スクルージ

12月18日(土) 東京芸術劇場中ホール ソワレ 2階C列7番

 

 

ひさしぶり〜

RENTでいや〜ってほど(^_^;)通っていた芸劇に久々に帰ってきました。そう、なんか「帰ってきた」って感じちゃうんだよな。

劇場内の雰囲気はもうクリスマス一色という感じ。子供の時のあの「ワクワク」って気持ちが蘇りました。子供連れの方が多かったですけど、観劇中は子供の事、全然気になりませんでした。きっと目を輝かせて舞台を見てたのかなーなんて思ったりしてます。

1つ言うことあるとすれば、1階の喫煙所が階段下に追いやられてた・・・。子供が多いからの配慮なのでしょうか。ちょ〜狭かったっす(^_^;)

 

あらすじ

クリスマスで賑わうロンドン。そんな中、金貸しのエベネザー・スクルージ(市村正親)だけはクリスマスをばかにしてひたすら借金の取立てをしている。そんなスクルージの前に、死んだはずの相棒マーレイ(渡辺晃三)が現れる。鎖につながれたマーレイは、もしこんなことになりたくないのなら、精一杯この世を生きることだとスクルージに告げる。そしてスクルージのこの世での行いを改めさせるために今夜3人の精霊がやって来ると予告して去っていった。

マーレイの言葉を信じないスクルージだったが、予告通り午前1時、最初の「過去のクリスマスの精霊(日向薫)」がやってくる。スクルージは自分の少年時代、そして青年時代へと連れて行かれる。そこには若くして死んだ姉のジェニー、見習時代の親方や仲間達、そしてかつて愛したイザベラ(吉田朋代)が現れる。過去の心の痛みに苦しむスクルージ。そして彼は精霊がジェニーの霊であることに気がつく。「過去は取り戻せない」と言って、精霊は消えて行った。

午前2時。続いて二人目の精霊、「現在のクリスマスの精霊(北川潤)」が現れる。「人間の優しさの絞り汁」を飲まされたスクルージは酔っぱらいながら夜空に連れ出される。向かった先はスクルージの元で働いているクラチットの家。妻(日向薫)が反論する中、スクルージを称えて乾杯するクラチット(岸田智史)にスクルージは驚いた。クラチットの幼い息子、病弱のティム坊やの病気が重いのか案じるスクルージだったが、逆にいつもの自分の口癖を精霊にまねされてしまう。「死ぬなら死んで頂こう、無駄めし食いの数が減る」

続いて甥のハリー(戸井勝海)の家へ。そこではやはりハリーがスクルージを称えて乾杯していた。まんざらでもないスクルージは断りつづけていたクリスマスパティーに、まるで一緒に参加しているように楽しむのだった。

午前3時、最後の「未来のクリスマスの精霊」がやってくる。精霊と共に行ったのは教会の墓地。そこでクラチットが話しかけているのはティム坊やの墓だった。肩を落とすスクルージに精霊が指し示したのは、「エベネザー・スクルージ」と刻まれた自分の墓だった。震え上がり懇願するスクルージの前に再び現れたマーレイは、スクルージの口癖を真似てみせる。「は!ばかばかしい!」 

闇の中悲鳴を上げつづけるスクルージがふと我に返ると、そこはいつも自分の寝室だった。「わしは与えられたんだ、生まれ変わるチャンスを!」

街に飛び出すと、スクルージは1番大きな七面鳥と山ほどのおもちゃを買い、貧しい人々に寄付をして、借金を帳消しにする。そしてクラチット家を訪れ、プレゼントを贈り、給料の倍増と、ティム坊やのための医者探しを約束する。しかしスクルージのクリスマスはまだ始まったばかり。「大好きだよ、クリスマスが! 大好きだ、子供たちが! 大好きだよ、人間が!」

 

感想(キャスト編)

やっぱりなんと言っても市村さんでしょう。おかしくて、ほろりとさせて、もちろん威厳もあって、しぐさも間も抜群。すごいなー、さすがだなー。と、市村スクルージに目が釘付けでした。市村さんに関してはもう凄かったなしか書くことないです。前に「ART」でストレートの市村さんを見たことあったけど、ミュージカルのほうが良いなと思いました。

