エリザベート

4月1日(日) 山口トート ソワレ 1階F列26番
4月7日(土) 内野トート マチネ 2階C列27番

 

 

感想

全体的に去年見たときよりレベルアップしている様に見えました。まあ去年の公演は結局1回しか見て無いからあれだけど、でもゾフィーとか、大人ルドルフとか、去年より今年のほうが好きでした。ゾフィーは迫力増した気がしたし、ルドルフはより繊細な感じだし。

一路さんも余裕を感じる。相変わらずシシィ時代はちょっとって思っちゃうけど(爆) 1幕の最後のあの肖像画の衣装で出てきた時はぞわわ〜って鳥肌起っちゃった。演じる上で年齢的にぴったりくるのか、1幕後半〜2幕最初が一番良かった気がします。うん。あとハンガリーの「エーヤン、エリザベート!」というシーンが私は大好きなんですが、あの三色旗のドレスと、静止を振りきるエリザベートが良かったですね。

で、ダブルトート。1日はまた近さにくらくら〜。だったけど、ちょっと衣装がむちむちに見えてしまった・・・。これはまあ内野さんもそうだったんだけど、2幕最後の白い衣装は膨張して見えて、足も短く見えるしあんまり向かないような気がする。あんまりスマートさが無いような。

結論からいうと私は内野トートが好みでした。結構人間臭い感じ。そしてちょっとエロティック(笑) 最後通告の場面で、エリザベートの机で頬杖ついてる閣下にめろめろです(笑) 抱き寄せた時などの手の動きが堪らなかったです。歌の方も去年より上手くなったんだじゃないかな。でもちょっと波打つ癖がついちゃったみたいで、その辺は残念だった。

山口トートはやっぱり歌声が素晴らしいですね。登場の場面で第1声からぞくぞく〜って感じ。

片や演技的に、片や歌唱的に難あり。でもそれを補うそれぞれの魅力が生かされていた。と言うような事が東京新聞の劇評に載っていたんだけど、確かにそうだと思います。で、結局最後はどっちが良いって言うより、もう個人の好みの問題なんだろうなって思います。

子ルドルフは1日は小野君、7日は近野君。小野君は調子悪かったのか、高音になると声が出なくなっちゃってて聞いてて可哀想でした。声変わりなのかなー。近野君は上手い! やっぱり良いなあ。トートとのデュエットが凄く微笑ましいのよ。好きなのよ〜。

今さんのエルマーは、今回もやっぱり熱かった(笑) 友達に化粧が変だと突っ込まれましたが、そうかもしれない・・・。とりあえずかつらがあんまり似合っていませんでした。結婚式の場面のアンサンブルとして出ている時の方が素敵に見えた・・・。今さんにはやっぱり歌って欲しいので、エルマーのようなソロの少ない役はちょっともったいない気がします。

ルキーニの高嶋さんは自由にのびのびと高嶋さんなりのルキーニと言う感じが出ていて良かったんだけど、ちょっと台詞回しが単調かな。キッチュの場面では、1日にはルキーニの持ってるカップに手を伸ばしてとろうとするお客さんもいて、そういう客席とのやり取りが楽しかったです。

はまったなり〜

今更ながら、エリザに大はまり!!! 友達に星組のビデオを借りてしまった。それも良かった! 麻路さんのトートはかつらが素敵だなと思います。銀でも金でもない。不思議な色。歌は・・・って感じだけど、それでも素敵でした。シシィに初めて会って、そして手に入れたいと思うところが良かった。恋に落ちてしまったのねって感じで。割と人間臭い閣下です。この辺は内野さんのトートにも思ったことですね。

それからエリザベートの白城あやかさん。はあ。かわえええ。きれえええ。シシィ時代から死ぬまで無理無く演じていらっしゃいます。歌も上手いし。

東宝版と比べて思うことは、ルキーニの台詞が違うのかなって感じ。まあ宝塚だから色々規制があったのだと思うので、東宝版の泥臭さはあんまりない感じ。

でもトートは宝塚の方が良いかも。なんと言うか、男の人がやると、本当に男性的になってしまう気がするので。宝塚だとその辺中性的でありながら、男性的にもなれるというか。あと最後の白の衣装とかも、実際の男の人が着るより、宝塚の方がきれいに見えるんじゃないかなと思う。下半身のラインがきれいだから。

今度はまた一路さんにトートをやってもらって、エリザベートは別の人に、ってダメですかねえ。

とか言っても、今回の舞台も凄く良かったんですけどね。去年見た時はここまではまるとは思わなかったほどに。もう1回くらい見たかったなー。地方公演が終わった後にまた帝劇で凱旋公演してくんなかな。そしたらその時CDも買うのに〜。