宝塚星組「我が愛は山の彼方に」「グレート・センチュリー」
2月4日(金) 宝塚1000days劇場 マチネ 29列24番
一巡り
前回私が宝塚を見たのは星組の「WEST SIDE STORY」。で、今回再び星組公演。知らない間に組が一巡りしてたらしい(^_^;) 私・・・月組のファンなんだけどなあ。
朝バイトを終えて劇場前で友達と待ち合わせをして中へ。今回の公演は一部役代わり公演があって、今日はその役代わり最後の日。チケットいっぱい余ってるらしいってことだったけど、結構人いっぱいいました。おじ様もいつもより多く見かけた気がする。
「我が愛は山の彼方に」のあらすじ
10世紀の朝鮮半島。高麗は度重なる女真国の攻撃を受けていた。高麗は軍備を配備し、その中に朴秀民(稔幸)という武将がいた。
秀民は国境近くの町に住む万姫(星奈ゆり)と愛し合うようになり、結婚の許しを得るために故郷へと旅立つ。しかしその直後女真軍が町を襲い、万姫は囚われの身となり、女真国へ送られてしまう。
高麗攻めの指揮を取っていた女真軍の武将チャムガ(彩輝直)は女子供に危害を加えるのをよしとせず、丁重に万姫を扱い、いつか必ず高麗に返す事を約束する。しかし敵国に囚われた身に何も起こらなかったとは誰も信じてくれないと秀民への思いを諦め、万姫はチャムガの恩恵を頼りに生きていこうと決める。そして、いつしかチャムガにも万姫への密かな思いが芽生え始めた。
しかしこの事を察したチャムガの婚約者ジェリメ(羽純るい)は万姫に嫉妬して万姫を殺すとする。そんな妹を哀れんだブルテ国王(久城彬)は、チャムガに万姫を高麗に帰してくることの変わりに再び高麗を攻めてくるよう命令する。
一方の高麗側では、秀民の指揮のもと、女真軍を国内に引き入れ、退路を断ち袋のねずみにする作戦が立てられていた。
チャムガ率いる女真軍は高麗との国境近くに迫り、そこでチャムガは万姫を呼び寄せ、戦闘が始まればいつ故国に帰せるかわからないから今帰そうと、形見の宝刀を万姫に託して送り出す。
秀民の作戦は当たり、女真軍は追い詰められ、ついにチャムガと秀民の一騎うちになり、チャムガは敗れてしまう。秀民はチャムガの命を助けるが、情けは無用と、チャムガは自ら崖へと飛びこんだ。
万姫への愛の為、「チャムガは、万姫は自分の妻だと言って死んだ」と告げる秀民。しかしそれを聞いた万姫は、チャムガに貰った宝刀で自分の胸を刺し、後を追って崖から飛びこんでしまった。秀民は一人取り残され、万姫を思うのだった。
辛い・・・
もう色んな意味で楽しい公演でした。あー、宝塚って・・・。
幕開き、ピンクのでっかい花びらの飾りをつけたブランコに乗って3人の娘役が歌ってます。もうすでにそこで絶句。舞台中央には同じようなピンクの花びらのついた台座が置いてあって、いやーな予感がしたら、同じようなピンクのブランコに乗って上から稔幸さん登場。い、今だかつてピンクのブランコに乗って登場しちゃったトップっていただろうか・・・。友達と顔を見合わせて苦笑が止まりませんでした。
その後も絶句というか、苦笑というか、再々演の作品ですが、いくらなんでも今更これはなかろうにって演出でした(^_^;)
1番私がいやだなーと思ったのは、カーテンの開け閉めが多い事。場面転換の度にカーテンがしまって、カーテン前の要るのか要らないのかわかんないような芝居が入って、後ろのセットの準備が出来たらまたカーテンが開いて。その繰り返しのように思えて結構辛かったです。特に笑っちゃったのは、女真軍が攻めてくる場面で、カーテンがしまった後、下手花道から女真軍がだーっとやってきて、踊りで攻めてる様子を現す訳でもなく、ただ歩いて上手花道に引っ込んで行ってしまったこと。そしてカーテンが開くと破壊されたセットが現れた。なんかかっちょ悪いなあ。
良いとこもあったんですよ。最後の方での戦闘の場面では、アクロバティックなのもちょこっとあったり、踊りながらも結構かっこ良かった。だけどそれまでがどうも・・・。
でも今回私が1番笑ったのは実は全然違うとこ。友達にもやめなさいって怒られたんだけど(^_^;) 最後、秀民とチャムガがお互い名乗りあうところで、秀民が「朴秀民です」と言ったのが「僕、秀民です」って思っちゃったら、もう笑いが止まらなくなっちゃって(爆) 友達曰くここは結構感動する場面らしい(実際客席は静かだった)けど、もうとにかく「僕、秀民で〜す」って思っちゃったもんだから、笑いをこらえるのが必死で、肩がひくひくいってしょうがなかったです。くだらないんだけどね〜。舞台で真面目にやってるからなおさら「僕、秀民で〜す♪」って思えてしょうがなかったの(笑)
気になる人
プログラムを見てなくて、全然わかんなかったけど、主役の稔さんは前回のWEST SIDEよりかっこ良かったです。あってるって感じかな。
チャムガの彩輝さんは、うーん。印象があんまりいつもと変わらない。いつも一緒・・・?
