宝塚月組「黒い瞳」「ル・ボレロ・ルージュ」
1月23日(土) 宝塚1000days劇場 30列16番
貸切~♪
とりあえず今日のチケットは住友VISAの貸切公演で、サークルの後輩が取ってくれた物です。でも、その後輩は来れなくなってしまったので、同じサークルのズカ友達(笑)といっしょに来ました。
貸切公演という物に初めて来たのですが、まず始めに郷真由加さんの司会が入り(この方も月組OG)、それから月組組長立ともみさんの挨拶がありました。休憩時間には抽選大会もあって、サイン色紙やエリザベートのチケットなどがプレゼントされてました。
「黒い瞳」のあらすじ
プーシキンの「大尉の娘」を元にしたミュージカル。
1773年ロシア。女帝エカテリーナ2世がロシアを支配し、そしてコサック達は自由を求め反乱の機会を窺っていた。地方貴族のニコライ(真琴つばさ)は従僕サヴェーリィチ(未沙のえる)を連れ任地のベロゴールスク要塞へと向かっていたが、途中雪道に迷ってしまう。そこへ一人の浮浪者が現れ二人を宿屋へと案内してくれる。ニコライはその礼として男にウサギの毛皮を差し出した。「今度会ったら必ず礼をする」と言ったこの男こそ、攻撃準備を始めていたコサックの首謀者プガチョフ(紫吹淳)だった。
要塞についたニコライはそこでミノロフ大尉(立ともみ)の娘、マーシャ(風花舞)に出会う。惹かれ合う2人。しかしかつてマーシャに結婚を申し込んだことのあるシヴァーブリン(初風緑)から、マーシャが実はコサックの娘であることを聞く。ニコライはマーシャを侮辱したシヴァーブリンに決闘を挑むが、一瞬の隙をつかれ手傷を負ってしまう。
その頃、プガチョフの進軍が要塞を攻め、ついにベロゴールスク要塞は陥落してしまう。反乱軍にミノロフ大尉らが処刑されていく中、プガチョフは毛皮をくれたニコライを思い出して、ニコライを無罪にしてやる。
一方マーシャは、プガチョフの手下となったシヴァーブリンに、大尉の娘であることを黙っている代りに自分の妻になれと迫られていた。マーシャが幽閉されていることを知ったニコライはプガチョフにマーシャのことを話し、プガチョフはニコライのためならばと快く引き受け、無事マーシャを救い出したのだった。そして、ニコライとマーシャはニコライの故郷シルビールスクへと向かった。
故郷へと向かう途中、エカテリーナ二世が本格的なコサック軍制圧に乗りだし、プガチョフが追い詰められていることを知ると、ニコライはプガチョフの最後を見届けようと、マーシャと別れプガチョフの元へと駆けつけるのだった。
・・・・分かりますか???(^_^;)
友情物??
まず、その演出に感動。「おおー。かっこいいい!!!」と思うことしばしば。プロローグ、雪道の舞台で雪の精が踊ってるんだけど、音楽が鳴り止み、鈴と雪の精が踊るたびに鳴るスカートの衣擦れの音。これがもう、すっごく良かった。しーんとした中に聞こえてくるのが印象的だった。
で、全体としての感想は、友情物だけのほうが・・・(^_^;) ニコライとプガチョフの何とも言えない友情が良かった。処刑されに行くプガチョフを見送るニコライの場面は、ちょっと良いなーと思った。だから、まあ宝塚のあれなんだけど、恋愛の話し入れなくても良かったんじゃないかなーと。むしろプガチョフを主役にして、プガチョフを廻る人間関係を描くとか。どうもマーシャとの場面に力こもってるように見えなった(^_^;)
あと、トリオという「勇気」「愛」「祈り」という狂言回し的な存在がいたんだけど、上手い使い方と邪魔な時の差が激しかったかな。良い場面で、突然台詞あってもちょっと邪魔くさいっす。説明の台詞とか特に。上手く場面と溶け込んでいる時もあったけどね。
一人ずつの感想
私オペラグラス使うの嫌いなので、遠い時は舞台全体を見ようとしてます。嫌いになったのは、昔は眼鏡かけてたから、こう、レンズがカチカチあたっちゃうから(笑) あと、なんかで読んだんだけど、確か鴻上尚史さんが「良くない」と書いていたのを読んでからです。ま、今宝塚でファンな人がいないので、別に問題ないですし。でも、やっぱり遠くても気になるというか、目に付く人はいますねえ。
