ラ・マンチャの男
9月16日(木) 青山劇場 マチネ B席2階A列23番
団体様
今日のラ・マンチャはサークルの4年生を募っての観劇になりました。普段ミュージカルを見た事ない人も連れ立って、計8人。2階席の最前列横並びです。
そもそもこの作品を見たかったのは有名な「THE IMPOSSIBLE DREAM」に私達が思い入れがあるからです。この曲は、毎年3月の最後の演奏会にだけ歌う歌で、卒業して行く先輩を思って、それから1年間の色々な思い出を思い出して歌うのです。それはもう、涙無しには歌えない・・・
しかしこの曲について、結局合唱バージョンしか知らないと言うことで、それじゃあせっかく舞台が始まるんだから見に行こうよ。「インパ」が聞けるならきっと皆見に行くよ。となって、気がつけば8人になってしまったんですね。
この前の土曜には後輩たちも見に行って、どうやら泣いたらしい。私も泣くかしら・・・
良い!?
あらすじは割愛です(^_^;)
舞台の形が面白くて、で、小道具を使うことによって色んな場所や物に変わっていくのが良いですね。オケも左右に別れていて、全然邪魔にならないというか、気にならなくて良かったです。でも指揮の方はどこで振ってたの?
舞台全体として良かったなーと思ったのは、きれいにまとまっているところでしょうか。お遊び的部分もあるとは思うんですが、それはやっぱりきちんと出来あがっているからこそ出来ると思うので、そうした意味で、硬軟使い分けてる感じがしました。
さて、キャスト。うーん、アンサンブルから。思ったよりアンサンブルの人数が多くて、ん?とか思ったんですけど、でも実はアンサンブルの方たちに方に注目してることが多かったです。
なんといっても馬の2人! 特に白い背の低いほうの方。実は出てくるとずっと見てた。なんていうか細かくて、ほほえましくなってきました。名前は分からないんですが(^_^;)
それから旅篭にいる男達の中で、一人良いなと思う方がいたんですが、これもどなたか分からない。かっこ良くって、ソロのところでも声が凄く良かった。「小鳥よ小鳥」で、何番目かにソロがあったんだけどな。
床屋の駒田はじめさん。おっかしかったです。ちょっとやりすぎかなと思ったんですが、でも歌も良かったし、ちょっとの場面でも印象に残っています。
神父の石鍋多加史さん。最後の「聖歌」が本当に素晴らしかったです。凄い良い声だった。一番歌詞も聞き取りやすかったし、実は一番実力のある方なのではと思っていました。
アントニアの松たかこさん。うーんと、テレビ上では好きではないんですが、彼女があの歳で主演舞台があるのが分かるような気がします。歌もファルセットへの移行が自然で、結構上手かったです。はー。偉そうだねー、私(^_^;)
サンチョの佐藤輝さん。暗くて重くなりがちな舞台を笑いに導いていましたが、でもそれだけじゃなく、きちんと舞台をしめていたように思います。こういった人が上手くないとダメなんじゃないかな。
アルドンサの鳳蘭さん。これ、見終わってから友達が言ってたんですが、「木の実ナナ」さんに似てたような・・・。私も見ながら誰かに似ている気がしてました。声がもう少し太い気がしていたので、思ったより女っぽい声でちょっとびくっり。前半の男勝りな方が、やっぱり似合ってる気がします。
そして、セルバンテス、ドン・キホーテの松本幸四郎さん。初めは確かに歌詞が聞き取りにくくて、大丈夫かなと思ってたんですが、でも声は素敵ですし、何か見せ方の上手さがあると思います。セルバンテス、ドン・キホーテ、そしてアロソン・キハーノ。同じ人が演じているのに、全く違う面と、だからと言って根底に流れる共通性は変わることがなく、やっぱり「松本幸四郎」の「ラ・マンチャの男」なんだと思いました。
感想
相変わらずあらすじ知らずに見に行っているので、今回歌詞も初め聞き取りにくかったので、理解するのに結構苦しみました。で、結局理解できずに終わったかも・・・ ただ事実として「こう言う物語です」と見せられただけの印象なので、例えばキハーノがどうしてドン・キホーテになったのかなんて、全然分かりませんでした(^_^;)
でも、楽しめました。それはやっぱりキャストの方たちが凄くまとまり良くて、「作品」としての見せ方がわかっているからのような気がします。その中でやっぱり幸四郎さんは、特に「見せる」と言う点ではずば抜けて素晴らしかったと思います。
んーーー
歌詞が聞き取りにくかったですが、キャストによることもあるとは思いますが、どうもマイクというか音響にも問題ありそうでした。この席のせいなのかもしれないけど、ハウリングの1歩手前に聞こえる時があってちょっとつらかったです。
それからこれに付随して、どうも幸四郎さんのマイクの調子悪いらしくブツンブツンと変な音が入ってました。初め足でリズムを刻んでる音なのかと思ってたんですが、違いました。で、あれは幸四郎さんのマイクだと思ったんだけどな。
今回もですね、客席うるさかったんですが、思ったより私は気になってなかったみたい。途中さすがに「こんにゃろーーー」と思ってたんですが、それどころじゃないというのも原因かな(笑) 人のことかまってると、話についていけなさそうだったので(^_^;)
最後は、パンフについて。開演前売りきれてて、終演後にやっと買えました。でも始まる前に見とかないと意味がないんだよね。あーアンサンブルで気になった人の名前が知りたーい!!
あ、休憩時間がないのを劇場に行って初めて知りました。確かに短し、それに休憩で話の流れを切らない方がよさそうですね。