オケピ! プレビュー公演

6月3日(土) 青山劇場 ソワレ 2階D列27番

 

嬉しい

友達の好意でチケットが手に入り、念願のオケピです。三谷作品の舞台って昔テレビで見た「ショーマストゴーオン」しか見たことなくって。でもそれが凄い面白かったのと、ドラマとかも好きなので、本当に本当に楽しみでした。ちなみに1番好きなのは「王様のレストラン」。大好きだ〜。

感想

もう三谷節って感じなんでしょうね。笑って笑ってちょっとほろりと来て。内容的には「ショーマストゴーオン」を思い出させるような、舞台裏のドタバタ劇なんだけど、台詞の一つ一つがつぼをつく感じだし、本当にミュージカル好きにもミュージカルが苦手な人にも、見やすい作品なんじゃないかな。

ただ難を言えば、台詞が多くて、と中「本当にミュージカル作品なのか?」って思う事もあります。なのでちょっとだれちゃったりもするはするんですけど、でも作品の運び方はやっぱり上手いなーって。登場人物それぞれにエピソードが合って、それを詰め込み過ぎって感じもしないではないけど。

役者さんで言えば、真田さん(コンダクター)かな、やっぱり。かっこ良かったです。うん。初めて舞台見たけど良かった。狂言回しと言うか、話を進めていく役なので、こういった役が上手くないとね。あと戸田さん(バイオリン)でしょ。白井さん(サックス)でしょ。小林さん(ビオラ)も上手かった。松さん(ハープ)も今までと違った感じの役で良かったです。

山本君(パーカッション)も良かったんだけど、なんかいつもイメージが一緒の気がする。優等生な役。ある意味傍観者って言うか。ギター(川平さん)あたりの役とか見てみたいなーと思いました。あ、でもあのギター役は、やっぱり川平さんあっての感じだと思うけど。

初めの方にあった複線が後半で重要になったり、あとになって「これはこう言う意味だったんだ」とわかる面白さとか。そういう部分はやっぱり三谷さんだよなーと思います。ふふふって笑いから爆笑しちゃうまで。で、その中にジーンと来る要素もちゃんと入ってる。結構ね、また見てみたいと思います。2度3度見てもきっと面白いだろうな。2・3回見て初めて分かる笑いのつぼもあるんではないかと。

曲のほうではテーマ曲の「オケピ!」がやっぱり耳に残ります。あと布施さんの大曲。他にも凄く良い曲を面白い歌詞で歌っていておかしいですね(笑)

実際のオケピがあんなにいいかげんだとか、あそこまで個性派ぞろいではないにしても、2曲目の「彼らは、それぞれの問題を抱えて演奏する」のように演奏しているんだろうなと。そんな事を思って休憩時間にオケピを覗きに行ってしまったら、三谷さんの思う壺(笑) 私は見に行かなかったけどね。

それとですね、開演前、休憩時間、終演後も気が抜けないんですよ。なんと館内アナウンスが三谷さん本人で、それがいちいちおかしいです(笑) 終わっても、速攻帰らずに、アンケートなんかを書きながら、最後までしっかり聞いていくことをお薦めします(笑)

というわけで

全然本編に触れる事が出来ない感想です。なんていうか、今までにないくらい、ネタバレしないことって大事だな、と思うわけです。あと、コメディとか笑える作品って、細かく解説したり語るより、感じてみるものだと思うので、文章で書けないって言うのもあります。うん、でも娯楽作品としてとてもとても面白い作品でした。