があるのだろうか。あるなら、是非手に
入れたい。そうしたら、移動が楽になるのに。徒歩
と自転車じゃ速度が違うからな。そのまま、俺は眠りについた。
―翌朝
「…ふあぁ…もう朝か…」
早起きの癖は、体に染み付いてるな…ピカチュウ
はまだ眠たそうだ。すまないと思いつつ、まだ覚醒
していないピカチュウを肩に乗せて、地下通路を
進む。時折、落ちている道具を拾うために前
かがみになると、ピカチュウがずり落ちそうになる。
「…ピッカ!?」
「おいおい…落ちて怪我をしてくれるなよ。早いところ、目を覚ませ。」
「…ピカァ…」
「…眠いのなら、俺のリュックの中に入れ…」
「!ピ、ピカ!ピカチャァ!!」
「そうか、目が覚めたか。しっかりつかまってろよ。」
だんだん、ポケモンが、何を言いたいのかわかって
きた。うんうん、いい感じだ。この通路はクチバシティ
の手前まで繋がっているんだったよな。早いとこ、いこう。
―出口
やっと出口に。日は昇って少ししか経っていない。
そうだ、昨日は地下だったから、ポケモンに日光浴させてやろう。
「でてこい!フリア!フレイ!スタリア!」
書いてなかったが、他の二匹も進化していたのだ。
進化すると、目つきが鋭くなる奴もいるんだな…出た
ら出たで、相性関係なしに遊んでる。ピカチュウも
仲間に入って遊んでる。全く、元気な奴らだ。…おや?
何か、草むら辺りで動いてるな…あれは…ニャ―ス。
夜行性のはず。間違えて出てきたのか?うーん、
不思議だ。…どうであれ、これはチャンスだ。ピカチュウ
を呼び寄せて、電気ショック。後ろから。(不意打ち)
「ニャ―!!」と大きな声をあげて、ニャ―スは飛び上がった。
…どっかしら、菊丸に似てるな。よし、ボールを投げるか。
しゅっと、風をきってボールはニャ―スに当たった。そしてゲット。
図鑑も着々と集まりつつある。本当に、ポケモンは面白い
ものだな。さて、進むか。ポケモンをなおして先に進む。さぁ
運動運動。歩いて足腰鍛えないと。しばらく歩き進むと、
大きな町が見えた。海の方には港も見える。大きな船が
停泊しているな。あれがクチバシティか。早く行こう。腹が
空いてしまっている。ポケモンフーズも買って皆に食わせないと。
「ピカチュウ!走るぞ!降りていっしょにこい!」
「ピカピカ!」
肩に乗っていたピカチュウを降ろし、
一緒に走ってクチバシティへと向かう。
―クチバシティ
「やっと着いた。さすがにここは都会だな。なぁ、ピカチュウ。」
「ピカピカ。ピピカチュ。」
「さて、まずはポケモンセンターに行くか。お前も腹が減っただろう?」
「ピカァ!」
…グルル~~~
…今の音、モンスターボール内から
聞こえてきたぞ。他の皆も腹が減ってる。
とりあえず、ポケモンセンターへと急ぐ。
…あー…音が大きくなりつつあるな
…煩い!
「ポケモンセンターはどこだ!…あ、あった。」
急いで入って回復させて、食堂へ。食べ物を
頼んだら、まだかまだかとポケモン達は目を
輝かせている。注文した物が届いた。ポケモン
フーズもきた。ポケモン達の前に置かれたら…
物凄い勢いで食べ始めた。よほど腹が減って
いたんだな。…外で遊ばせた為だろうか。俺も、
朝は何も食べていないので少し遅めの朝食を
とる。ポケモンセンターの食事は美味い。横を
チラッと見ると…うっわ。物凄い勢いでがっつい
てる。進化しただけ、体力も増えているから
こんなに食うのだろうか?しばらくすると、ジョーイさんがきた。
「手塚君ね。灯さんから連絡が入っているわ。」
「…はぁ、わかりました。」
一体、何なのだろうか。先に食べ終わったピカチュウを連れ、
他のポケモンはジョーイさんに見てもらってて電話ボックスへ。
「どうも。」
"あら、手塚君。見ないうちにしっかり
した顔つきになって…どう?旅は順調かしら?"
「えぇ、まぁ…用か何かですか?」
"実はね、この先、図鑑完成させていくと、
ジョウト地方のポケモンが出てくる。
だから、この先も旅をして欲しいの。大丈夫!
最後のホウエン地方には、地理に詳しい凛を連れて行かせるから。"
「…図鑑を全部完成させろと。幻のポケモンはどうするんですか?」
"今度、タマムシシティって所に凛を派遣するわ。
その時に図鑑をアップデートさせるから、安心して。"
「…はぁ…分かりました。引き受けましょう。」
"やっぱ、手塚君は話が早いわね。…この先、気をつけなさい。
今まで以上に大きな影が動いているから。下手したら危険よ。"
「…分かりました。ポケモンを、ジョーイさんに預けたままなので…失礼します。」
"はいは―い。頑張ってね―。"
そして通信は途切れた。ポケモンは皆食べ終わった
ようなので、先へ行く。サントアンヌ号。サントアンヌ号
に行こう。何か、レアなアイテムがゲットできるかもしれ
ないしな。異国を旅して回っているのなら、ゲットできる
はずだ。よし、行こう。決めた。サントアンヌ号に近づくに
連れて、人は少なくなっていく。…でかい船だなぁ…ここに
越前はいるのだろうか…そんなに頻繁に会ってちゃ意味
ないからいないだろう。中はとても豪華な所だった。流石
に世界中を回ってる船だ。贅の限りを尽くしてる。中で
は思った通り、珍しいアイテムを見つけた。メタルコート
やらなんやら。ピカチュウが匂いにつられて厨房へ。何と
ごみ箱の中をのぞきこんでいる!
「やめろ!」
「…ピカ、ピカピチュ。」
「…どうしたんだ?木の実?」
「ピィカ!」
ピカチュウが見つけた物は木の実。確か、凛が
これでパイを焼いていたな。ピカチュウは別のごみ
箱でも木の実を見つけた。軽く払って…いや、
水で洗ってから、中にあった木の実専用の袋に
入れる。そして、中の人からこの船の船長は
いあい切りの名人だと聞いた。先のダンジョンで、
物凄く役立つわざらしい。ぜひ、教えてもら
わなければ。そう思って船長室へと急ぐ。しかし…
横をすたすたと、通り過ぎた少年。声はかけられなか
ったが、絶対そうだ。越前だ。間違いない。どうやら
越前も、いあい切り目的できたようだ。そして、部屋の
中に入ると…船長がいた。しかし…船酔いしてる。
船長なのに船酔いするな…とか、思いつつ、背を
さすってやる。すると、些か気分の良くなった船長は
いあい切りの秘伝マシンをくれた。これで先に進める。
お礼をいって、船をでると、サントアンヌ号は出航してしまった。
さぁ、次はジム戦だ。電気タイプ。相手にとって不足なし!
新たな目標を達成するためにも、勝たなくては。
本日ゲットしたポケモン








作者:やたー。サントアンヌの話、書き終わったぞ―。
手塚:次はジム戦だな。さっさと、勢いに乗って、書いちまえ。
作者:いやだ。別の話書くもん。