チャムガの副将エルチ役の夏美ようさん。かっこ良かったです。男気溢れるって感じで(笑) 職人系な役に見えました。ご本人もそんな感じなんだろうな。うまかったです。
それから今回の舞台でお笑い部門(?)だった竜淵と竜林という兄弟。役代わりで朝澄けいさんと真飛聖さんだったんですが、若いですね〜(笑) 重い話(臭い話?)の中でほんわかした雰囲気のおかしさを出していました。でもどっちがどっちかはわからなかったの。いつも2人1組だったから(^_^;)
娘役の方たちは、とにかく皆何故か声がきんきん高かったです。
ショウ!
お芝居の方ががくーーんって感じだったので、ショウも辛かったらどうしようと思ったけど、ショウはとても楽しめました。星組って背が高くて華やかな人が多いので、とってもゴージャスって感じ。
幕開きのダンスで、すでに組生全員(?)が登場して、しかも客席まで下りて歌い踊る! トップさんも皆下りてくるんだもーん(笑) そして、客席から稔さんはキティちゃんの顔の大きなクッション、絵麻緒さんは多分キティちゃんぬいぐるみを貰ってました。で、ステージ戻って、稔さんはクッションを今回の公演で退団する千歳まなぶさんに投げてあげたり、絵麻緒さんの方はターンする時に隣にいた星奈さんをぬいぐるみでぶっちゃうし(笑) 皆仲良しさんなんだね〜ととっても微笑ましいシーンでした(^.^)
本編のショウも素敵でした。踊れる人多いし、なによりトップ2人がダンスの人(らしい)なので、その2人を中心にして、うん。良かったんですよ。私大好きです〜。三木先生演出のショウって割と好きだし。
ウィーンの場面、とても優雅で素敵! きれいよねえ。その前の銀橋での絵麻緒さんの歌が「ウィーン、わが街(だっけ?)」で、実は私もサークルのアンコールで歌ったことあった。私達は原語だったけど。しかもどっかで聞いた事あるなーと、すっかり忘れてたけど(^_^;)
それから「恋人達の夏」という場面。マドリッドの駅で男達を思って歌う女と、戦場で戦っている男達。手紙を通じて再会するけれど、結局男達は戦場へと戻って行き、女達はそれを見守るしかできない・・・ってな場面なんですが、ここもかっこいんですよね。セットはちょっとちゃちいなあなんて思ってたけど(^_^;) 手紙を通じて心を通わせあう恋人達が(多分)幻想の中で再会するんだけど、その時のトップ2人の踊りが良かったです。
それから1999という場面は、2999年のアンドロイド化した若者が1999年の思い出すと言うような場面でした。ロボットダンス(?)が変だったけど、結構面白いと感じました。ロボットダンス見ながら中居君(bySMAP)を思い出した私っておかしい?(苦笑)
そして、この場面の始めに上手側で影になって踊ってる人がいたのですが、それが凄く素敵で、なんかきれいなダンスで一体誰なんだろうと思っていたら、どうも研一の柚希礼音さんのようです。組配属されたばかりの研一さんでソロのダンスがあるなんてびっくり! 最近の注目株のようですが、本当、これからが楽しみな方だと思いました。ダンス、本当に素敵だったんですよ。
とまあ、楽しいショウだったんですが、どうだろうってとこもなくはないですね。ロックの夜明けと呼ばれる場面で、ロックシンガーって役の人が、今時そんな頭のロッカーいないでしょうって爆発頭で歌ってました。
あーあ
今回の席は凄かったですね〜。私じゃなくて友達が大変だったんだけど、通路側からおばさん2人組、女の子2人組、通路側のおばさん達の仲間のおばさんが何故か1人離れて座って、そして友達、私、という順に並んで座ってました。
おばさん達はお芝居始まって10分位して遅れて入ってきたんだけど、その1人離れて座ってるおばさんが、コート脱いで、スカーフとって、しばらくしたらまたスカーフつけて、コートたたみ直して、座りなおして、と1つ離れて座ってる私でも気になるほど動いてました。ま、私がお芝居を集中して見れなくて(^_^;)、客席が気になるってのもあるけどね。
そして、お芝居も大詰めのシーンで、おばさんは隣に座ってた友達に話し掛け始めました。「あれは誰?」「○○さんはどれ?」と。まあ場面転換中とかなら許そう。でも、舞台上で話が進んでるのにずっと話しかけてて、しまいには友達もあんまり星組詳しくなく、その人は出てないんじゃないですか?と言った所、「出てるんです!!」と怒られたそうな。
休憩時間、怒りまくる友達。
ショウが始まってもその調子で、友達にあれは誰、これは誰と聞いてました。どうも夏美ようさんが好きらしいのだけど、夏美さんがわかると、2つ離れたお友達に教えようと、隣に座ってる女の子2人組の前を横切って話しかけてました。どういうこと??
終演後、さらに怒りまくってる友達(^_^;)
チラシをずっと握り締めてたけど、パンフ買ってください。それと、別に回りにいる人皆が皆、その組に詳しいとか思わないでください・・・。