「レ・ミゼラブル」
8月17日(日) 帝国劇場 ソワレ 2階G列16番
キャスト
バルジャン:別所哲也 ジャベール:内野聖陽 エポニーヌ:坂元真綾 ファンティーヌ:井料瑠美
コゼット:剱持たまき マリウス:山本耕史 テナルディエ:三遊亭亜郎 テナルディエの妻:峰さを理
アンジョルラス:坂元健児 ガブローシュ:宮里駿
感想
内野さんが歌うまくなっててびっくり(苦笑) 最近エリザ内野トートのCDをずっと聞いてて、割と変なくせ?見たいなのが付きそうになっていたのが、普通に、というか無理なく伸びやかな声に聞こえた。・・・んだけど、やたらと足を開いて立ってた気がする。肩幅以上。そんなに力いっぱい立たなくても。で、ジャベとしては、初めて自殺がいい場面に思えた。自殺するの分かる、というのかな。ジャベールって四角四面(ある意味ロボットっぽい)なんだけど、それはもう生まれた時からそれしか考えが及ばないから今まで迷いがなかったのが、内野さんのジャベールは、バルジャンと会った時から迷いっぱなし。で、ジャベールの役作りとしては多分違うように思うんだけど、でもそんなある意味人間臭いジャベールが初めてでとても新鮮だった。だってジャベール凄く揺れ動いてるように見えるんだもん・・・。あと気になったのは歌、上手くはなってたけど、スターズとかはやたら優しい声で始まるのがむむむって感じだった。ジャベは悪役、ではないけど黒い役(って表現でいいのかな)な訳で、バルジャンとの対比があんまり出てなかったかな。でもいいの。かっこよかったから(苦笑)
坂元アンジョ。割と私好みの声だった。そう、アンジョはカリスマリーダー。でもでも学生の中に埋れちゃうよー(泣) 背が低いのがにんともかんとも。だけど声とか仕種とか良かった。しかし手の動きが気になる。「そこで紅い旗を掴め!」と思うことしばしば(苦笑)
そして。前回見たときに納得行かなかったマリウス−アンジョ−グランの関係が今回凄くよく見えた。マリウスが撃たれて、マリウスのとこに駆け寄るアンジョ。そしてまたとりでに登ろうとするときに、一瞬グランと向き合う。その瞬間に、あーやっぱりグランが一番のアンジョルラスの心酔者だったんだなーと思った。無言のやり取りがたまらなかった。グランは止められないのを分かってて、でも手を伸ばしかける。駆け上がるアンジョの背中を見送るのは諦めじゃないように思った。そしてアンジョもグランの視線の意味を理解してる。でもそれでも自分の使命を果たそうとする。マリウスがやられたからじゃないよなー。エポが死んだ時も、「リーダーとして」マリウスに優しく声をかけてやってるのが伝わってきた。やっぱりこの3人の関係って見逃せないわー。
山本君のマリウス。エポが死んで呆然としてる中、とりでにバルジャンがやってきて、学生たちに緊張が走る中、無理やりに自分を鼓舞して銃を構えてる、ってのが伝わってくるのよ(泣) 感情の置き所がないから戦いに身をゆだねるのね(泣)
アンサンブル学生がなんか目に付かないのですが。フイイはどこー。クールフェラックの熱血漢はまだ残ってる設定なのですか?
前回分からなかったマドレーヌとひも。下手側でいちゃいちゃしてるだけだった。つまらん(苦笑)
バルジャンがリトコゼを引き取る場面。突然、バルジャンにとってもコゼットは救いだったのだと気が付いた。コゼットを救い出してるんだけど、バルジャンにとってもまさに「命」なのだなあと。それまでの罪を償い、神へと導いてくれる唯一の存在。だから最後、死に行く瞬間にコゼットに再び会えて「神は許したもうたのか」って言うのか。何故突然そう気が付いたのか謎なんだけど、急に思いました。
あとは宴会乞食。給仕がキャラたちすぎ(笑) うざくなる一歩手前だけど面白かった(笑)
気になったこともう一つ。マリウスとアンジョの出の「誰が導くか〜」ってアンジョだったと思うんだけど、今回マリウスが歌ってた。いつも?この間はどうだったのか忘れちゃった。
今公演のレミゼ。あんまりのれないんだよね、ってなことを友達に話してたら「四季出身者が多いからじゃない?」と言われた。なるほど。私四季苦手だわ(苦笑)