まずトリオ「勇気」の嘉月絵里さん。やっぱり上手いよな―。パンフで名前見ていなかったのに、一発で分かった。
トリオ「祈り」の大和悠河さん。はっきり言って上手くはない(あ・・・(^_^;)) でも遠くからでも分かるオーラ(?)はやっぱりすごいなと思った。見目が良いですよね。
あと、実は今回の一番の驚きは紫吹淳さん。どうも紙面上の彼女を好きになれなくって「うーん」と思ってたんだけど、印象が変わりました。低い声が印象的で、あとはプガチョフがすごく魅力的に見えたのが良かった。なんか、演技の人という印象はなかったので、結構驚きだった。
エカテリーナ二世の千紘れいかさんは、こりゃ娘役ではなく女役ですなという印象。トップ娘役になるより、女役で極めて欲しいというは、無しなんですかねえ。
あとはサヴェーリィチの未沙のえるさん。まあキャリアが違いますな。
トップコンビも素敵ですが、風花舞さんの最後の作品にしては、私はマーシャがそんなに印象に残らなかったんで残念だったかな。
SHOWSHOW
幕開きのボレロが超かっこ良かった。でもこうやって見ると、5組化によって1組の人数が減ったのと、この1000daysのステージが狭いのがばれてしまいますね(^_^;)
中詰(注:ショーの真中くらいに総出演で踊ること・・・?)で、真琴さんが「VISA!VISA!」と叫んでくれました(笑)久し振りに中詰みたので、すごい楽しかった。わくわくしちゃったよ(笑)
ロケットは普通かな。振り付けが元月組若央りささんで、好きだったので名前見つけて嬉しかったです。
ボレロ・ルージュという場面で、真琴さん紫吹さん風花さんの3人が絡むんですが、なんかいいなあ(^.^)良いバランスがとれていたんだなと思うと、これで風花さんんが退団なんてもったいないような気がします。この3人での作品がもっと見たかったな。
ダメだし(笑)
星野瞳さんの歌が好きなんですけど、今回の歌手はそんなに上手いと感じなかった。あれ?(^_^;)
カフェナバル・インフェルノの場面。オルフェとユリディスの話し。どう見ても異色(^_^;)ボレロと関係ないよねえ?
ロケット前の大和さんの歌。ちょっとその・・・
パレード。エトワール、千紘さん・・・。他に月組はいっぱい歌える人いるのにもったいない。
あと、どっかの場面で全身金のラメで登場した真琴さん・・・こんな後ろまでまぶしかったよ。
驚きいくつか
今回のトップさんの羽。黒というのは初めて見た。でも真琴さんに似合ってたし、かっこいいですねえ。
それと今気がついたんだけど、今回デュエットダンスが無かったよなあ。トップ2人が踊ってるの見たかったよう。
いつも月組を見ると目に付いていた人たちが、分からなかった(^_^;) 多分そうだろうな・・・くらいなら分かったけど、ちょっと自信なし。
をいをい
隣のおばさん、ショーの途中で寝てた。寝息が・・・
で、連れの友達も大あくびしてた(笑)
風花舞さんについて
私は天海祐希さんのファンだったので、その時代の月組が好きなんでが、彼女がやめることによって本当に私が知っていた月組が無くなったんだなと思います。私の中のイメージとしてはやっぱりダンスの人なんですが、トップになってCAN-CANを見たときに、良かったなーと思いました。結構意外な感じの役だったけど、ばっちりはまっていたと思います。その後は全然見ていないので何とも言えませんが、WEST SIDE STORYはやっぱり無理してでも見とけば良かったなと結構後悔してます。
別に今の月組は嫌いじゃないです。真琴さんと初風さんは訳あって好きだし(笑) でも生粋の月組っ子がいなくなるのが淋しいですね。
退団後の作品は「ラ・カージュ・オ・フォール」らしいです。東上するのか分かりませんが、もし来るなら作品自体見てみたかったし、ぜひ行きたいです。