1幕でスープ屋さん(シチュー屋さん?)がちょっと目に付いて、なんだか動きが駒田さんぽいなーと思いながらも、クラチットが駒田さんだと思っていた私は両方駒田さんの訳ないから、ではいったい誰なんだろうって考えました。休憩時間にプログラム見て、スープ屋って役はないし、しかもクラチットは岸田さんだった。と言うことはやっぱりあの動きは駒田さん? で、2幕でスクルージが名前を呼んでくれました。良かった(苦笑) 駒田さんは良くも悪くも「駒田はじめの○○」って感じに思います。でもやっぱりそれだけ目を引くと言うか目立つと言うか。タップもまた見れて良かった♪ そして動きで駒田さんだと分かってしまった私はファンクラブに入ろうかどうしようか考え中。何気に駒田さんの出演作3作続けて見てるからね。次の(?)「MIRACLE」も行く予定だし。

スクルージを見に行く決め手となった(苦笑)戸井さん。ハリーの時の高笑いがとにかく印象的で。ちょっと怖かったんです(^^ゞ もうちょっと歌が聞きたかったかな。若い時のスクルージもやっていたんですが、そっちはかっこ良くって印象に残ってます。四角四面な感じ。めがねもちょっとつぼ(爆) 1幕の最後でオルゴールの人形になって踊ってたけど、それがとてもかわいかったです(笑) あと、二人のスクルージの2重唱も素敵でした。

日向さんは、宝塚のサヨナラの「紫禁城の落日」をビデオで見たことあったけど、本当にそれしか知らなかったんですが、すげえきれえ!が感想です(苦笑) ビデオとのあまりの違いにびっくり!(当たり前(^_^;)) 過去の精霊の時の幻想的な感じが良いですね。んで、クラチット夫人になった時のお母さんしてるのも良かった。ま、歌はあれですけどね(^_^;)

岸田さんは、初めの方何故かクラチットを駒田さんだと思っていたので、1幕の記憶がないです(>_<) (プログラム読んでないのばればれですねー) でも2幕のあのあったかい感じを見たら、ちょっと涙出てきました。見てるだけで優しい気持ちになりますね。

その他気になったのはアンサンブルの中右さんかな。中右さんっぽいなーと(オペラグラス使わずに)見てて、その後にプログラム見たらあってた。そんな自分に拍手(爆)

1人子役の女の子で凄く元気いっぱいの子がいて、「あー舞台好きなんだなー」って思ってみてました。なんかそういう子なんとなく応援したくなっちゃいます。

それから逆の意味で気になった方もいらっしゃいましたが、あまりにも暴言になりそうなのでやめます。棒読みなセリフは聞いてて辛い・・・

 

感想(舞台編)

あやうく幕開きで泣きそうになってた(^_^;) なんでかな。

なんていうか、本当にあったかーい気持ちになりました。あー良い作品を見たなーって。

オーケストラの人もね、舞台に参加してるんですよ。上からだから良く見えたんだけど、手を上げたり拍手したり。そういった部分でもなんか笑顔になりますよね。

 

恒例の

回りのお客さん観察です(爆) 今回は凄かったです。

2階席には左右にそれぞれ5席ずつ、離れ小島のようなとても見にくい席があります。A列が3席。B席が2席。そのうちの私と通路を挟んでほぼ左隣、B列にあるカップルが座りました。

1幕、通路側に座ってた彼女、いまいち落ち着きありません。何故か舞台と反対方向見たりしてます。どうも視界に入ってくるので、ちょっとした動きが気になっちゃうんですよ〜。

そして2幕です。幕が開いて、ふっと気づくと、なんと彼氏のひざの上に彼女が座って、二人で一緒に舞台見てました。彼が後ろから彼女を抱きしめるように見てるんだけど、は〜凄いですね〜。彼のひざの座り心地が悪いらしくて、彼女の方は何度も座りなおしてました。で、そのたびに手を握ったり、なんか耳元でしゃべってみたり。ラブラブなのは分かったから、舞台くらい普通に見れば?と突っ込みたくて仕方なかったです(爆)

それからね、私の右隣の2人連れ。休憩開けて2幕始まっても帰ってこなかった・・・